2023年1月28日より、Google広告にてアカウント単位の除外キーワードが設定可能となったことがアナウンスされました。
検索広告において意図しない広告の表示を防ぎ費用対効果の改善にも繋がる除外キーワードですが、これまではキャンペーン以下の単位で個別にキーワードを除外するか、キャンペーンへ除外キーワードリストを紐づけるという運用が必要でした。
今回、アカウント単位の除外キーワードが設定できるようになり、一部の除外
キーワードの管理がしやすくなりました。
P-MAXを含めて除外キーワードをまとめて管理できる
今回の変更では、P-MAXキャンペーンを含めて除外キーワードの管理が広告管理画面上からできる点で注目している方も多いのではないでしょうか?
これまでP-MAXキャンペーンでは、除外キーワードを行う際にはGoogleの担当者へ問い合わせて、除外キーワードリストの紐づけを代行いただく必要がありました。
今回のアップデートにより依頼を行う必要がなくなり、広告管理画面で除外キーワードを管理できるようになりました。
設定を行うことで、検索、P-MAX、ショッピング、スマート ショッピング、スマート キャンペーン、ローカル キャンペーンのすべての検索広告枠とショッピング広告枠が自動的に除外の対象となります。
アカウント単位の除外キーワードの設定方法
[アカウント設定] タブをクリックし、[除外キーワード] セクションを展開して設定ができます。「+」ボタン をクリックし、除外キーワードを入力し[保存] をクリックすれば完了です。
[マッチタイプ] 列のキーワード行にカーソルを合わせてクリックし、指定するマッチタイプを部分一致、フレーズ一致、完全一致から選択して変更が可能です。アカウント単位の除外キーワードを設定する際の注意点
アカウント単位で除外キーワードの設定を行う際は次のポイントに注意して活用していきましょう。
1 つのアカウントにつき除外できる除外キーワードは最大 1,000 個まで
アカウント単位では、1,000個が設定できる除外キーワードの数の上限と定められています。
これを超える数の除外キーワードを管理したい場合には「除外キーワードリスト」あるいはキャンペーンごとの除外キーワードの設定を行いましょう。
- 除外キーワード リストの数は最大 20 個、最大 5,000 個の除外キーワードを含められる
- 除外キーワードはキャンペーンごとに 10,000 個まで
意図しない検索語句の除外
すべての検索広告枠とショッピング広告枠が自動的に除外の対象となるため、むやみにアカウント単位の除外キーワードを利用することは、意図しない検索語句の除外を引き起こす可能性があります。
このような場合も、「除外キーワードリスト」やキャンペーン以下の単位で設定を用いるのがおすすめです。
あくまでアカウント単位では、いずれのキャンペーンにおいても広告を掲載したくない、明らかに広告の目的に添わないものを対象にするように注意しましょう。
除外キーワードは、類似パターンやその他のパターンと一致しない
これはアカウント単位に限らずですが、配信する際のキーワードのマッチングと異なり、除外キーワードは、類似パターンやその他のパターンとは一致しません。
そのため、表記ゆれであったり、表記にバリエーションがあるような場合は、それらを含めて設定する必要がある点には、いずれにせよ注意しておきたいですね。
除外キーワードの効果的な選び方については、こちらの記事もぜひご覧ください。
最後に
除外キーワードは特定の検索キーワードにおいて広告を表示させないことで、費用対効果の改善も見込める、検索広告においては重要な対応のひとつです。
一方で、本当にその検索キーワードは除外するべきなのかは、設定をする前に十分に検討するのをおすすめします。
たとえば、掲載順位を落としたら費用対効果が合うようになったり、掲載される広告文の訴求を変更したら成果に繋がるようになったりなどの可能性があるかもしれません。
どうして費用対効果が合わないのか考えた上で除外キーワードに向き合うのが大切ですね。