Google・Facebokに次ぐ広告プラットフォームとして成長を続けているAmazon広告ですが、広告機能のアップデートも積極的に行われています。
2020年3月19日に、Amazon広告でスポンサーブランド広告の表示サイズ変更のアップデートがリリースされました。広告の視認性に関わる変更であり、ユーザー視点でも影響の大きいアップデートと言えます。
本記事ではアップデートの内容と、それに伴う注意点について解説します。
スポンサーブランド広告とは?
ブランドロゴ、カスタマイズ可能な見出しとともに最大 3 つの商品をAmazonの検索結果に表示することができる、検索連動型の広告です。
検索結果の最上部にブランドロゴ・商品情報を掲載でき、視認性も優れているため、ブランド認知と購入の促進どちらにも有効です。
スポンサーブランド広告も含めた、Amazon広告に関する詳しい情報を知りたい方は、以下の記事も参照ください。
参考:【入門】Amazon広告とは?特徴や種類、仕組みを分かりやすく解説
モバイル端末での広告視認性が向上
モバイル端末での広告表示枠の縦幅が広くなったことで、従来よりも広告の視認性が向上しました。(PCでの表示はこれまでと同様です)
新しいレイアウト
今までのレイアウト
画像引用元:Drive engagement with improved Sponsored Brands mobile ads
実際に見比べてみると、広告の存在感が増していることが分かります。Amazon広告のリリースによると、新旧の表示をテストした結果、クリック率が平均で13%向上したそうです。
このアップデートによって、商品を検索するユーザーがブランドと商品を見つけやすくなり、これまで以上に自社商品の認知・購入を促進させることが期待できますね。
ブランドロゴがガイドラインを満たしているか確認しよう
スポンサーブランド広告を配信する際、広告主は必ずブランドロゴを登録する必要があります。ロゴは以下の画像のように、実際に広告表示にも反映されます。
ブランドロゴの表示例
Amazon広告の公式ブログによると、今回の新しい表示形式に対応するためには、登録するブランドロゴがガイドラインを満たしている必要があります。ガイドラインを満たしていない広告だと、新しい表示形式が適用されず今までの形式のままとなってしまうのでご注意ください。
そこで、Amazonのロゴに関するガイドラインについて説明します。詳しくはAmazon広告のクリエイティブ承認ポリシーに記載がありますが、以下重要な点を抜粋します。
まず、満たすべき要件が2点あります。
- ロゴが画像全体を占めているか、白または透明の背景を使用している。
- 宣伝するブランドまたは商品を正確に反映している。
また、許可されていない要件として以下の4つが挙げられています。
- 商品画像、ASIN画像(編集したバージョンを含む)、カスタム画像、ライフスタイル画像またはその組み合わせである。
- 見出しの延長として使用したり、追加のテキストが含まれる。
- ロゴの組み合わせ。
- ごちゃごちゃした、雑然とした要素が含まれる。
上記の要件の中でも特に、個別の商品画像をブランドロゴとして登録しているケースがしばしば見られますが、そうした広告は今回のアップデートが反映されません。もしガイドラインを満たさない画像をブランドロゴとして登録されている場合は、ぜひこの機会での変更をおすすめします。
最後に
今回のアップデートについて、Amazonは以下のように述べています。
顧客により良いエクスペリエンスを提供し、ブランドと製品とのエンゲージメントを促進するために行われました。
引用元:Drive engagement with improved Sponsored Brands mobile ads
このことから、単に広告主の広告成果を高めるためだけではなく、ユーザーの購入体験向上にもつながるアップデートだと言えますね。スポンサーブランド広告を配信している方は、早めに新しい表示形式に対応していきましょう。