「Apple Search Ads」|App Storeの検索広告の基本

「Apple Search Ads」|App Storeの検索広告の基本

※2021年2月8日:最新の情報をもとに更新

最近よく耳にするAppleの提供している検索広告「Search Ads」。知ってはいるけれど、実際どんなことができるの?というアプリマーケティング担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

Apple社が提供するSearch Adsとは、iPhoneとiPadで使うアプリをダウンロードできるApp Storeの検索結果に、ユーザーが検索したキーワードに連動して掲載されるアプリダウンロード広告です。

今回はAppleの検索広告、「Search Ads」の種類や特徴をわかりやすく解説します。


Search Ads Advancedでできること

Search Adsを使えば、App Storeへアプリを探しにきた人の検索キーワードに合わせて、自分のアプリをダウンロードしそうなユーザーにアピールすることができます。

  • ダウンロードするアプリを探しにきたユーザーに広告を表示できる
  • App Storeの検索結果の最上位を独占して広告を掲載できる
  • インストールあるいはタップごとに支払える金額の上限を自分で決められる
  • 広告を表示する検索キーワードを自分で決められる
  • App Storeへの登録情報から自動的に広告を作成できる
  • 配信する地域やデバイス、年齢、性別等を指定できる
Apple Search Ads(2018年12月時点)内の画像をアナグラムにて加工


ターゲティングや入札方法が自由に調整できるのはリスティング広告と同様ですが、検索結果に対して広告枠は最上位のひとつのみである点は、Search Adsの大きな特徴となっています。

Search Ads の2つのプラン

Search Adsには2つのプラン「Advanced」と「Basic」があります。それぞれ機能に次の表のように違いがあります。

クリエイティブの作成やトラッキングの設定はせずとも広告配信が可能なのは両プランに共通です。クリエイティブはApp Store内に公開しているアプリの登録情報を元に自動で生成されます。また、タグやSDKを設置することなくインストール数をトラッキングできます。

※クリエイティブのカスタマイズや、トラッキングにサードパーティーの広告効果計測ツールを利用する場合は別途設定が必要です。

AdvancedとBasicの違い

AdvancedとBasicでは、3つ大きな違いがあります。

入札方法

Advancedは広告を1回タップされた場合に支払う上限金額、最大タップ単価(CPT:Cost Per Tap)を設定します。一方、Basicは最大インストール単価(CPI)を指定します。

それぞれ、課金となるタイミングが異なります。広告を運用しながらインストール単価を調整していきたいのであればAdvanced、希望するインストール単価の上限が明確であればBasicが向いているでしょう。

広告のターゲティング

Advancedは目的に応じてキーワード、お客様のタイプ、性別、年齢、地域等を設定します。Basicは自動でアプリに関心のあるユーザーに対して配信を行うため、キーワードを追加するといったターゲティングの設定や調整は不要です。逆に言えば、Basicではターゲティングは媒体社にお任せとなるため、「このキーワードに表示させたい」といった小回りを効かせるのは難しくなります。

レポート


Advancedは上記内容を組み合わせたデータをダウンロードすることができます。Basicは年齢や性別、デバイスごとのデータなどAdvancedと比べると確認できるデータが限定されます。

AdvancedとBasic、どちらを使えばいい?

Basicでは入札とターゲティングをせずとも気軽に広告配信を開始できます。逆に言えば、成果や配信状況に合わせた調整がほとんどできないということにもなります。キーワード、オーディエンスを設定しターゲットを絞り込めるなど、より小回りの利いた配信設定からはじめるのであればAdvancedを利用するのがオススメです。

また、Basicでは毎月の予算は最大10,000USD(約130万円)までと制限されていますので、注意しておきましょう。

本記事ではAdvancedを利用する場合の配信設定について説明していきます。

広告の配信準備(Advanced)

事前準備

広告を出稿するには事前にアプリをAppleストアへ登録しておくことと、Apple IDの発行が必要になりますので準備しておきましょう。

新しい Apple ID を作成する方法 – Apple サポート
App Store Connect – Apple Developer

キャンペーン作成

まずは広告を配信するアプリを選択し、キャンペーンをつくります。

①キャンペーンの作成からApple Search Adsにて広告配信するアプリを選択します。
②広告を配信する国と地域を選択します。
③キャンペーン名を入力します。
④配信期間の通算予算を入力します。一度設定すると増額することはできますが減額することはできないので要注意です。
⑤日予算を入力します。日予算を設定しない場合、1日で予算を急激に使うことも考えられるため、特にはじめて配信する際はできるだけ設定しておきましょう。

広告グループ作成

⑥広告グループ名を入力します。
⑦広告グループには推奨の最大タップ単価(最大CPT)を設定することができます。はじめは表示された推奨単価を使用し徐々に調整していきましょう。

キーワード設定

⑧検索マッチは関連性の高い検索と広告を自動的にマッチさせる機能ですのでONにしておきましょう。
⑨キーワードの設定はAdvancedの特徴であり成果に大きく影響する項目です。ここから広告配信用のキーワードを設定していきます。

⑩どんなキーワードで広告を配信すればよいのかわからなくても、アプリの推奨キーワード候補が出てくるのでこの中から選ぶこともできます。アプリのインストールにつながりそうなものを候補の中から選び設定しましょう。
⑪推奨キーワード以外にも直接キーワードを設定することができます。

各キーワードには広告グループの最大CPTが設定されていますが、キーワードごとに設定することもできます。獲得につながりそうなキーワードの最大CPTを高めに設定し、獲得につながらないようなキーワードは反対に低く設定しておくといったことも可能です。

除外キーワード設定

広告を配信していると、アプリのインストールにつながらないような検索クエリにも広告が表示されることがあります。広告配信しているアプリが持つ機能に含まれていないような検索クエリは除外しましょう。

オーディエンス設定

オーディエンスの設定をすることで、どういったタイミングでどういったユーザーへ広告を表示させるかを設定することができます。

⑫デバイス数:iPhone および iPad・iPhone のみ・iPad のみ
⑬顧客タイプ:新規ユーザー・すべてのユーザー
⑭ユーザー層:性別、年齢
⑮場所:都道府県または市区町村
⑯広告スケジュール:開始日・終了日・時間帯 

以上で広告配信までの準備は完了です。次からは広告を配信し成果をよくしていくためのポイントを紹介します。

Apple Search Ads 運用の3つのポイント

実際に配信をしてみて、はじめてSearch Adsに取り組む方がつまづきそうな点や知っておくとよいポイントを3つ挙げたいと思います。

App Storeの特徴を把握してキーワードを選定する

App Storeはアプリを探すために利用します。目当てのアプリがあったり、カテゴリから面白そうなアプリを探してみたり、理由は様々です。App Store検索する人=アプリをダウンロードしたい人がほとんどで、わざわざ「○○とは?」など調べものをする人はいませんよね?

具体的なアプリ名やアプリのカテゴリなどのキーワード(たとえば、占い、RPG)や用途に関するキーワード(たとえば、QRコード 読み取り、写真 加工)といった、ターゲットユーザーが検索しそうなアプリの目的にあったキーワードを選定してみましょう。

なお、キーワードを追加する際に、キーワードの候補を人気度ともに確認できますので、こちらもお試しください。

また、オーガニック検索でアプリがヒットしないキーワードを選定するのも大切です。
(例)Garage Band

App Storeでアプリ名(ひらがな、カタカナ、表記ゆれも含む)や関連するキーワードで検索しアプリが表示されなければ、あなたのアプリを目当てに検索してダウンロードする可能性があったユーザーを逃すことになりかねません。

検索しても出てこないキーワードへ配信し、検索結果の最上位に広告を出し分かりやすく誘導してあげましょう。

CPT、CPIを低く設定しすぎない

はじめは一気に広告費を使ってしまうのが怖くて、10~15円など低い入札単価から調整を始めことも多いと思いますが、なかなか十分に広告が表示されないことも少なくありません。かと言って闇雲に高い金額で入札するのも怖いですよね。

画像引用元:入札について – ヘルプ – Apple Search Ads Advanced(日本)をアナグラムで一部加工

管理画面上では、キーワードごとに広告が表示される可能性の高い「推奨入札範囲」と、他の広告主の入札と比較して優位な状況にあるのか不利な状況にあるのかを示す「入札の競争力」を確認することができます。なかなか広告が表示されない、入札金額をどこまであげたらいいのか、という場合もこの2つの指標を参考に調整を行ってみてください。

App Store内のスクリーンショットは複数パターン登録しよう


クリエイティブセットはApp Storeに登録してあるスクリーンショットや説明文を使用し自動作成されます。App Storeに登録しているスクリーンショットのサイズによって上図のように広告の表示も変わります。

獲得効果の高いスクリーンショットを見つけるためにも縦向き、横向きどちらも登録しておきましょう。

最後に

Appleによれば、65%のユーザーがApp Storeの検索結果からそのままアプリをダウンロードしているそうです。ユーザーがどんなアプリを探しているかがわかるキーワードによるターゲティングは、アプリマーケティングにおいて強力な武器となります。

App Storeにアプリを登録しているのであれば、真っ先に抑えておきたい広告手法ですね。まだ試したことがない、という方も本記事でその手軽さを感じていただけたらぜひチャレンジしてみてください。

この記事のURLをコピーする
Daijiro Seki

Daijiro Seki

アナグラム株式会社 クルー。前職でスマホアプリのコンテンツプロバイダとしてゲームアプリの集客をメインに広告運用、企画運営等、幅広く経験。アプリにとどまらず様々な分野のリスティング広告に携わりたいという思いから2017年9月よりアナグラムへ参画。ルービックキューブが特技である。

最近書いた記事