何が重要な情報なのか、そうではないのかがわからず闇雲にサイトやTwitterを眺め続けたりしていないでしょうか。
情報の海の中からアップデート内容を追いかけたり、トレンドの把握をしたりするためにかかる時間は、決して少なくはないでしょう。また、何が正しい情報なのかの判断も難しく、いたずらに時間だけが過ぎていってしまうこともありますよね。
そこでおすすめなのが、GoogleやYahoo!などの媒体社が出している公式情報をまずは押さえることです。しかしながら最近では、広告運用者があつかう媒体も増え、アップデートも相次いでおり、一次情報をチェックするだけでも大変です。
そこで今回、リスティング広告やSNS広告といった運用型広告の主要媒体と、知っておきたい周辺領域の情報についての公式情報元を整理してまとめてみました。
リスティング広告関連
まずは、リスティング広告関連の公式サイトから紹介します。メインはGoogle 広告とYahoo!広告です。公式ヘルプや新機能、各媒体のラーニングポータルなどをまとめています。
困ったときに参考にしたい、ベーシックなサイトなのでブックマークしておくことをおすすめします。
Google 広告 ヘルプ
広告設定・管理の基本から機能の仕様まで、Google 広告に関する情報がまとめられています。すべての広告運用者の教科書です。なにはともあれ、不明点や困ったことがあれば公式ヘルプをチェックする癖をつけましょう。
Google 広告 ヘルプ(新機能とお知らせ)
最新のGoogle 広告に関するアップデート情報が不定期に共有されています。週に一回など、頻度を決めて定期的にチェックすることで最新情報を取り逃がすことなくキャッチアップできます。なお、日本語版の記事は英語版から遅れて更新されることがほとんどです。より早く最新情報を知りたい方は、英語版のチェックもおすすめします。
Google 広告ポリシー ヘルプ(変更ログ)
ユーザーや広告主にとって信頼性や透明性の高い広告を提供するため、広告ポリシーの把握は重要ですが、随時見直されるため更新も頻繁です。自分のビジネスに該当するものがあればポリシー変更に合わせて対応できるよう、チェックしておくのがおすすめです。
Yahoo!広告ヘルプ
Yahoo!広告をはじめて設定する方向けの情報や設定方法、よくある質問がまとまっています。広告の設定や配信で困ることがあれば、まずはヘルプを見直す癖をつけておくと、問題解決の糸口を早く掴むこともできます。
Yahoo!広告 公式ラーニングポータル
Yahoo!検索広告やディスプレイ広告の運用に必要な知識が学べます。広告運用ノウハウから新機能の使い方、広告の推奨設定やケーススタディ(費用対効果を上げる方法や広告が表示されない際のトラブル解消法など)まで情報が豊富です。
Yahoo!広告 公式ラーニングポータル(ガイドライン・審査)
広告を掲載するにあたって必ず押さえておきたい審査やガイドラインの情報が整理されています。薬機法や医療法に関連する規制や、広告審査とはなどがわかりやすくまとまっています。健康食品や化粧品、健康器具、医療機関の広告はとくにガイドラインや審査の内容を把握しておかないとスムーズに進めることができず、トラブルの原因にもなります。前提となる知識として、必ず目を通しておきたい内容です。
Yahoo!広告 公式ラーニングポータル(広告作成のための薬機法ポータル)
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)がかかわる商材の広告文は、さまざまな規制を守った上で作成する必要があります。薬機法にもとづいたYahoo! JAPAN広告掲載基準における規制内容を理解するうえで確認しておきたいのがこちらのページです。
法律の改正による規約見直しなど、今後も随時変更されていくことが予想されます。定期的に見直して知識をアップデートしておきたいですね。
その他Google提供サービス関連
リスティング広告のみならず、サイト分析やフィードを使った広告、タグマネージャーなどの運用型広告の担当者であれば押さえておきたい情報収集先です。
Google アナリティクス ヘルプ
Google アナリティクスの設定や、用語の意味の確認をしたいときはここで調べることをおすすめします。Google アナリティクス4 プロパティの新機能をまとめたページもあります。Google ユーザーであれば誰でもアクセスできます。Google アナリティクスのすべての機能を使えるデモアカウントが見れたり、ヘルプコミュニティで質問したり、ヘルプ内で解決しなかった問題についてメールで問い合わせしたりすることもできます。
Google Merchant Center ヘルプ
Google Merchant Center(以下、マーチャントセンター)をはじめて使う方や使用中でお困りの方は、ここで設定やフィードデータの項目・要件などを確認できます。特にはじめてマーチャントセンターを使う方は参加登録ガイドよりマーチャントセンターとショッピング広告について学ぶことができるので一読をおすすめします。
Google タグ マネージャー ヘルプ
Google タグマネージャー(GTM)導入から管理方法まで確認できます。タグマネージャーの概要や導入説明などが記載されているので導入を検討している方にもおすすめです。
Google データポータルのヘルプ
データポータルをスムーズにスタートする方法、基本的な使い方について知ることができます。グラフの見せ方やGoogle アナリティクスとの連携方法など、レポート内容がわかりやすくなる方法が記載されています。
次々に新しい機能が出たり改善が行われていたりしますので、より便利な使い方を求めてチェックしてみてくださいね。
その他プラットフォーム関連
広告運用者なら知っておきたい周辺領域の情報として、GoogleとYahoo関連の統計データや事例をチェックしたい場合に押さえておきたいサイトをご紹介します。
Think with Google
Googleが調査した生活者動向のデータ解説や、デジタルマーケティングの動向がGoogleのもつデートを使ってまとめられています。大きなトレンドを押さえるのにぜひチェックしておきたいサイトです。
Google Japan Blog
Google 広告に限らず、Googleのサービス全般のアップデートや最新情報がまとめられています。プラットフォームの動きや取り組みの方向性を知ることで、広告機能のアップデート背景を考えるヒントになります。
Yahoo!マーケティングソリューション
Yahoo!広告(検索広告、ディスプレイ広告)をはじめ、Yahoo!JAPANが提供しているマーケティングソリューションに関するサービス概要が網羅されているサイトです。媒体資料もここからダウンロードできます。また、ヤフーの強みや活用事例の記事もあるため、はじめてYahoo!広告を取り扱う際はチェックしておくことをおすすめします。
業界や目的別に事例も豊富に紹介されていますので、ご自身の課題や親しい業界の動向を知ることもできます。
ソーシャル、その他プラットフォーム関連
運用型広告担当者であれば、ソーシャル広告の最新情報も押さえておきたいです。ソーシャル広告のヘルプやブログをまとめてみました。
Facebookビジネスヘルプセンター
Facebook広告・Instagram広告の公式ヘルプです。検索またはカテゴリ、おすすめ記事から探すことができます。広告以外にも、ビジネスでFacebook・Instagramを活用する場合に役立つ情報が網羅されています。
Facebook ニュースルーム
各トピック(商品・サービス、トレンド、Instagramなど)の最新ニュースやリリース情報が確認できます。プラットフォームの今後の動きや最新の動向についてもここで発表されるため、定期的にチェックすることをおすすめします。
Facebook Blueprint
Facebook広告を最適化するためのアドバイスをしてくれる「Facebookエキスパート」が講師を務める、Facebook公式のオンライントレーニングのウェビナーです。広告審査や効果的なクリエイティブ作成方法など、広告運用についてのTipsが学べます。扱うテーマは多岐にわたるため、初心者の方から現在、広告運用をされている方、幅広く広告運用に役に立つ情報が得られます。
Twitter ビジネス
Twitterをビジネスで活用するときに必要な情報がここにまとまっています。Twitterについての基礎知識はもちろん、Twitter広告の参考資料や活用ガイドも確認できます。Twitter広告の実施を検討している方は、広告アカウントのはじめ方や広告キャンペーンの基本も記載されていますので一読をおすすめします。
Twitter広告ヘルプセンター
Twitter広告の概要やアカウント設定、ポリシーの情報がまとまっています。基礎知識や参考資料もここで確認できます。これからTwitter広告をはじめる方も、すでに運用中の方も困ったらこちらで検索することをおすすめします。
Amazon Advertisingブログ
Amazon Advertisingのアップデート情報や、活用事例などがまとめられています。学習ツールが準備されていたり、広告商品ごと・目的別・業種別など複数の切り口で情報を探せます。
TikTok for Business
TikTok広告の媒体情報やセミナー情報がまとめられているページです。豊富な事例とともに広告の活用法が共有されています。TikTokの媒体特性や、広告運用を検討している方から実際に掲載している方まで幅広く役立つ情報が網羅されています。
LINE for Business(LINE広告をご利用のお客様へ)
LINE広告の最新情報がまとまっているページです。アップデートに関する新着情報や運用ガイドもここで確認できます。また、LINE広告をはじめて利用する際に必要な資料もダウンロードできます。
Twitterアカウント
媒体のアップデート情報や最新情報をキャッチアップするのにTwitterアカウントをフォローしておくのもおすすめです。フォローして通知設定しておけば、ツイートされたときにアナウンスされるため、素早く情報のキャッチアップができます。
情報収集の方法
ここまで広告運用者なら押さえておきたい公式情報先をご紹介しました。たくさんありましたね。この章では、情報収集にあたり、情報を探す時間を短縮して必要な情報にたどりつきやすいように環境を整える方法を説明します。
- メディアはメルマガ登録できるサイトが多いので登録しておく
- Googleアラートを使って、特定のキーワードの情報がアップされた際にアラートが飛ぶようにする
- ブラウザのブックマークにカテゴリ分けしてサイトを登録しておく
- ブラウザのユーザー追加機能(Chrome)で情報収集元のサイトがすべて開くように設定
- FeedlyなどRSSリーダーを活用
- スプレッドシートにチェックしたいサイトをまとめておいて適宜開く
- Twitterのリスト機能を使って複数のTwitterアカウントをまとめて管理する
- Twitterのアカウント通知(ベルのマーク)でアラートを飛ばす
仕事仲間や上司に聞いたものをリストに追加することもおすすめです。また、Twitterなどで記事リンクを付けてツイートしている方のソース元をチェックすることのも有効です。
一部重複しますが、情報収集術についてはこちらの記事もご参考いただけますと幸いです。
情報収集の目的
情報収集する際、上記に挙げたサイトすべての情報を毎日チェックする必要はないと思います。
「情報収集する目的・それを何に活かしたいのか」を明確にしておくと、効率よく情報収集できるのではないでしょうか。
また、収集(インプット)しただけではなく、それを何かしらにアウトプットすることで本当に情報が身につき、蓄積されていくものだと思っています。
ですので、たとえば運用型広告のプレイヤーであれば…
- 経済の流れやトレンドを予測して、クライアントのビジネスへの影響を考え、対策案と動向を話す
- 媒体の最新アップデートを把握しておくことはもちろんですが、それを自身のクライアントにどう活かすかを考えて戦略に組み込んでみる。
- 同業界の他社で新サービスが出た場合、その影響を考えてクライアントに情報提供する
- インプットした役に立つ小ワザ情報を社内記事にまとめて共有する
などなど、インプット→アウトプットをすることで情報収集したことが身になるのではないでしょうか。
※セミナーへの参加も共通すると思います。セミナーに参加しただけではただ受動的に聞いているだけなので、そこで得たアドバイスや方法を自分に置き換えることでセミナー参加が実りあるものになるのではと思います。
アウトプットを通して、実際にやってみたり・触ってみたり・話してみたりすることが情報の解像度を上げてくれますので、情報収集+アウトプットをセットに考えてみるのがおすすめです。
なんのための情報収集か
運用型広告に限った話ではないですが、情報の量は加速度的に増えていてモバイル化の後押しもあり、いつでもどこでも誰でも情報の発信や取得ができるようになっています。ただ、そうなったときに「どの情報を何に活かすのか」の視点が抜けていると、ただただ情報の波にのまれて本当に必要なものにたどり着きにくくなってしまうかもしれません。そうならないように、情報収集と言っても、「情報を集めて何をしたいか」を明確にするだけで情報の迷子にはなりにくくなると思います。
このブログを読んでもらったらぜひ、「なんのために情報収集するのか」を考えて実行いただけると嬉しいです。