Google アドワーズ、過去の品質スコアが表示可能に

Google アドワーズ、過去の品質スコアが表示可能に
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従来、Google アドワーズでキーワードの品質スコアが気になったときに、管理画面では当日の数値しか確認できない仕様でした。品質スコアの過去のデータを見るためには、専用のアドワーズスクリプトや外部ツールなどで日ベースのデータを記録する必要がありましたが、今回のアップデートで直接Google アドワーズの管理画面から品質スコア(及びその要素である広告の関連性、ランディングページの利便性と推定クリック率)の推移が追えるようになりました。データは2016年1月22日まで過去に遡ることができます。

※出典:Google AdWords 品質スコアのレポート機能の改善でより精度の高いキーワード分析が可能に - Google 広告主コミュニティ

確認方法

では、過去の品質スコアの確認方法です。

 

①キーワードタブから②「表示項目」を開き、③「品質スコア」のメニューから「品質スコア(過去ベース)」など表示させたい項目を選択すればカラムが追加されます。

これで選択されている期間内の平均値が確認できます。

さらに詳しくその推移を表示させたい場合は、「分割」をクリックし、期間(日、週、月、四半期、年)を指定すれば完了です。ただし、過去ベースの品質スコアに関するデータには十分な情報がないと、従来の「品質スコア」カラム同様に「 -- 」という表示になります。

※ご参考:Google アドワーズ、品質スコア情報の表示内容に空(「–」)を導入へ

品質スコアの3要素も表示可能に

今回のアップデートでは品質スコアの過去データのみならず、品質スコアを構成している要素(広告の関連性、ランディングページの利便性と推定クリック率)の推移もあわせて「平均より下」「平均値」「平均より上」の三段階で表示できるようになりました。

日頃の運用ではこの要素から得られる洞察が特に有利に使えそうかと思います。例えば、過去に比べて推定クリック率や広告の関連性が「平均より下」に変わった場合、広告の刷新などの具体的なアクションに結びつきやすいため、こちらが今回のアップデートのかなり大きな改善点だと言えます。

まとめ

今までは確認するのに多少手間がかかった過去の品質スコア(とその要素)ですが、今後はこれが簡単に管理画面から直接見えるようになったので、とてもありがたいアップデートです。

敢えて一つの注意点を挙げるとすれば、品質スコアの誤解しやすさです。つまり、広告運用の中で問題が起きた場合、つい「品質スコアが…」と言ってしまう風潮が多少ありますが、品質スコアはあくまで広告やキーワードの状態を示す指標の一つであり、他にも沢山の要因が広告のパフォーマンスに影響するというのは忘れてはならないことです。

※ご参考:Google アドワーズの品質スコアの基本と3つの誤解

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