ディスプレイ広告だけではなく検索広告であっても、広告配信の最適化にはオーディエンス情報が役に立ちます。
参考:Googleの検索広告で利用できるオーディエンスターゲティングの種類と活用方法
今回、Googleの検索広告で利用できるオーディエンスに「アフィニティ カテゴリ」が追加され、さらに以前より利用できる「購買意向の強いオーディエンス」で「季節性のイベント」が選択可能になりました。
参考:Reach your ideal customer on Google Search - Google 広告 ヘルプ
現状は検索キャンペーンのみで利用が可能で、ショッピングキャンペーンへではまだ利用できないようです。
アフィニティ カテゴリ
アフィニティ カテゴリを利用することでライフスタイルや趣味、習慣など特定のトピックに高い関心を示しているユーザーをターゲティングできます。
あらかじめ用意されているカテゴリを選択する以外に、関連するキーワードやURLなどを入力してターゲットを定められる「カスタム アフィニティ カテゴリ」がありますが、現時点では選択ができないようです。
リリースには、自動車メーカーのフォルクスワーゲンが検索広告にアフィニティオーディエンスを利用したところ、非オーディエンスにくらべてコンバージョン率が250%向上したとの事例も示されています。
季節限定のイベントのセグメント
購買意向の強いオーディエンスを利用すると、商品やサービスを積極的に探していたり検討や比較をしているユーザーにアプローチができます。
今回、購買意向の強いオーディエンスに追加された「季節限定イベントのセグメント」を利用することで、たとえばこれから控えているクリスマスなどのイベントのタイミングにあわせて購買意向の強まっているユーザーへアプローチすることが可能になるとのことです。
リリースに記載の例では、トヨタがブラックフライデーとクリスマスのセグメントを利用して、コンバージョン率を67%アップさせ、コンバージョン単価も34%削減できたとしています。
なお、現時点ではまだすべてのアカウントへは実装されておらず、今後数週間のうちに徐々に反映されるとのことです。
まとめ
同じ検索語句で検索していたとしても、検討し始め(アフィニティ カテゴリ)と具体的に購入を検討している段階(購買意向の強いオーディエンス)では、同じ広告に対しても反応は当然異なってくるでしょう。場合によっては、求めている情報や刺さるオファーにも違いが出てくるかもしれません。
キーワードでターゲティングしている検索意図のシグナルだけではなく、検索広告向けにもオーディエンス情報を用いて興味関心や、購買行動に関するシグナルに基づいて検索語句の幅を拡大することが期待できます。
ひとつの検索語句をとってもユーザーの状況を踏まえて奥行きを持たせた広告配信が可能となりますので、ぜひ導入を検討してみてください。