アナグラムでは従来よりある一括での新卒採用を行ってはいませんが、長期型インターンからの新卒採用を行っています。そのため、文化がフィットしそうで面白そうな学生がいれば積極的にインターンとして参加してもらってます。
現在の役員の1人がアナグラムの第1号インターンというのもこの文化に寄与していると思います。そのため、20名前後の組織にしては異常なほど力を入れていると言っても過言ではないかもしれません。
そんな形で若いメンバーとコミュニケーションを取る機会が比較的多いのですけれども、経営者である私がインターン生から学ぶことが非常に多いので、抜粋して3つを書き出したいと思います。
どんな意見でも検討の余地がある
「ニーズや環境は絶えず変化する」はずなのに私たちは古来より変わることを恐れる生き物です。それはホメオスタシスのせいなのか、既得権のせいなのかはわかりません。業界経験の浅いインターン生の発想は10年選手の私なんぞよりもゼロベースで物事を捉えることが出来ます。
そのため、まだ柔らかい、不確かな仮説であってもまずは検討してみる価値があります。市場に対してピュアでバイアスのかかってない意見はオーディエンスの回答そのままでもあるからです。特にLINEやFacebook、Instagramなどのソーシャルメディアの利用方法は30代のそれとは全く異なります。一考の余地がありというか、もうほとんど教えてもらってます。
実際に今のアナグラムがあるのもとあるインターンの放った一言がきっかけだったりします。
彼ら、彼女たちの意見は時に浅はかで、薄っぺらく感じる方もいるかもしれませんが、しっかりと向き合って話してみることで多くの学びがあることも事実だと僕は感じてます。まぁ僕の学生時代なんかより1000万倍優秀なのは事実ですね。辛い。
価値観の移ろい
皆がそうだと言う気は甚だありませんが、僕らの世代とは明らかに価値観が異なっていることを間近で感じることができます。車やお金に対する考え方や、付き合うパートナーに対する思いなども本当に多種多様です。見ていて非常に面白いんですね。
価値観は時代などの時間軸でも変わっていくものだということは極自然の話ではあると頭では理解しつつも、マーケターとして時代の流れ、息吹を間近で感じることができるのは何ものにも代え難い経験です。
任せる、とは何かということ
具体例を出します。原則としてアナグラムの求人媒体のテキストや構成などは人事という専門の職種が無いため、すべて役員陣が書いています。ただし、一つの媒体だけの反応が極端に著しくないことがわかってました。そう、Wantedlyです。採用に携わっている方であれば理解していただけると思いますが、Wantedlyという媒体ははっきりいって異質なんですね。
なんというかこう、眩しい感じの企業がウケルんです。中小企業よりもスタートアップ。粛々よりもキラキラ。そんなイメージ。やだ、なんか恥ずかしい。うちのような中小企業がまともにやっていることや大義を掲げたところで陽の目も浴びません。
そこで決めたのが「インターン採用はインターンにすべて任せる。チェックもしない。出来上がったらそのままアップしてよし。言ってくれればどんなポーズでもするし、何でもやる。」でした。それで出来上がったのがこちら。
参考:◆リスティング・ソーシャル広告運用◆長期インターン後継者Wanted!
いやいや、言いたいことはわかアcskhdcじゃsdじゃhgdくじゃh。
ただし、これによってどうなったかというと、リニューアル前と比較するとおおよそ30倍近くの応募ペースになってます。30倍ですよ。もうなんなの!
「任せる」って言葉で言うのは簡単だし、どこかで補正をかけてしまいそうなんだけど、任せるっていうからにはしっかりと見届けなきゃいけないと痛感した出来事でした。
※勿論、事実と異なることや誤った伝え方をしてしまっては根本的にダメだけれど、この記事も書いたとおり、ビジョンが共有されてて倫理と論理が正しいのであれば、やはり許容すべきなんですよね。
まとめ
だれが言ったのかわかりませんが、「人は学ぶこと(悩むこと)をやめた時から老い始める」という話はよく聞く話ですが、インターンを含め、自身と異なる世代の方々の意見に耳を傾けることは非常に重要だなと日々痛感しています。
そして、過去の成功体験に縛られず、時代やフェーズによって最適解は異なることを理解し、常により良い方法を模索し続けることこそが最も大切なことなんじゃないかなと思うのですね。