X(Twitter)広告のフォロワーターゲティングで、狙ったユーザー層へ広告を配信するために押さえておきたいポイント

X(Twitter)広告のフォロワーターゲティングで、狙ったユーザー層へ広告を配信するために押さえておきたいポイント

X(Twitter)広告とは?何ができるの?という方にはこちらの記事がオススメです!

フォロワーターゲティング(ハンドル(ユーザー名)を活用していることから、ハンドルターゲティングと呼ばれることもあります)はX(Twitter)のコミュニケーションネットワークとしての特徴を活かしたX(Twitter)広告独自のターゲティング手法です。フォローの対象に基づくアカウント同士のつながりを利用して見込みの高いユーザーへ広告配信できるSNS広告ならではのターゲティングです。

今回はフォロワーターゲティングで狙ったユーザー層へ広告を配信するために、押さえておきたいポイントをご紹介します。


フォロワーターゲティングの特徴

フォロワーターゲティングは、ユーザー名で指定したアカウントのフォロワーとそのフォロワーに似た興味関心を持つユーザーをターゲティングする仕組みです。広告主のビジネスに関心が高いであろうユーザーたちがフォローしているアカウントをいかにして見つけるかが鍵となります。

広告主のビジネスに関心が高いユーザーが集まるアカウントとは?

まずは下記のアカウントを検討することをオススメします。

業界で権威ある人物・機関のアカウント

商材と関係が深い分野で権威ある人物・機関・メディアのアカウントも有力候補です。X(Twitter)は情報収集源としても活用されることが多いので、ポスト内容が特定の分野に特化したアカウントには興味や関心が似通ったフォロワーが集まりやすい特徴があります。

自社、競合他社のアカウント

自社商材に関心が高い人が最も集まっているのは自社のX(Twitter)アカウントです。自社アカウントで積極的に情報発信している場合は必ず選択しましょう。競合他社のアカウントも商材への関心が高い人が集まりやすいという点でぜひ網羅しておきたいところです。商材として相性の良いブランドや商品、例えば商材がトレーニングジムであればトレーニング器具やトレーニングウェアのメーカーの公式アカウントまで対象を広げてみるのも良いでしょう。

フォロワーの多いアカウントはノイズに注意

例えば芸能人をイメージキャラクターとして起用している商材の場合、その芸能人のフォロワーは必ずしもその商材に関心があるわけではないので注意が必要です。対象のアカウントのフォロワーを何人かピックアップして次のような点をチェックしてみることをオススメします。

  • 日頃から広告主のビジネスに関連性のある情報をポストしているか
  • プロフィールに広告主のビジネスに関連性のあるフレーズや情報があるか
  • フォローしているアカウントの投稿に対して「いいね!」や「リポスト」などをしているか

端的に言えば、プロフィールや直近のポスト内容を見て、「○○(商材に関係する分野)をしている人」と一目で分かるとベターです。

また、当然ながらポスト内容が明らかに宣伝ばかり、フォロワーがスパムっぽくて怪しいというユーザーは避けた方が無難です。下記ツールでフォロワーにスパムアカウントがどの程度含まれているかざっくりと調べることができます。

参考:TwitterAudit

アカウントのフォロワー数が多ければ多いほど、これらのノイズは多くなる傾向があります。フォロワー数が多い事自体は悪いことではないですが、フォロワー数の少ないアカウントでも、広告主のビジネスと関連があるフォロワーが多いアカウントを指定することで、よりターゲティングの精度を高めていくことが重要です。過度にフォロワー数だけを重視するのはやめましょう。

アカウントのさがし方

では、どのようにして広告主のビジネスに関心が高いユーザーが集まるアカウントを探していけばいいのでしょうか。

もっともオススメなのはX(Twitter)検索の利用です。まずは企業名や商品名などから検索してみましょう。

当たりがつかないのであれば以下のようなランキングサイトから、該当するジャンルやカテゴリ別に検索できるサービスを利用するのも一つの手です。

参考:ツイナビ | ツイッター(Twitter)ガイド 

X(Twitter)検索は広告運用にも役立つので、以下の記事も参考にしてみて下さい。

参考:知っておくと広告運用がさらに捗る!Twitter検索の魅力と活用方法

対象ユーザーが追加されているリストもチェック

X(Twitter)の”リスト”は複数のアカウントをまとめて管理することができる機能で、誰でも自由に作成することができます。

フォロワーターゲティング用に選択したアカウントが追加されているリストの数や内容を見ることで、アカウントの位置づけや影響力を把握できます。

リストはアカウントプロフィールページの「リスト」から確認できます(リストが作成されていない場合は表示されません)。その中の「メンバーになっているリスト」から、その人が追加されているリスト一覧を見ることができます。

リストは同じ分野のアカウントをまとめる目的で作られる場合が多いです。選択したアカウントが商材と関係が深いリストに多く追加されていればそれだけアカウントの影響力も高いと判断できます。

また、同じリストに追加されているアカウントもフォロワーターゲティング用の候補として有力です。リストを活用することで連鎖的に似たアカウントを探すことも可能です。

その他、そのアカウントがフォローしているアカウントや、デスクトップではプロフィール画面右にある「おすすめユーザー」でも関連するアカウントを見つけることができますので、試してみて下さい。

フォロワーターゲティングの設定方法

広告グループの設定から、ターゲティング機能の「フォロワーが似ているアカウント(オプション)」に、該当のユーザー名を入力して検索します。また、関連するキーワードなどを入力することでそのキーワードを含むアカウントも探せます。

また、検索窓の右上にある「おすすめ」からオススメのアカウントを閲覧し追加することも可能です。

その他、「追加オプション」の下にあるボタンにチェックを入れると、「リターゲティングタイプ」と「ツイートの種類」の2つのプルダウンメニューが表示されます。

リターゲティングタイプ

  • ツイートの表示歴があるユーザー
  • ツイートの表示歴およびエンゲージメント歴があるユーザー

下記、「ツイートの種類』で選択したツイートに対し、「表示されたことがある」もしくは「表示もしくはエンゲージメント(「いいね」など)したことがある」のいずれかを選択します。

ツイートの種類

  • オーガニックツイート
  • 特定のキャンペーンに含まれたツイート
  • オーガニックツイートおよび特定のキャンペーンに含まれたツイート

「自分のフォロワーもターゲティング」では自身のXアカウントのフォロワーもターゲティングに含めることができます。

このように、追加オプションのターゲティングも掛け合わせることで、ユーザーの過去の行動データをもとに、効果的なリターゲティングが可能です。特に、ポストの表示やエンゲージメント(いいね・リポスト・クリックなど)に応じて、ユーザーの関心度にあわせて、自社の商品やサービスを既に知っているユーザーや関心のあるユーザーなどにもアプローチができます。また、ツイートの種類(オーガニック投稿か広告キャンペーンか)によって、ターゲティングできるユーザー層が異なるため、目的に応じた使い分けを考えてみてみましょう。

過去のフォロワーターゲティングでは、複数のアカウントを指定でき、合計フォロワー数が少なくとも5万以上であることが推奨されていました。しかし、2025年4月現在では、広告キャンペーンごとに約30件のユーザー名をターゲティングすることが推奨されています。

ただし、指定した複数のアカウントのフォロワーには重複があるため、単純にフォロワー数を合計した数がそのまま配信対象者の数になるわけではない点に注意が必要です。

設定したターゲティングで、どのくらいのユーザーに広告を配信できるかは「推定オーディエンス数」で確認できます。これは、選択した人口統計、デバイス、カスタムオーディエンス、ターゲティング条件を基にXが算出した30日間の推定オーディエンスサイズです。

また、Xはユーザーのプライバシーと安全を守るため、推定オーディエンスサイズが特定のしきい値を下回る場合、オーディエンスの推定が表示されない場合があります。「オーディエンスが少なすぎます」という表示が出た場合は、十分なユーザーに広告が配信されない可能性があるため、ターゲティングの条件を見直し、追加できるターゲティングがないか見直すことをおすすめします。

参考:興味関心およびフォロワーが似ているアカウントのターゲティング

デモグラフィックデータを掛け合わせて絞り込む

なお、商材のターゲットとなる性別や年齢層が明確である場合、デモグラフィックデータを掛け合わせて絞り込みをかける手もあります。例えば商材が化粧品で、それを愛用している女性タレントのアカウントを選ぶ場合、女性のみを配信対象にすればターゲティングの精度を高めることができます。

ターゲティング設定の「オーディエンス特性」から設定ができます。性別、年齢、言語、地域、端末、プラットフォームはフォロワーターゲティングとのAND条件になるので、掛け合わせたい項目をチェックします。

対象アカウントのセグメントを切って効果測定する

自社、競合他社、顧客、メディア、公的機関などアカウントごとに発信している情報も違えば、フォロワーの興味・関心や得たい情報もさまざまです。

ターゲットとするX(Twitter)のアカウントをいくつかのセグメントに分け、別のキャンペーンや広告グループで運用することでセグメントごとにターゲティングの効果を検証しやすくなります。例えば「商材のメーカー」「プロモーションに起用したタレント」「レビューサイト・ブロガー」のように商材へ関わる立場の違いで切り分けると、クリエイティブもそれぞれ「商品機能軸」「タレント軸」「商品レビュー風」など訴求の方向性を尖らせるのも効果的ですので、ぜひ試してみてください。

結果の確認方法

配信開始後は、設定したアカウントが成果に貢献できているかを確認することが大切です。広告管理画面の「オーディエンス」>「ユーザー名」を選択すると、設定したユーザーごとの成果を確認できます。

インプレッションやクリック率、コンバージョン数などの様々な指標をカスタマイズ可能です。画面右側の「データ」から自分が見たい指標を設定しましょう。

分析結果をもとに、成果が出ていないユーザーをターゲティングから削除したり、成果につながっているユーザーの傾向を把握し、追加できるユーザーを検討したりすることで、より効果的なターゲティング設定を行いましょう。

終わりに

フォロワーターゲティングではフォロー・フォロワーという目に見えにくい関係性をいかにして捉えていくかが鍵になります。X(Twitter)の仕組みを利用したユニークなターゲティング方法のため慣れないうちはアカウントの選定が難しい側面もありますが、他のターゲティング方法ではアプローチできなかったユーザーにも広告を届けるきっかけにもなります。ぜひ活用してみましょう。

X(Twitter)の使い方や広告のターゲティングをどのように活用するかに興味のある方は以下の記事も参考になるはずです。

参考:口コミ拡散のためにはコンテンツが1番、では2番は何に?|jigen_1さんが語るツイートが拡散する仕組みとは Marketeer

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