Yahoo!トップに掲載できる広告「ブランドパネル(ブラパネ)」とは?

Yahoo!トップに掲載できる広告「ブランドパネル(ブラパネ)」とは?
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Yahoo! JAPANのトップページに広告が掲載できるYahoo!広告のブランドパネル(通称ブラパネ)はご存知でしょうか。当初は予約型の広告商品(純広告)としてのみ提供され、2019年2月4日(月)からディスプレイ広告(運用型)経由で、PCにもスマートフォンにも配信が行えるようになりました。

今回は、Yahoo! JAPANのトップページに掲載ができるブランドパネルについて、仕様から設定方法までわかりやすく解説していきます。



ブランドパネルとは

掲載イメージ

ブランドパネルとは、検索、知恵袋やショッピングなど様々なサービスのある日本最大級のポータルサイトYahoo! JAPANのトップページ上部の広告枠です。

一部の広告は予約型広告商品としてのみ販売されていますが、PC版とスマートフォン版のブランドパネルはともにディスプレイ広告(運用型)経由で出稿可能です。

ブランドパネルは、下記のようなYahoo! JAPANのメリットを活用して広告配信を行えることも1つ強みです。

  • 日本最大級で信頼性のあるメディアのトップページ
  • 月間アクティブユーザーはスマートフォンは約7,000万、PCは約2,000万と非常に多くのユーザーの目に触れる
  • 多様なニーズに答えられるサービスがあり、多くのライフシーンで広告を届けることができる

ブランドパネルの運用型と予約型の違い

ブランドパネルには運用型と予約型の2種類の配信方法があります。

それぞれの詳細な特徴は下記の表の通りです。

運用型 予約型
特徴 予算に合わせて出稿量を調整できるので気軽に始めることができる 掲載期間と表示回数を保証する広告商品で、同枠の運用型広告よりも優先的に配信される
広告出稿の目的 コンバージョン、サイト誘導、動画再生、ブランド認知 ブランド認知
ターゲティング設定 ユーザーの興味関心や購買意向などディスプレイ広告(運用型)で設定できるターゲティングが可能 デバイス、曜日・時間帯、地域、性別、年齢、オーディエンスカテゴリーが設定可能
課金形態 クリック課金、動画再生課金、ビューアブルインプレッション課金(ブランド認知のみ) ビューアブルインプレッション課金


運用型は、セルフサーブで広告出稿の目的(コンバージョン、動画再生、サイト誘導など)に合わせて広告出稿が可能な広告メニューです。

対して予約型は掲載期間と表示回数を保証する広告商品で、同枠の運用型広告よりも優先的に配信されますが、セールスパートナーに相談しないと出稿が行なえません。

ブランドパネルの広告フォーマット・仕様

ブランドパネルはPCとスマートフォンで広告用のフォーマットが異なっているのでそれぞれ説明します。

ブランドパネルで配信可能な広告の入稿仕様は、PCとスマートフォンで画像や動画のサイズが異なります。PCでは動画のサイズが2サイズあるので用意が可能なサイズを準備しましょう。画像や動画、動画サムネイルの詳しい規定は表を参照ください。


種別 項目 PC スマートフォン
画像、動画 アスペクト比 画像:1:1動画:1:1、16:9 画像、動画:16:9
最小ピクセルサイズ(縦×横) 画像:600pixel × 600pixel動画:640pixel × 360pixel、600pixel × 600pixel 画像、動画640pixel × 360pixel
ファイルサイズ 画像は最大3MB、動画は最大200MB
注意事項 ファイルサイズが規定を超える場合、入稿時に圧縮されます。かつ、ピクセルサイズが最小ピクセルサイズを超える場合は、圧縮と同時にリサイズされます。
ファイル形式(拡張子) バナーはGIF89a、JPEG、PNG動画は.mp4
アニメーション ※バナーのみ 不可
ALTテキスト ※バナーのみ 不可
動画のみ 再生時間 最小5秒~最大60秒
音声 音声あり、音声なし選択可能
音声コーデック AAC LC
動画コーデック H.264、H.265
ファイル形式 MP4, MOV
最小映像ビットレート(推奨値) 1Mbps以上
最小音声ビットレート(推奨値) 128kbps以上※音声ビットレート値が0kbpsの場合、音声なし動画と判断されます。
動画サムネイル画像 アスペクト比 1:1、16:9 16:9
最小ピクセルサイズ(縦×横) 640pixel × 360pixel、600pixel × 600pixel 640pixel × 360pixel
ファイルサイズ 最大3MB
注意事項 ファイルサイズが150KBを超える場合、入稿時に圧縮されます。かつ、ピクセルサイズが最小ピクセルサイズを超える場合は、圧縮と同時にリサイズされます。
ファイルの種類 JPEG(RGBのみ):拡張子「.jpg」「.jpeg」GIF89a:拡張子「.gif」PNG:拡張子「.png」
透過処理 不可
ALTテキスト 不可
画像の枠線 不可
アニメーション、Flash 不可
リンク先URL 文字数 1,024文字以内
使用可能文字 半角英数記号(RFC3986)
注意事項 「.」(ドット)で始まるURLは使用できません。URL内の日本語表記など、RFC3986に準拠していないURLは登録できません。

また詳しい規定は、以下の公式ヘルプを確認しておくとよいでしょう。

参考:PCブランドパネル 広告仕様 - ヘルプ - Yahoo!広告

参考:スマートフォン ブランドパネル 広告仕様 - ヘルプ - Yahoo!広告

ブランドパネルの出稿手順

運用型と予約型で出稿手順が異なるのでそれぞれ確認しておきましょう。

予約型

広告会社・代理店の中でディスプレイ広告(予約型)取り扱い契約を結んでいるセールスパートナーを通して出稿できるので、セールスパートナーにご相談ください。

セールスパートナーは下記リンクから確認できます。

セールスパートナー 一覧 - Yahoo!マーケティングソリューション

運用型

運用型はYahoo! ディスプレイ広告と同じように、広告管理ツールからキャンペーンを作成し広告グループや広告を作成することで出稿することができます。

キャンペーン目的とプレイスメントターゲティングは、PCとスマートフォンで異なるので確認しておきましょう。なお、プレイスメントターゲティングを指定しないとブランドパネル枠以外にも広告が配信されてしまうため、ブランドパネル枠だけに配信を行いたい場合は指定を行いましょう。

PC スマートフォン
選択可能なキャンペーン目的 サイト誘導、コンバージョン、動画再生 ブランド認知
指定するプレイスメントターゲティング toppage.yahoo.co.jp m.yahoo.co.jp

Yahoo!広告の広告管理ツールからの詳しい出稿手順について説明していきます。

① Yahoo!広告管理画面ツールより「キャンペーン作成」をクリック

②キャンペーン目的を選択する画面では、PC・スマートフォンそれぞれ選択できる項目が異なるので目的に沿ったキャンペーン目的を選択し「決定して進む」クリック

選択できる目的

  • PC:コンバージョン、サイト誘導、動画再生
  • スマートフォン:ブランド認知

③キャンペーン設定ではそれぞれ項目を入力、選択をします。

スマートフォンはキャンペーン目的をブランド認知しか選択できないため、入札戦略の課金方式がビューアブルインプレッション課金(vCPM)のみしか選択できないのでご注意ください。

なお運用型の場合、予約型の広告が優先して表示されるため、入札単価が低すぎると広告がオークションに負けて表示されない可能性があります。配信開始時は入札単価を高めに設定を行い、配信結果を確認しながら徐々に下げていくことを検討するのが良いでしょう。

④広告グループ設定もキャンペーン設定と同様に各項目を入力、選択をします。

⑤プレイスメントについては、プレイスメントリストでPCでは「toppage.yahoo.co.jp」を、スマートフォンは「m.yahoo.co.jp」を指定したリストを設定してください。設定を行わないとブランドパネル枠以外の配信面にも広告が配信されます。

なお、広告グループのターゲティングは通常のキャンペーン同様にターゲットに応じて設定が可能です。

Yahoo! JAPANのトップページかつ一番目を引く広告枠が掲載先となるため、競合性は高くクリック単価も通常のYahoo! ディスプレイ広告より高くなる傾向があります。

そのため、成果の出やすいサイトリターゲティングから始めたり、購入までに繰り返し検索を行うような商材ではサーチターゲティングもおすすめです。

その他にも、地域を絞ったり、既存ユーザーを除外して新規ユーザーのみへのアプローチを図るなども、費用対効果の向上に繋げることもできます。

⑥広告設定では実際に配信するバナー広告や動画広告を設定します。

入力が完了したら確認画面に進み、決定して進むをクリックして完了

ディスプレイ広告(運用型)の出稿手順はディスプレイ広告(運用型)と操作方法は変わらないので、普段からディスプレイ広告(運用型)を入稿している方は親しみやすいかと思います。

最後に

改めてではありますが、日本最大級のポータルサイトYahoo! JAPANのファーストビューにスクロールせずに表示される広告で、商品やサービスの魅力を伝えやすいのがブランドパネルです。

ブランドパネル枠に絞って広告を配信したことない方や、過去試したけれどやめてしまった方は、運用型は日予算や入札が設定できるため出稿のハードルも低く、効果検証もしやすいため検討してみてもいいのではないでしょうか。

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