2020年11月10日より提供が開始されたTwitterのカルーセル広告。サービスや商品を多面的に紹介できる広告フォーマットとして利用されている方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事で挙げている「間違いの起こりやすいポイント」ポイントのうち以下の2点がアップデートにより変更されます。
- 入稿できるのは、単一のリンク先のみ
- ツイート本文や見出し文はすべてのカードで共通
つまり、カードごとに異なるリンク先URLと見出し文(ヘッドライン)が設定可能になりました。
以下、詳しい内容を解説していきます。
カードごとにリンク先URL・ヘッドラインをカスタマイズ
これまでは、カルーセルカードごとに異なる複数のリンクやヘッドラインを設定できませんでした。たとえば、複数の商品ラインナップをそれぞれの商品詳細ページにリンクさせるような使い方はできない状態です。
今回のアップデートにより、カードごとに異なるリンク先URLとヘッドラインが設定できるようなりカルーセル広告の使い方の自由度が向上しています。
追加したメディアごとに「リンク先をカスタマイズ」をクリックすることで個別にヘッドラインとURLを記載する項目が現れます。
ただし、必ずしもすべてをカスタマイズしなければならないわけではなく、これまで同様にすべてのカードに共通のものを設定したい場合には「すべてのメディアに適用」にチェックを入れます。
なお、画像素材と動画素材を1つのカルーセル内で組み合わせることは引き続きできませんので注意しましょう。
スワイプの範囲も拡大
また、これまではリンク先URL部分は共通のため、スワイプによって切り替わるのは画像または動画部分のみでした。今回、リンク先URLに加えてヘッドラインもカスタマイズ可能となったため、スワイプにより切り替わる部分が広がり、より注目を集めやすくなりました。
カードのURLごとに詳細な分析を行うには
リンク先URLが複数設定できるようになりましたが、それぞれのリンク先ごとのクリック数などより詳細なパフォーマンスを分析するにはどうしたらよいのか説明していきます。
外部のアクセス解析ツールを利用する
たとえばGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールをご利用の場合は、URLパラメータをURLごとに固有なものにすることで、ツール上でリンク先ごとのデータを確認することが可能です。
広告管理画面でクリックの内訳を確認する
Twitterの広告管理画面ではいまのところ、カードごとのリンククリック数であれば、内訳の確認が可能です。
広告の階層で、「詳細」から「カルーセル」を選択するとカードごとの内訳が確認できます。
また、レポートデータを出力する場合は以下の手順です。
まず、エクスポートから「データをエクスポート」を選択します。
「カルーセルの詳細を含める」にチェックを入れてダウンロードボタンを押すと、レポートデータがエクスポートできます。
これらの詳細なデータを利用して、リンククリック数の多いカードの順番を前に持ってきたり、リンクされていないカードのヘッドラインを調整するなど、改善が図れますね。
まとめ
限られた広告スペースの中で、クリエイティブの幅を大きく広げることのできるカルーセル広告。
運用型広告の多くの媒体で提供されており、今回アップデートされたTwitter広告を含めそのほとんどがカードごとにリンク先やヘッドラインをカスタマイズすることができます。
活用方法に幅がある分、どのように利用するのがいいのか迷ってしまうケースも多いと思いますが、まずはさまざまな事例を眺めて、自分のプロモーションする商材ではどんな使い方ができるのか考えてみるのがおすすめです。