アナグラムがリモートワークを推奨しない理由

さまざまな価値観が入り乱れている昨今、何かと話題の働き方ですが、先日、PARAFTさんへ求人を掲載したところ、多くの反響を頂きながらも、かなり似た質問を多く頂きましたのでこの場で説明しますね。

参考:拡大する運用型広告業界で急成長中の組織は、まさかの「ノルマなし」?
参考:フレックスでも強いチームは作れる!アナグラムが考える働きやすい組織とは?

PARAFTさんに掲載したとおり、私たちの組織では始業時間をフレキシブルに動かせたり、終業時間を前倒ししたり、祝日を変更したりなど、まだまだ完全なフレックスとは言い切れませんが、現状で出来うる限りでさまざまな働き方を推奨しています。しかしながらリモートワークは原則として推奨していません。

何故か?それは私たちは「仲間は近くにいないとイノベーションは起こせない」と思っているからなんですね。つまり、コミュニケーションに溝が出来てしまうからです。

近くにいるというのは同じオフィスだったり、隣の席だったり、一緒にランチにいくとかだったり、ふと夜に一緒に飲みに行くだったりですね。こういった何気ない会話ができる距離感じゃないと、本当に大事なアイデアは議論しにくいよなと思うわけです。

  1. そういえば昨日あのテレビみた?
  2. あの会社のブログおかしいと思うんだけど、どう思う?
  3. あの会社のIRみた?
  4. そういえば●●さん最近元気なくない?

などなどいろいろなんですけれど、仕事に直結しないこととか一見関連してないないように見えることってチャットやメールでは送るのに一瞬「こんなこと、こんなくだらないこと送っていいのかな?」って一瞬ためらうじゃないですか?この一瞬が心にブレーキをかけている瞬間であって、実はこの一瞬はものすごく大きな出来事なのに、本人たちは無意識レベルで止めてしまう可能性がある。

実はこの瞬間が画期的なアイデアであったり、イノベーションの種になることが隠されているのではないか?というのが私たちというか僕の持論です。実際に何度も体感してます。

会議の中でそういったすごいアイデアが浮かぶことってものすごく稀だと思うんですよね。

少し話はそれますが、その昔に誰が言ったのか完全に失念したんですが、高杉晋作と桂小五郎の生家は徒歩2.3分のご近所だといいます。そんなご近所でそこそこ歳も近い顔なじみなわけですから、幼少期からおそらくアホみたいに遊びながら明倫館や松下村塾などで学び、勉学以外の部分でもおそらくたくさんの何気ない会話を繰り返したんじゃないかなと思うわけです。

実際にどのくらいの距離感だったのかを体験したかったので昨年萩市に見に行きましたが、松下村塾は二人の生家から2kmくらいなので、おそらく帰り際にいろんな議論をしながら帰ってたはず。このくらい近くにいたからこそ、薩長同盟が成ったんじゃないかなとか思うわけですね。

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これらを踏まえ、さまざまな箇所でリモートワークとか推奨されてる時代ですが、元々同じ組織やチームで気心やスキルがわかっている人以外では、リモートワークは反対なんです。

実際にヤフーも一時的に在宅勤務などを進めていたけれど、結局やめましたよね。

参考:ヤフーもやめたでしょ。「ノマド」「在宅勤務」を禁止する理由

その代わりと言ってはなんですけれど、これからも前述したような始業時間や終業時間、好きなときに取れる祝日などを筆頭に、さまざまなフレキシブルな働き方は取り入れていきたいなと思ってるんですね。屈託なく話し合える”環境”が準備されているのであれば、1日8時間顔を突き合わせる必要はないですし、週5日必ずしも顔合わせする必要はない。だからこそ、いろんな選択肢を持って行きたいと思ってます。

※その”環境”こそがいまの僕らには”同じオフィス”であり、営業時間に実務から切り離してでも行われる、さまざまな社内勉強会やイベントなんです。

まとめ

人生にはさまざまなライフイベントがあります。その中で、やむを得ない理由で在宅勤務や実家へ帰らなければならないメンバーもこれから出るだろうと予測はしているので、その時には全力でバックアップしたい。相思相愛の状態なのに、そういった理由で離れていくのは僕らも寂しいものね。

けれども、気心も知れてない、スキルも未知数の人に、20名そこらの組織がそういった環境をいきなり与えることは不可能だというだけなんです。だからこそ、一度は一緒の時や空間を過ごす時間が必要なんです。

僕は関わる皆に”豊かであってほしい”と常々思ってます。それは”貧すれば鈍する”という諺があるように、豊かであればこそ、さまざまな視点を手に入れることができるからに他なりません。

では豊かさとは何か?と問われれば、それは、”選択肢の数”です。だからこそ、常に多くの選択肢を持てる環境を作っていきたいと思うし、そういった人になってほしいなと思ってます。

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