2020年11月10日より、Twitterの新しい広告フォーマットとして、カルーセル広告が登場しました。実は以前にもカルーセル広告はローンチされていましたが、2019年6月に一時提供が終了されていたため、初めてその存在を知った方もいらっしゃるかと思います。
本記事では、「実際にどういった広告が配信できるの?」、「試してみたいけど入稿方法が分からない」といった方に向けて、Twitterカルーセル広告の特徴をはじめ、入稿方法や注意点に関してご紹介していきます。
Twitterカルーセル広告のメリット
Twitterカルーセル広告は、1つの広告ツイート内で2~6つの複数の画像・動画(カルーセルカード)を掲載することが可能な広告フォーマットのことです。1つの広告内で表現できるクリエイティブが増え、商品の使い方を時系列で紹介したりなどのストーリー性のある訴求ができるようになったことが、カルーセル広告の大きな特徴です。
ユーザーは、広告内に表示されたカルーセルカードをスワイプし、任意のカードをクリックすることで、広告主の設定したウェブサイトやアプリストアへ遷移することができます。
カルーセル広告の効果については、Twitter社の事前のベータテストで、次のように報告されています。
- ウェブサイトカルーセルでは、通常のウェブサイトカードフォーマットと比較して、CTRが平均で 15% 増加しました。
- アプリカルーセルでは、通常のアプリカードフォーマットと比較して、インプレッションあたりのインストール数が平均で24%増加しました。
広告上でより多くの情報を得られる分、興味を抱いてもらいやすくアクションに繋がることが、パフォーマンスにも表れているようですね。
間違いの起こりやすいポイント
高いパフォーマンスを期待できるカルーセル広告ですが、いくつか間違いやすいポイントもあります。
1.入稿できるのは、単一のリンク先のみ
ウェブサイトまたはアプリのリンクをどちらか1つ追加できます。カルーセルカードごとに異なる複数のリンクを追加したいところですが、現時点ではできません。
※2021年10月にカードごとのリンク先URLの設定が可能となりました。
2.ツイート本文や見出し文はすべてのカードで共通
カルーセルカードの入稿数に応じて、複数のツイート本文や見出しを設定することもできません。広告マネージャー上で設定する「ツイート本文」「タイトル」で設定した単一の文章がすべてのカルーセルカードに適応されます。
3.設定した順番でカルーセルカードが表示
広告マネージャー上で設定した順番で、1から6までの表示の数値が割り当てられます。現時点では、Facebook広告のカルーセルのように、ユーザーの反応に応じてカードの順番を自動的に最適化する機能は提供されていません。
参考:広告マネージャからカルーセル広告を作成する | Facebook Businessヘルプセンター
配信する際には表示の順番を変更したテストなども有効ですね。
4.フォロワー数キャンペーンのみ利用できない
フォロワー数キャンペーンでは、カルーセル広告は使用ができません。フォロワー数キャンペーンでは、画像や動画を含むツイートを配信したとしても、画像や動画がメディアとして表示されず、代わりに「フォロワーカード」が表示されます。
これらの前提を押さえた上でどのようなクリエイティブを用意するのか、十分に検討するのをおすすめします。
カルーセル広告の設定方法
それでは実際に、広告マネージャーでの設定方法をご紹介します。
※広告マネージャーの扱いに慣れていない方は、以下の記事を参考にしてみてください。
まず、広告マネージャーのクリエイティブタブから、「ツイート作成画面(New)」をクリック。ツイートの作成画面に遷移します。
- ツイート内容を記載
- 「カルーセル」を選択。続いて、「メディアを追加」をクリック
- メディア追加画面に移り「メディアをアップロード」もしくは、「メディアを選択」で、任意の画像または動画を1:1、または1.91:1のアスペクト比で設定できます。
- カード名を入力
- ヘッドライン(カルーセルカードの見出しタイトル)を入力
- ウェブサイトのURLを入力
すべての設定完了後、広告マネージャーの右上の「ツイート」がクリック可能になります。クリックして入稿完了です。(下書きや予約設定をしたい場合は「⌵」より、設定してください。)
まとめ
Twitterで新たに実装されたカルーセル広告について紹介しました。
カルーセル広告によって、従来よりもクリエイティブの表現の幅が広がり、オーディエンスの興味関心をひきやすくなります。しかしながら、カルーセル広告がよいのか単一の画像や動画が適しているのかは、商材やサービス、ターゲットによっても異なります。
そのため、いたずらにカルーセル広告を利用するのではなく、「自社のサービスを紹介するうえでカルーセル広告が必要かどうか」、「現状Twitter広告の運用で抱えているボトルネックはカルーセル広告で解決できるのか」といった視点で考えて利用を検討してみてくださいね。