
ショートカットキーといえば、Excelのイメージを持つ方が多いと思います。しかし、ショートカットキーは、Google広告の管理画面と広告エディタにもあります。
ショートカットキーを使用すれば、Excel同様に作業スピードの向上が見込めます。せっかく便利な機能があるのに使わないのは非常にもったいないですよね。
そこで今回は、Google広告の管理画面と広告エディタで活用したい便利なショートカットキーを紹介します。


ショートカットキーの種類
まずは、管理画面と広告エディタで使えるショートカットキーを紹介します。
ショートカットキーには「キーを同時押し」と「キーを順番に押す」の2種類があります。この記事では、AとBのキーを使う場合は「キーを同時押し」を「A+B」、「キーを順番に押す」を「A→B」と表現します。
また、ショートカットキーはご使用のパソコンがWindowsかMacかで異なるため、OS環境に合わせて覚えましょう。
管理画面
管理画面で使えるショートカットキーは、次のとおりです。
ショートカットキー | 機能 | |
---|---|---|
Windows | Mac | |
Shift+? | Shift+? | ショートカット一覧を表示または非表示 |
Shift+W | Shift+W | ナビゲーション パネルを表示または非表示 |
Shift+A | Shift+A | すべてのキャンペーンでの絞り込みを解除 |
Shift+S | Shift+S | 検索キャンペーンで絞り込む |
Shift+D | Shift+D | ディスプレイキャンペーンで絞り込む |
Shift+V | Shift+V | 動画キャンペーンで絞り込む |
Shift+P | Shift+P | ショッピングキャンペーンで絞り込む |
Shift+N | Shift+N | 新しい項目を作成 |
Ctrl+C | Cmd+C | コピー |
Ctrl+V | Cmd+V | 貼り付け |
Shift+R | Shift+R | データを更新 |
Shift+H | Shift+H | [ヘルプ] メニューを表示または非表示 |
Shift+M | Shift+M | アカウント選択ツールを開く |
G→T | G→T | ページ内を検索 |
G→S | G→S | [設定] に移動 |
G→K | G→K | [キーワード] に移動 |
G→J | G→J | [広告グループ] に移動 |
G→X | G→X | [広告表示オプション] に移動 |
G→C | G→C | [キャンペーン] に移動 |
G→O | G→O | [概要] に移動 |
G→Y | G→Y | [最適化案] に移動 |
G→B | G→B | [請求とお支払い] に移動 |
G→A | G→A | [広告] に移動 |
参考:キーボード ショートカットの使用 - Google 広告 ヘルプ
広告エディタ
次に、広告エディタで使用できるショートカットキーを紹介します。
ショートカットキー | 機能 | |
---|---|---|
Windows | Mac | |
Ctrl+O | Cmd+O | アカウントを開く |
Ctrl+N | Cmd+N | 新規アカウントを追加 |
Ctrl+T | Cmd+T | 最新の変更内容を取得 - 基本(速い) |
Ctrl+Shift+T | Cmd+Alt+T | 最新の変更内容を取得 - 詳細データ(遅い) |
Ctrl+K | Cmd+K | 変更内容を確認 |
Ctrl+P | Cmd+P | 変更を送信 |
Ctrl+I | Cmd+I | インポート |
Ctrl+Shift+I | Cmd+Shift+I | テキストからインポート |
Ctrl+F | Cmd+F | 検索窓に移動 |
Ctrl+L | Cmd+L | フィルタをクリア |
Ctrl+A | Cmd+A | データビューの項目をすべて選択 |
Ctrl+Shift+B | Cmd+Shift+B | 複数の項目を変更 |
Ctrl+Z | Cmd+Z | 元に戻す |
Ctrl+Shift+Z | Cmd+Shift+Z | やり直す |
Ctrl+Shift+R | Cmd+R | 選択した変更を元に戻す(このショートカットは、[広告運用ツール] の [設定] でオンとオフを切り替えられます) |
Del キー | Del キー | 選択した項目を削除 |
Ctrl+[ | Cmd+[ | 提案を承認 |
Ctrl+] | Cmd+] | 提案を拒否 |
Ctrl+Shift+P | Cmd+Shift+P | 選択した項目を一時停止 |
Ctrl+Shift+A | Cmd+Shift+A | 選択した項目を有効化 |
Ctrl+C | Cmd+C | 選択した項目をコピー |
Ctrl+Shift+C | Cmd+Shift+C | キーワードのテキストのみ、またはプレースメントの URL のみをコピー |
Ctrl+X | Cmd+X | 選択した項目を切り取る |
Ctrl+V | Cmd+V | 項目を貼り付ける |
Ctrl+H | Cmd+Alt+F | 選択した項目のテキストを置換 |
Ctrl+Shift+H | Cmd+Shift+H | 選択した項目にテキストを追加 |
Ctrl+Alt+H | Cmd+Alt+H | テキストの大文字と小文字を変更 |
Ctrl+U | Cmd+U | URLを変更 |
Ctrl+B | Cmd+B | 単価を変更 |
Tab | Tab | データビューで 1 つ右のセルに移動 |
Shift+Tab | Shift+Tab | データビューで 1 つ左のセルに移動 |
上 / 下矢印 | 上 / 下矢印 | データビューで 1 つ上/下のセルに移動 |
Shift+[矢印キー] | Shift+[矢印キー] | 複数項目を選択 |
Alt+右 / 左矢印 | Alt+右 / 左矢印 | ツリービューとデータビューの間を移動 |
Ctrl+1 | Cmd+1 | ツリービューに移動 |
Ctrl+2 | Cmd+2 | タイプリストに移動 |
Ctrl+3 | Cmd+3 | データパネルに移動 |
Ctrl+4 | Cmd+4 | 編集パネルに移動 |
F2 | F2 | 最初のセルを編集可能にする |
Ctrl+W | Cmd+W | ウィンドウを閉じる |
ー | Cmd+, | Google Ads Editor の設定を開く |
ー | Cmd+H | Google Ads Editor を非表示にする |
ー | Cmd+Alt+H | 他のアプリケーションを非表示にする |
参考:Google Ads Editor クイック リファレンス(Windows) - Google 広告エディター ヘルプ
参考:Google Ads Editor quick reference (Mac)
ショートカットキーの一覧を表示させる方法
ショートカットキーには多くの種類があり、最初のうちは全てを覚えるのは難しいでしょう。
そこで活用してほしいのが、「ショートカットキーの一覧」を表示させるためのショートカットキーです。管理画面では「Shift+?」、 広告エディタでは「Ctrl+Shift+?」でショートカットキーの一覧を表示できます。
使いたいショートカットキーをすぐ確認できるので、忘れてしまっても安心ですね。
管理画面
広告エディタ
まずはこれから!おすすめショートカットキー
ここからは、筆者が実際に使ってみて便利だと思ったショートカットキーを紹介します。
管理画面
まずは、管理画面での使用頻度が高いショートカットキーを3種類、紹介します。
1.管理画面内の移動
筆者が管理画面で一番よく使うショートカットキーがこちらです。
ショートカットキー (Windows・Mac共通) | 機能 | |
G→S | [設定] に移動 | |
---|---|---|
G→K | [検索キーワード] に移動 | |
G→J | [広告グループ] に移動 | |
G→X | [広告表示オプション] に移動 | |
G→C | [キャンペーン] に移動 | |
G→A | [広告] に移動 | |
Shift+M | アカウント選択ツールを開く |
管理画面を操作中は、画面を行ったり来たりすることが多いと思います。見たい画面にすぐ移動できるショートカットキーは、覚えておくと非常に便利です。
特に、キャンペーン一覧に移動できる「G→C」はとても便利です。ワンアクションで管理画面のどこからでもキャンペーン一覧に移動できます。
また、MCC(マイクライアントセンター)アカウントを使用して複数の広告アカウントにアクセスしている場合は、「Shift+M」もおすすめです。ワンアクションでMCCアカウントの一覧を表示できます。
2.キャンペーンタイプで絞り込む
特定のキャンペーンタイプのキャンペーンや広告グループなどを表示したい、または、その絞り込みを外したい場合に役立つショートカットキーです。
ショートカットキー (Windows・Mac共通) | 機能 | |
Shift+S | 検索キャンペーンで絞り込む | |
---|---|---|
Shift+D | ディスプレイキャンペーンで絞り込む | |
Shift+V | 動画キャンペーンで絞り込む | |
Shift+P | ショッピングキャンペーンで絞り込む | |
Shift+A | すべてのキャンペーンでの絞り込みを解除 |
特定のキャンペーンタイプに絞って設定内容を確認したいときに役立ちます。
3.他のアプリケーション同様に使用可能なショートカットキー
管理画面で使用可能なショートカットキーのなかには、他のアプリケーションと同じキー操作で使用できるショートカットキーもあります。こちらも覚えておくと便利なので紹介します。
コピーと貼り付け
コピーと貼り付けは多くのツールで使えるショートカットキーなのでご存じの方も多いと思います。管理画面でも他ツール同様に使用できます。
ショートカットキー (Windows) | ショートカットキー (Mac) | 機能 |
Ctrl+C | Cmd+C | コピー |
---|---|---|
Ctrl+V | Cmd+V | 貼り付け |
広告エディタ
広告運用者なら、キャンペーンの作成やクリエイティブの追加などで広告エディタに触れている時間も多いと思います。ショートカットキーを覚えれば、作業効率が上がるので活用しない手はありませんよね。
ここからは、覚えておくと便利な広告エディタのショートカットキーを紹介します。
4.最新の変更内容の取得
広告エディタを開いたら、まず行うのはデータの更新ではないでしょうか。
次のショートカットキーを使えば、データ更新画面をすぐに表示できます。
ショートカットキー (Windows) | ショートカットキー (Mac) | 機能 |
Ctrl+Shift+T | Cmd+Alt+T | 最新の変更内容(詳細データ)を取得する |
---|
広告エディタの更新漏れによる設定の巻き戻しは、発生後も気付きにくいうえに広告アカウントへの影響も大きいため、広告エディタを利用するうえで必ず防ぎたいミスの1つです。
広告エディタを開いたら、まずは「Ctrl+Shift+T(Cmd+Alt+T)」を癖にすれば、安心ですね。
5.変更内容の確認と送信
次は、変更内容の確認と送信に関するショートカットキーを紹介します。前述の最新の変更内容の取得のキーと併せて、癖づけしておきたいキーです。
ショートカットキー (Windows) | ショートカットキー (Mac) | 機能 |
Ctrl+K | Cmd+K | 変更内容を確認 |
---|---|---|
Ctrl+P | Cmd+P | 変更内容を管理画面に送信 |
広告エディタでは、誤った変更内容を管理画面に反映しないように、データ送信前に変更内容を確認するステップを挟みます。
変更内容を確認する画面と送信する画面も、ショートカットキーひとつで表示できます。
変更内容を送信した後は、管理画面に意図通り反映されているかどうかの確認も忘れずに行いたいですね。
6.広告エディタ内の移動
いま開いているリストやパネルから、別のリストやパネルに移動できるショートカットキーです。このショートカットキーを活用すれば、カーソル移動などのマウス操作時間を短縮できます。
ショートカットキー (Windowsの場合) | ショートカットキー (Macの場合) | 機能 |
Ctrl+1 | Cmd+1 | ツリービューに移動 |
---|---|---|
Ctrl+2 | Cmd+2 | タイプリストに移動 |
Ctrl+3 | Cmd+3 | データパネルに移動 |
Ctrl+4 | Cmd+4 | 編集パネルに移動 |
各リストやパネルの場所と、対応のショートカットキーは、こちらをご覧ください。
7.一時停止または有効化する
選択した項目を一時停止(オフ)、または有効化(オン)に切り替えるショートカットキーです。
ショートカットキー (Windows) | ショートカットキー (Mac) | 機能 |
Ctrl+Shift+P | Cmd+Shift+P | 選択した項目を一時停止 |
---|---|---|
Ctrl+Shift+A | Cmd+Shift+A | 選択した項目を有効化 |
設定の一時停止と有効化は頻繁に行う操作のひとつです。一次停止はポーズのP、有効化はアクティベーションのAで覚えましょう。
8.他のアプリケーション同様に使用可能なショートカットキー
広告エディタにも、他のアプリケーション同様に使えるショートカットキーがあります。それぞれ紹介します。
コピーと貼り付け
コピーと貼り付けは、広告エディタでも他ツールと同じキー操作で使用できます。
ショートカットキー (Windows) | ショートカットキー (Mac) | 機能 |
Ctrl+C | Cmd+C | コピー |
---|---|---|
Ctrl+Shift+C | Cmd+Shift+C | キーワードのテキストまたはプレースメントのURLのみをコピー |
Ctrl+V | Cmd+V | 貼り付け |
既存のキャンペーンをもとに新たなキャンペーンを作成したい場合や、既存の広告を別の広告グループに複製したい場合などに役立ちます。
複数の項目を選択
複数の項目を選択するショートカットキーは、一括で大量の項目を複製したい場面で役立ちます。
ショートカットキー (Windows) | ショートカットキー (Mac) | 機能 |
Shift+[上下矢印キー] | 複数の項目を選択 |
---|
Shiftキーを押しながら[上下矢印キー]を入力すると、複数の項目を選択できます。
操作のやり直し
誤った操作を巻き戻したい場合に使用します。このショートカットキーを使用すれば、ひとつ前の状態に戻してくれます。
ショートカットキー (Windowsの場合) | ショートカットキー (Macの場合) | 機能 |
Ctrl+Z | Cmd+Z | 最後に実行した操作を元に戻す |
---|
他のアプリケーションと同様に、「Ctrl+Z(Mac:Cmd+Z)」で操作の巻き戻しができます。
テキストの一括置換
指定した文字を別の文字に置換する「テキストを置換」は、広告エディタの数ある機能のなかでも、特に欠かせない機能のひとつではないでしょうか。
たとえば、セール期間やセール名などの変更で使用する場面が多いのではないでしょうか。定期的に、部分的な広告文の変更がある場合は覚えておくと便利です。
ショートカットキー (Windows) | ショートカットキー (Mac) | 機能 |
Ctrl+H | Cmd+Alt+F | 選択した項目のテキストを置換 |
---|
「Ctrl+H(Cmd+Alt+F)」で、次の「テキストを置換」のウィンドウが表示されます。
置換する対象(フィールド)を選択し、「検索するテキスト」と置換後のテキストを「次に変更」に入力して「置換」を押せば、一括で置換できます。
まとめ
ショートカットキーといえば、Excelと思っている方が多いと思いますが、Google広告の管理画面や広告エディタにもショートカットキーはあります。
ショートカットキーを使用すれば、カーソル移動などのマウス操作時間を短縮できるため仕事の作業効率が向上する可能性があります。
ショートカットキーは種類が多くて覚えられないと思っている方もいるかもしれませんが、単語帳のようにすべてのショートカットキーを覚える必要はありません。なかには頻繁には使わないものもあります。
まずはこの記事で紹介したおすすめショートカットキーを使うことからはじめてみてはいかがでしょうか。
