2022年7月19日(火)より、「ご利用金額の上限」が日本円でも設定できるようになりました。
参考:ご利用金額の上限
「ご利用金額の上限」を利用すれば、ひとつの予算設定でキャンペーン間の支払い額を管理できます。複数のキャンペーンをまとめてひとつの予算で管理したかった広告主には大変うれしい機能ではないでしょうか。Excelなどを使用して手動で予算管理を行うよりも、キャンペーン間の予算を自動で調整してくれるので機会損失や予算オーバーのリスクを軽減できます。
本記事では、「ご利用金額の上限」の仕様や設定方法を紹介します。
「ご利用金額の上限」とは?
「ご利用金額の上限」とは、キャンペーン間の支払い総額をひとつの予算設定で管理する機能です。
キャンペーン間の支払い総額が「ご利用金額の上限」を超えないように配信が調整されるため、複数のキャンペーン間でひとつの予算を管理したいケースで予算オーバーのリスクを軽減できます。
「ご利用金額の上限」の設定方法
「ご利用金額の上限」は、キャンペーン設定からではなく、アカウント設定から行います。では早速、設定手順を見ていきましょう。
広告マネージャーを開き、右上のアカウント名をクリックし「アカウント設定」を選択します。
「ご利用金額の上限」タブを選択して「ご利用金額の上限を作成」をクリックします。
任意の「名前」をつけて、USDの横の「∨」をクリックして「JPY」を選択します。
日本円でご利用金額の上限金額を入力。必要に応じて「予約リファレンス/PO番号」を入力、ない場合は「Not applicable」のチェックボックスにチェックします。
一般的に予約リファレンスは予約番号、PO番号は注文番号のことを指します。入力した「予約リファレンス/PO番号」は請求書内の請求書番号に表示されます。会社ごとに管理している請求書番号を入力すれば、請求書の照らし合わせがしやすくなります。
次に、設定したご利用金額の上限に広告キャンペーンを紐づけます。
広告キャンペーンの「追加」ボタンをクリックします。
ご利用金額の上限に紐づけたいキャンペーンのチェックボックスにチェックを入れて「レビュー」をクリックします。
設定内容の確認画面が表示されるので内容を確認して「保存」をクリックします。
保存後すぐはステータスが「Pending(保留中)」となり、まだ対象のキャンペーンにご利用金額の上限が適用されていません。数分後に処理が終わり、「有効」になった時点から対象のキャンペーンすべてに適用されて支払いが開始されます。
ご利用金額の上限のステータスは、ステータス列の左横のバーを左右に動かすことで「有効」から「無効」に簡単に変更できます。
また、次の変更を行いたい場合は「詳細を表示」より設定できます。
- ご利用金額の上限の「名前」の変更
- ご利用金額の上限の「金額」の変更
- キャンペーンの追加・削除
- ご利用金額の上限の削除
詳しい手順は、下記ヘルプページの「ご利用金額の上限を管理する」をご確認ください。
参考:ご利用金額の上限
「ご利用金額の上限」の利用にあたり
「ご利用金額の上限」を利用するにあたって知っておきたい、基本的な仕様を紹介します。
設定するために必要なアカウント権限
「ご利用金額の上限」を設定するには、「アカウント管理者」の権限が必要です。
「アカウント管理者」の権限がない場合は、次のアクセス権の追加手順をご参考ください。
①Twitter広告の管理画面を開き、右上のアカウント名をクリックしてプルダウンを開く
②「アクセス権を設定」をクリック
③「アクセス権を追加」をクリック
※すでにアカウントを追加していてアクセス権のみを変更したい場合は「アクセス権を編集」から変更可能です。
④アクセス権を付与したいアカウント名を入力
⑤デフォルト値の「アクセスなし」をクリックしてプルダウン内「アカウント管理者」を選択
⑥「変更を保存」をクリックで設定完了です。
設定可能な上限数
「ご利用金額の上限」は、キャンペーン単位で紐づけます。一つの「ご利用金額の上限」に紐づけられるキャンペーン数と、アカウント単位で設定できる「ご利用金額の上限」に上限数はありません。
キャンペーンのステータスが「実行中」でないと支払いは始まらない
「ご利用金額の上限」を利用するには、キャンペーンのステータスが「実行中」となっている必要があります。ステータスが「実行中」でなくても「ご利用金額の上限」にキャンペーンを追加はできますが、「実行中」になるまで広告費の支払いは始まりません。
「ご利用金額の上限」を利用しているキャンペーンで広告が開始されない場合は、「ご利用金額の上限」に紐づいてるキャンペーンのステータスがすべて「実行中」になっているかを確認しましょう。
キャンペーンの合計支払い額が「ご利用金額の上限」に達すると一時停止に
予算オーバーしないための機能の仕組み上、キャンペーンの合計支払い額が「ご利用金額の上限」に近づいてくると広告配信が減速し、「ご利用金額の上限」に達すると対象のキャンペーンはすべて一時停止します。
キャンペーンの合計支払い額が「ご利用金額の上限」に達しているか否かは、ご利用金額の上限の管理ページ(※1)より確認できます。
ご利用金額の上限のステータスが「残額なし」となっている場合は、キャンペーンの合計支払い額が上限に達しているため、紐づいているすべてのキャンペーンが一時停止しています。「ご利用金額の上限」の金額を増やす(※2)と、ご利用金額の上限のステータスが「有効」となり、広告配信が再開します。
※1:ご利用金額の上限の管理ページは、広告マネージャーを開き、画面右上のアカウント名をクリックして「アカウント設定」を選択、「ご利用金額の上限」タブを選択で表示されます。
※2:※1の手順後、「詳細を表示」をクリックして「編集」ボタンをクリックより「ご利用金額の上限」の金額を変更します。
まとめ
予算の管理方法は広告主によって様々です。広告グループ単位でよりきめ細かく予算を管理する方が良いケースもあれば、複数のキャンペーンをまとめてひとつの予算で管理する方が良いケースもあります。「ご利用金額の上限」は後者にあたります。限定的なケースにはなりますが、キャンペーンごとの予算がなく総額予算でTwitter広告を運用したい場合に利用したい機能です。
まずは、キャンペーンや広告グループでできることを踏まえ、どの粒度で広告アカウントを設計するのかを検討しましょう。そのうえで、広告主にあった予算管理の方法を選んでいきたいですね。