Google 広告の「ダッシュボード」機能、便利な使い方

Google 広告の「ダッシュボード」機能、便利な使い方

「木を見て森を見ず」

物事の細部にとらわれると、全体を見失う、という意味のことわざです。

広告アカウントは、見ようと思えばどこまでも細かく見ることができます。しかし、細部にばかりにとらわれてしまうと、全体の本質や、大きな課題を見失ってしまうことがありますね。

アカウントも、枝葉末節ばかりをみていては数値の異常や、全体の費用のバランスの悪さなどになかなか気づくことができません。アカウントを眺めるときは俯瞰的な目線も大切です。

今回ご紹介するGoogle 広告のダッシュボードは、広告アカウントの重要指標を「木だけ見ることなく」俯瞰的視点で確認することができる、Google 広告の便利な機能です。

Google 広告の「ダッシュボード」とは

Google 広告のダッシュボードはの掲載結果を直感的に分かりやすいグラフや表などで視覚的にまとめて確認できる機能です。

ダッシュボードのメリット

ダッシュボードを使った指標の可視化、一覧化には以下のメリットがあります。

  • 数値確認の時間と手間を削減できる
  • 早期に異常を発見できる
  • 好調なポイントを見つけられる

日や週、月といった期間、広告、ターゲット、検索語句など、さまざまなレイヤーの重要指標を見るには何度ものクリックや画面遷移が必要になります。一回一回は小さな時間でも、毎日の累積で見ると、大きな時間がかかっています。

ダッシュボードを使えば、いつも見ている指標にすぐにアクセスできます。

たとえば日/週/月/四半期のコストやCPA、コンバージョン数の推移を一覧で見れるように設定しておけば、日付の設定をひとつひとつクリックして画面遷移しなくても、短期から長期的な傾向までをパッと把握できます。数字はある程度読み込まないと変化には気づきにくいですが、グラフや表で視覚化されるダッシュボードは直感的に状況を把握しやすいのも大きなメリットのひとつです。

なお、本機能はGoogle 広告のみの機能です。Yahoo!広告やFacebook広告など、他媒体のデータを統合したデータ見たい場合は、サードパーティーツールや、Excel等での集計が必要です。あくまでGoogle 広告のみのパフォーマンスを簡単に把握するのに特化していることには注意しておきましょう。

Google 広告ダッシュボードの機能

それでは実際にどのような機能が利用可能なのか、チェックしていきましょう。

追加するデータや表示形式を自由に管理

ダッシュボードはGoogle 広告上のさまざまなグラフや表をカード上に一箇所にまとめて、一覧で見ることができます。

ダッシュボードに配置できるカードの種類は下記の通りです。

  • 折れ線グラフ
  • 棒グラフ
  • 積み上げ横棒グラフ
  • 散布図
  • 円グラフ
  • バブルチャート
  • メモ

これらのデータから、重要と思うものを自分の好きなようにカスタマイズして表示することが可能です。

レポートのダウンロード、共有も簡単

ダッシュボードは、Google 広告アカウントにアクセス可能なすべてのユーザーと共有が可能です。PDFでダウンロードすることもできます。

もし、アカウントにアクセスできないユーザーと共有する場合は、PDFをメールで送信することで共有が可能です。これにより送り手も受け手も、レポーティングや共有に使っていたリソースも改善することができるでしょう。

Google 広告ダッシュボードの設定方法


1. 管理画面の右上「レポート」をクリック。プルダウンで表示された「ダッシュボード」をクリックします。

2. プラスマーク、または「新しいダッシュボード」をクリックします。


3.プラスマークもしくは、レポートを表示させたい位置のグリットのいずれかをクリックします。


4.プルダウンで表示される項目から、作成したい項目をクリックします。


5.左カラムの要素を、右カラムの行や列にドラッグ&ドロップし、レポートを作成します。


6.目的のデータができたらレポートに名前をつけ、「ダッシュボードに追加」をクリックし保存します。


7.ダッシュボードに戻り、追加したい位置のグリッドとレポートの形式をクリック。「保存した表をレポートエディタから選択して下さい」の表記からプルダウンが表示されるので、さきほど保存したグラフをクリックします。


8.レポートがダッシュボードに追加されるので、ドラッグアンドドロップで各レポートの大きさや位置を整えて終了です。

最後に

ダッシュシュボードの活用は、数字確認の手間を上手に減らす助けにもなりますが、それ以上にデータの見える化によって重要な変化を見逃さず、アクションに繋げられるのが大きなメリットです。

どのようなデータを可視化することで具体的なアクションが取りやすくなるのか、ぜひ事前に検討の上でダッシュボード機能も活用してみることをおすすめします。

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