Googleは、2021年7月にGoogle 広告エディタ (以下、エディタ)のバージョン1.7をリリースしました。
今回は新たに追加されたもののうち、おもな6つの機能をご紹介します。
なお、エディタの画面の名称は、下記の画像を用いて説明します。
目次
ホテルキャンペーンをサポート
ホテル広告の入札を行うことで宿泊先を探しているユーザーに訴求できるホテルキャンペーン。今回のアップデートではこちらもエディタ上でサポートされるようになりました。
ホテルキャンペーンはデータパネル上部の[キャンペーンを追加]から確認・作成ができます。
スマート自動入札の構成変更を反映
Google 広告では、7月22日より検索キャンペーン向けのスマート自動入札の構成が目的に応じて選択しやすいよう、よりシンプルなものに変更されました。
詳細は下記記事を参考にしてください。
今回のアップデートではエディタの検索キャンペーンでも、「コンバージョン数の最大化」戦略に目標コンバージョン単価制を、「コンバージョン値の最大化」戦略に目標広告費用対効果に基づく入札を追加できるようになりました。
また、下記2点も変更されています。
- エディタ上での新規作成の検索キャンペーンは「コンバージョン数の最大化」戦略がデフォルト設定に
- 特定の最適化案(目標コンバージョン単価や目標広告費用対効果のオプトインなど)適用時に、検索キャンペーンでは代わりに「コンバージョン数の最大化」または「コンバージョン値の最大化」戦略が自動的に有効に
必要なエンティティのみをダウンロード可能に
これまではキャンペーン単位でしかダウンロードを行うことができませんでしたが、今回のアップデートにより、広告グループやキーワードなど必要なエンティティのみをダウンロードできるようになりました。これにより、ダウンロードにかかる時間を短縮できます。
指定したエンティティのみをダウンロードする手順は、下記のとおりです。
指定したエンティティのみをダウンロードする手順
①アカウントマネージャーでアカウントを選択し、[ダウンロード]を選択
②任意のキャンペーンを選択後、「+」をクリック
③ダウンロードしたいエンティティを選択し、セットに名前をつけて[保存]を選択
④[OK]をクリックすると、指定のエンティティのみがダウンロードされます。
なお、次回以降アカウントマネージャーで同じアカウントを選択した状態で[開く]を選択すると、前回指定したエンティティのみがダウンロードされてしまうので注意が必要です。ダウンロードする項目を変更したい場合は、[ダウンロード]から設定を行いましょう。
複数の広告表示オプションがサポート
今回のアップデートにより、下記5つの広告表示オプションがサポートされるようになりました。
- リードフォーム表示オプション
- アセットベースのサイトリンク表示オプション(「サイトリンク(アップグレード済み)」)
- アセットベースの構造化スニペット表示オプション(「構造化スニペット表示オプション(アップグレード済み)」)
- アセットベースのコールアウト表示オプション(「コールアウト表示オプション(アップグレード済み)」)
- 動画キャンペーンの関連動画の広告表示オプション
※日本語版では現在のところリードフォーム表示オプションのみが実装されております。
こちらもタイプリストから広告表示オプションを選択することで確認・作成ができます。
新たに8つの最適化案タイプをサポート
最適化案とは、キャンペーンの改善をサポートするために広告管理画面上に表示されるGoogleによる提案機能です。今回のアップデートでは、新たに8つの最適化案タイプがエディタに追加されました。
- 広告のリンク先を修正
- 目標インプレッション シェアに基づく入札を導入
- クリック数の最大化を使って広告費用対効果を改善する
- 既存のキーワードを部分一致にアップグレード
- コンバージョン値の最大化を使って広告費用対効果を改善する
- 広告に画像表示オプションを追加する
- 目標広告費用対効果を設定する
- 広告に電話番号表示オプションを追加する
「最適化案」はエディタ左下のタイプリストから確認可能です。
YouTube オーディオ広告(ベータ版)をサポート
エディタでYouTube オーディオのキャンペーン、広告グループ、広告がサポートされるようになりました。
タイプリストから広告>オーディオ広告を選択することで確認・作成ができます。
なお、オーディオ広告はまだベータ版であるため、現時点での利用は一部の広告主に限られています。広告管理画面に実装されていなければ、エディタから設定することはできませんので注意が必要です。
参考:Audio ads on YouTube expand reach and grow brand awareness
まとめ
今回はホテルキャンペーンの追加といったアップデートに加えて、スマート自動入札の構成変更反映など、より管理画面の仕様に近づく形となりました。また、エンティティ別にダウンロードを行えるようになるなど、より広告運用者の作業を効率化してくれる仕様も追加されましたね。
ぜひ、これらの機能を日々の運用や入稿の補助として積極的に取り入れてみてください。