最近、モバイルアプリを導入する企業が増えていますね。メルマガの代わりにプッシュ通知が送れたり、ユーザーにとってはスマートフォンのホーム画面からすぐ起動できるなど、アプリ化には多くのメリットがあります。
今回は「もっとアプリのインストールを増やしたいけど、そもそもどんな広告メニューがあるの?」という方に向けて、主なアプリインストール広告の種類と特徴をまとめて紹介します。
目次
アプリインストール広告とは?
アプリインストール広告とは、モバイルアプリのインストールを目的とした広告です。スマートフォンやタブレット端末を利用している時に表示され、広告をタップするとアプリストアなどインストールを促すページに遷移します。アプリダウンロード広告とも呼ばれます。
アプリインストール広告の種類
アプリインストールの広告フォーマットを用意している広告媒体は数多くあり、すべてご紹介することはできないため、運用の要素が強いものを中心に、よく利用される代表的なアプリインストール広告をピックアップしました。
※横へスクロールしてご覧ください
媒体 | メニュー | 掲載場所 | 対象OS |
---|---|---|---|
Google 広告 | アプリキャンペーン(旧:ユニバーサル アプリキャンペーン ※UAC) | Google検索や提携パートナーサイトの検索結果、Googleディスプレイ ネットワーク、Google Play、YouTube | iOS、Android |
Yahoo!スポンサードサーチ | アプリダウンロードキャンペーン | Yahoo! JAPANや提携パートナーサイトの検索結果 | iOS、Android |
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN) | アプリキャンペーン | Yahoo!ディスプレイアドネットワーク | iOS、Android |
Facebook広告 | アプリインストール広告 | Facebook、Instagram、Audience Network | iOS、Android |
Twitter広告 | アプリインストール広告 | iOS、Android | |
Apple Search Ads | - | App Storeの検索結果 | iOS |
LINE Ads Platform | アプリのインストール | LINE NEWS、LINEアプリのタイムライン、LINEマンガ、LINE BLOG、LINEポイント、Smart Channel | iOS、Android |
SmartNews Ads | App Installations |
・SmartNewsアプリ内 ・SmartNews Ad Network |
iOS、Android |
Eight Ads | - | Eightアプリ内 | iOS、Android |
それではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
Google 広告 アプリキャンペーン(旧:UAC)
Google 広告で提供されているアプリキャンペーンは、Google 検索、Google Play、YouTube、Google ディスプレイ ネットワークなどに掲載される広告フォーマットです。
以前はユニバーサル アプリ キャンペーン(UAC)という名称で提供されていましたが、2019年2月よりシンプルに「アプリキャンペーン」へと名称が変更されました。
参考:ユニバーサル アプリ キャンペーンはアプリ キャンペーンに名称変更されます - Google 広告 ヘルプ
特徴は設定項目の少なさ。数行の広告文と、画像や動画などの素材、目標インストール単価(CPI)をセットすれば、アプリをインストールする見込みの高いユーザーにリーチできるよう、自動で最適化されます。
細かなターゲティングや入札調整が不要なので、チャレンジしやすいキャンペーンです。
参考:Google 広告、ユニバーサルアプリキャンペーン(UAC)の仕組みと設定、考え方までのキホン
Yahoo!スポンサードサーチ アプリダウンロードキャンペーン
スマートフォンやタブレット端末からYahoo! JAPAN(または提携パートナーサイト)で検索した際に、関連性が高いアプリ広告が表示されます。スポンサードサーチの標準キャンペーンと同様、キーワードの設定や細かな入札調整も可能です。
1点、iOSアプリのコンバージョン測定に対応していない点は要注意です。コンバージョンの測定対象は現時点でAndroidアプリのみとなっています。
参考:コンバージョン測定の新規設定(アプリ) - Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ
参考:広告の作成 (アプリダウンロード用広告) - Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ
YDN アプリキャンペーン
YDNでアプリインストールを促す広告が表示されます。標準キャンペーンと同じく、動画やインフィードなどの広告掲載方式でアプリのプロモーションが可能です。アプリインストール数を測定するには、YDNで連携済みの広告効果測定ツールを利用する必要があります。 詳しい測定方法はYDNのヘルプページを参考にしてみてください。
参考:アプリのプロモーションを目的とした広告を作成する - Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ
Facebook広告 アプリインストール広告
Facebook、Instagram、Audience Networkに表示されます。リマーケティングや既存アプリユーザーの類似、興味・関心など多様なターゲティングが設定できます。広告フォーマットは静止画、動画、カルーセル、スライドショーの4種類から選択可能です。
参考:Facebookモバイルアプリ広告の設定から配信までのキホン
Twitter広告 アプリインストール広告
Twitterのタイムラインに表示されます。Facebookと同様、リマーケティングや既存アプリユーザーの類似、興味・関心など細かなターゲティングが可能です。広告フォーマットはビデオアプリカード(動画)、またはイメージアプリカード(静止画)を選択できます。
参考:Twitter広告、アプリインストール広告の仕組みと設定、考え方までのキホン
Apple Search Ads
App Storeの検索キーワードに合わせて、関連性が高いアプリ広告が最上部に表示されます。特徴はAdvancedとBasicのどちらかのプランを選択できる点です。Basicは設定項目がほぼなく機械学習におまかせ、Advancedはキーワードごとの入札など柔軟に運用ができます。どちらのプランが自社に適しているか、過去のアナグラムブログも参考にしてみてくださいね。
参考:Apple「Search Ads」|App Storeの検索広告の基本
LINE Ads Platform アプリのインストール
LINEアプリのタイムラインやニュース面、トークリスト上部、そして各種ファミリーアプリ(LINE マンガやLINE BLOGなど)に配信される広告です。インストール目的に加え、すでにインストール済みの休眠ユーザーに向けて広告を配信する「リエンゲージメント」のメニューも提供されています。ターゲティングもユーザーの興味・関心やWebサイトのリマーケティング、既存顧客の類似など多彩です。
参考:LINEの運用型広告「LINE Ads Platform」とは|特徴や配信面、ターゲティングの種類など
SmartNews Ads(App Innstallations)
SmartNewsのアプリ内や、SmartNews Ad Networkで表示されます。20~50代の働く世代を中心に月間1400万のアクティブユーザーが利用しており、他の媒体と同様、デモグラ情報、興味関心、類似などのターゲティングが可能です。広告フォーマットは動画、静止画が選択できます。
Eight Ads
Eight利用ユーザーに対して、インフィード広告が配信できます。名刺管理アプリなのでビジネスパーソンが多く利用しており、BtoB商材と相性が良い媒体です(基本的にBtoBの広告主のみ利用可能)。ターゲティングは名刺データを元に、部署・役職や勤務地が設定できます。管理画面から細かな運用をおこなうというよりも一定期間の予算と目標を決め、媒体側に配信結果を管理してもらうという側面があるため、他の広告媒体に比べると純広告に近いイメージです。
まとめ
アプリインストール広告は、広告をタップした後「アプリストアに遷移→インストール→アプリ起動→ユーザー情報登録(必要に応じて)」というフローになるので、Webサイトに誘導する広告と比べてユーザーの登録率が落ちるのでは・・・と心配される方もいるかもしれません。
しかし、スマートフォン利用時間のうちアプリとWebブラウザを比較すると、84%をアプリが占めているという調査結果もあります。
適切なターゲットにうまくアプリの魅力を伝えられれば、有力な集客チャネルの1つになることでしょう。本記事で紹介したアプリインストール広告でまだ試したことがないものがあれば、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?