
2018年5月8日より、ドメインの認証をしていないと、Facebookページでリンク付きの投稿をする際に、「リンクの見出し」「表示されるURL」「リンク先の概要」「サムネイルの画像」が編集できなくなりました。
参考:製品・マーケティング最新情報ニュースレター(2018年4月27日)
「5月8日以降、自社ドメインへのリンク表示のカスタマイズにはドメイン認証が必須に」参照
Facebook社によると、この機能は、Facebook上でコンテンツがどのように表示されるかは、コンテンツターホルダーに決める権利があるという理由から実装された機能とのことです。第三者にコンテンツを紹介される時に、意図しない紹介や悪意のある紹介を防ぐ効果が期待できますね。
参考:ビジネスマネージャでドメインを認証する | Facebookヘルプセンター
実は、ビジネスマネージャは2017年11月からドメイン認証に対応し、自社ドメインの所有権の申請により、リンク表示のカスタマイズを第三者が無断で行えないよう防止ができるようになっていました。これまでドメイン認証は任意でしたが、今後は必須となっています。
Contents
1.ドメイン認証とは?しないとどうなる?
1.1 ドメイン認証とは?
ドメイン認証と言われても何のことだかわかりにくいですよね?
これは簡単に説明すると、ドメインの持ち主であることをビジネスマネージャに登録することです。登録フローはサーバー周りが関連してくるので、難しく見えますが、基本的にはすごくシンプルで、ドメインが自分のものですという登録をするだけなのです。
1.2ドメイン認証しないとどうなる?
では、実際にドメイン認証をしないとどうなるかというと、「サムネイル画像」「リンクの見出し」「リンク先の概要」「表示されるURL」などが編集できなくなります。実質、コメント部分だけしか編集できなくなるということですね。
SNSへのシェア用にちょっと見出しを変える、などもできなくなってしまうので、Facebookページの運用をするのであればドメインの登録は必ずやっておきましょう。
無料ブログなどを使用される場合はドメイン認証が難しいため、ブログ側を適宜修正して、下記のデバッガーを使って、表示を更新するなどで対応できそうです。
参考:https://developers.facebook.com/tools/debug/
なお、対象はオーガニック・広告を問わず、すべてのリンク付き投稿が対象です。
2.ビジネスマネージャにてドメインを認証する方法
2.1 ドメインをビジネスマネージャに追加する
まずはドメインをビジネスマネージャに登録しましょう。
※まだビジネスマネージャのアカウントお持ちでない場合は作成が必要です。
参考:Facebook広告運用の必需品!ビジネスマネージャ導入ガイド
「ビジネス設定」のメニューで、「ブランドセーフティ」の“ドメイン”のタブを開き、「追加する」というボタンをクリックします。
「ドメインを追加」というポップアップが出てきますので、こちらでドメインを入力します。
https://anagrams.jp/であればドメインは[anagrams.jp]です。「https://」が付いていたり、[anagrams.jp/]のように/を含むものは無効です。
また、サブドメインをもつサイトもありますが、その場合は特別な理由がない限りトップレベルのドメインを追加することをオススメします。
たとえば上記のように、サブドメインを含んだ[blog.anagrams.jp]でドメイン認証を行うと、「https://anagrams.jp」などサブドメインを含まないリンク先のものは、認証の対象外となり、追加で認証が必要となってしまいますので、注意しましょう。
「ドメインを追加」ボタンを押して、追加は完了です。
2.2 ドメインサーバー側での設定
ビジネスマネージャでドメインの追加が済んだら、次はサーバー側での設定が必要です。設定方法は2パターンあり、DNS認証とHTMLファイルをサーバーへアップロードするパターンがありますが、DNS認証は慣れていないと難しいので、今回はHTMLファイルをアップロードする方法を紹介していきます。
ただし、サイトの仕様上どうしてもDNS認証でないといけない場合などもあります。詳しい手順は、ドメインホストによって異なる場合がありますが、まずはこちらを確認してみてください。
参考:ドメイン認証 – シェア機能
「DNS TXTエントリーをDNSレコードに追加して所有権を確認する」を参照
どちらの方法がよいかわからない場合を含め、まずはサイト管理者にご相談いただくのをおすすめします。
2.1のようにドメインを追加すると、ドメインのタブが下図のような表示になるので、図の「HTMLファイルアップロード」をクリックします。
「HTMLファイルアップロード」をクリックすると下記のような表示になるので、認証用のファイルをダウンロードします。
(何度もダウンロードボタンをクリックすると、ファイルが何度もダウンロードされてしまい、ファイル名に(1)などの数字が入ってしまうので、ファイル名が変わってしまわないように気を付けてください)
ファイルをダウンロードしたら、ダウンロードしたままサーバーのルートディレクトリに保存します。ルートディレクトリとは、ドメインの一番浅いディレクトリを指します。URLがそのままディレクトリ構造の場合は、以下のようなイメージになります。
https://anagrams.jp/xxx.html
(「xxx.html」はアップロードするHTMLのファイル名)
FTPソフトなどを用いて、ファイルをアップロードしましょう。ファイルがアップロードできましたら、上図の一番下にある、緑色の「認証する」ボタンを押してください。
これで認証が完了します。認証が完了すると、下記のように「認証済み」となります。もし認証がされない場合は、下記のような状況が考えられるのでチェックしてみてください。
- ダウンロードしたファイルのファイル名を変えてしまった。
(2重にダウンロードしてしまい、ファイル名などが変わってしまうことがあります。) - アップロードしているディレクトリが違う。
(ルートのディレクトリがサーバーごとに違うので、ルートのディレクトリはどこかを再度確認しましょう。)
2.3 Facebookページとドメインを紐づける
ドメインの認証が完了してもまだFacebookページでの編集は許可されません。認証されたドメインをFacebookページと紐づける必要があります。
Facebookページを紐づけるには、再度ブランドセーフティの「ドメイン」タブへ行きます。
紐づけたいドメインを選択して、右端の『ページの割り当て』をクリックします。
上記のようなポップアップが出てくるので、紐づけしたいぺージを選択してください。
(ビジネスマネージャでFacebookページを管理していない場合は、先にFacebookページをビジネスマネージャに追加する必要があります)
これで紐づけたドメインに関して、「サムネイル画像」「リンクの見出し」「リンク先の概要」「表示されるURL」などがFacebookページで編集可能となります。
認証したドメインのFacebookページへの紐づけは、一つに限らないので、Facebookページを複数所有している場合は、複数のページにドメインを紐づけることも可能です。
2.4 他のビジネスマネージャへ共有
続いてもう一つ重要なのがビジネスマネージャをまたいでのドメインの共有です。
ドメインの認証は一つのビジネスマネージャにしかできないので、複数のビジネスマネージャでドメインを使用する場合は、ドメインの登録後に共有する設定が必要となります。実例としては、自社で所有しているドメインを代理店などでも使用可能にする場合は、代理店のビジネスマネージャにドメインを共有する設定が必要ということですね。
共有方法は2パターンあり、どちらでも簡単なので、都合に合わせて設定ください。
・すでにビジネスIDを保有している場合
ビジネスマネージャへの共有方法はページへの紐づけと同様に、ブランドセーフティの「ドメイン」タブで、共有したいドメインを選択して、『パートナーを割り当てる』をクリックします。
上図のようなポップアップが表示されるので、左下の『パートナーのビジネスIDを使用してドメインをリンクする。』をクリックします。
役割『ドメインの管理者』を選択し、ビジネスIDを入力して、右下の『リンクする』をクリックすれば完了です。
ちなみにですが、ビジネスIDはビジネスマネージャのURLの『business_id=●●●』の●●●の数値になります。
・ビジネスIDなしに共有する場合
上記と同じく、ブランドセーフティの「ドメイン」タブで、共有したいドメインを選択して、『パートナーを割り当てる』をクリックします。ポップアップが出てきますので、そのまま画面で、役割『ドメインの管理者』を選択し、下図のように『コピー』をクリックします。
自動でURLがコピーされますので、このURLを共有したい相手に送って、そちらで承認してもらえば完了です。
ただし、共有相手がビジネスマネージャを保有していないと共有できません。以上、2パターンありますが、共有しやすい方法で共有しましょう。
「2.3 Facebookページとドメインを紐づける」の対応は、共有された側のビジネスマネージャでも可能となります。
まとめ
ドメインの認証はFacebookページの運用をする上では必ずと言っていいほど必要なアップデートでした。ブランドセーフティに関しては今後も動きがありそうなので、注視していきましょう。