ライトボックス広告とは:インタラクティブな広告フォーマットでユーザーの関心を引きつける

ライトボックス広告とは:インタラクティブな広告フォーマットでユーザーの関心を引きつける

たとえば観光地のホテル情報や飲食店のバナー広告を見かけた時、バナー自体の情報量が少なく関心が向かなかったという経験はありませんか?室内の情報や周辺スポットの情報、店内の様子やメニューの詳細など知りたいポイントは山程あるのに…。

1枚の画像だけでサービスの魅力を伝えるのが難しい場合に活用できる広告フォーマットの一つにGoogle ディスプレイ広告の「ライトボックス広告」があります。今回は、ユーザーのアクションに基づいて、サービスの多くの魅力を画像や動画で、広告上でアピールできるライトボックス広告について解説します。

ライトボックス広告の仕組み

通常のGoogle ディスプレイ広告では、表示される画像や動画1種類に限られるケースが多く、含められる情報はかなり制限されます。


※掲載イメージ

一方、ライトボックス広告は、通常のバナー広告と異なり、表示されている状態から、ユーザーのアクションをきっかけに、スマートフォンの画面全体などに「展開」して複数の画像や動画などを組み合わせて見せられる広告フォーマットです。

ライトボックス広告に利用できるカード

ライトボックス広告では画像、動画、地図、商品のことをカードと呼びます。

カードは1枚以上設定することが必須で、カード自体は最大10枚まで設定することができます。なお、複数の画像をギャラリー カードというセットにして設定でき、ギャラリー カード 1 枚につき最大 10 枚の画像を追加可能です。複数の動画を利用する場合は、各動画にそれぞれ専用のカードが必要となります。

実際に広告を配信した際、ここで設定したカードの順番で表示されます。何かの指標に応じて自動的に順番が変わることはありません。

以下、それぞれ利用できるカードの素材の仕様です。
※画像サイズの表記はすべて横×縦で表記

画像

・ファイル形式:PNG、JPG、GIF
・ファイルサイズ:最大200KB
・画像サイズ:最大1,024×1,050px
・アスペクト比:16:9(決まりはないが、この比率だとさまざまな画像サイズや方向に適応できる)

動画

・YouTube動画の場合:長さ4分以内を推奨
 ※対応ブラウザでは、YouTubeのアノテーションと情報カードも操作可能な状態で表示
・YouTube以外の動画の場合:
-動画コーデック H.264、MPEG-2 または MPEG-4 を推奨
-オーディオコーデック MP3またはACCを推奨
-動画のカバー画像 (省略可能)
-ファイル形式 PNG、JPG、GIF
-ファイルサイズ 最大200KB
 ※動画のカバー画像をアップロードしない場合は、動画のサムネイルが使用される
 ※Google 広告のテンプレートで作成したライトボックス広告のみ対応

地図

この機能を使用するためには、Google マイビジネスとGoogle 広告をリンクさせる必要があります。キャンペーン設定で住所表示オプションを設定すると地図の選択ができるようになります。

連携方法については下記をご参照ください。
参考:Googleマイビジネスとアドワーズの連携方法とよくある3つの質問

商品

Google マーチャントセンターとGoogle 広告をリンクさせる必要があります。
キャンペーン設定でGoogle マーチャントセンターのフィードを設定すると商品の選択ができるようになります。

ロゴ

・ファイル形式:PNG、JPG、静止GIF
・ファイルサイズ:最大200KB
・画像サイズ:最小50×50px
・ロゴのクリックURL
 ※ロゴ画像をクリックした時にリンクするURLを設定します。このURLは、表示 URL のドメインと同じドメインである必要があります。

参考:ライトボックス広告の仕様について – Google 広告 ヘルプ

関心度の高いユーザーを対象とするエンゲージメント課金

ライトボックス広告で使用できる入札戦略はエンゲージメント単価(CPE)のみです。

ここでいうエンゲージメントとは、ユーザーがライトボックス広告を展開させる操作(タップやカーソルを合わせる)を指します。展開までに数秒を要するなど、誤って展開されることの少ない仕様となっているため、ユーザーが自ら広告を閲覧しようとする操作を行った際にのみ課金と見なされます。そのため、より関心度の高いユーザーに働きかけやすい広告フォーマットです。

ライトボックス広告の設定方法


①左にあるメニューの「キャンペーン」を選択した後「+」ボタンをクリックし、新しいキャンペーンを作成します。


②「ディスプレイ」をクリックします。
③「商品やブランドの購入促進」を選択し、「続行」をクリックします。「商品やブランドの購入促進」という目標を選択すると、入札戦略が自動的にエンゲージメント単価に設定され、ライトボックス広告の作成が可能になります。


④キャンペーン名や地域、予算などを設定し、「その他の設定」を開きます。


⑤デバイスの設定にて「すべての端末に表示」または「端末ごとにターゲティングを設定」を選択します。

※モバイル端末は2018年9月以降にターゲット設定が簡素化されます
参考:Google、ディスプレイ広告のモバイル向け配信設定を簡素化:モバイルアプリの一括除外設定などを廃止へ


⑥広告を作成します。「新しい広告を作成」をクリックすると上記のような画面が表示されます。右側に広告のプレビューが表示され、確認しながら作成できます。設定する画像や動画などの要件は下記の通りです。配信したいものに合わせて設定していきます。

⑦メッセージと行動を促すフレーズを設定します。
メッセージと行動を促すフレーズは合計10個まで設定できます。メッセージに文字数制限はありませんが、推奨は35文字以下です。行動を促すフレーズには、「詳細を確認する」、「予約する」などのテキストを入力します。

これらの設定は必須ではありませんが、ユーザーにとって欲しい行動を示すことでアクションを起こしやすくなることが期待できるため設定することをオススメします。

⑧広告の名前と最終ページURLを入力します。どちらも必須設定項目です。


⑨「その他のオプション」をクリックすると3つの項目が表示されます。これらは任意の設定項目です。

  • ヘッダー画像
    商品カテゴリ、ブランドまたはビジネスを表すヘッダー画像を設定します。使用できる画像サイズは、350×75、900×125、1,200×150 の 3 種類です。
  • 展開前の状態の画像
    展開前に表示される画像を設定できます。設定しない場合は、④で設定したものが表示されます。728×90、160×600、300×250 の 3 サイズが必須で、ファイルサイズは最大で 200 KB です。
  • カスタムスタイル
    アクセントカラーや背景色などを設定できます。

以上のように様々な設定項目がありますが、必須の設定項目は下記です。

  • カード (1~10枚)
  • ロゴ
  • ロゴのクリックURL
  • 広告の名前
  • 最終ページURL

「広告グループに追加」をクリックすると保存され、以上で設定は完了です。

エンゲージメントの指標とコンバージョン計測の注意点

レポートでは通常の広告指標に加えて、エンゲージメント関連の指標を確認でき、エンゲージメント(広告が展開された数)により広告が表示されたユーザーの何割が広告を展開したかなど、展開待ちの状態の広告に対するユーザーの反応がわかります。興味の入口となる展開待ちの状態での反応をみてクリエイティブの調整に役立てることが出来ます。

エンゲージメント課金の場合、通常のクリック課金の広告とはコンバージョンの定義が異なるため注意が必要です。

たとえば商品購入がコンバージョンポイントの例で説明します。

①は広告展開後にクリックしてサイトを訪問し、そのまま商品を購入した場合。
②は広告展開後にクリックせず、その後に別の方法でサイトを訪れて商品を購入した場合。
③は広告を展開せず、その後に別の方法でサイトを訪れて商品を購入した場合。

まずはコンバージョンの定義のおさらいですが、ヘルプ上の言葉を借りると以下の通りです。

ユーザーが広告を操作(テキスト広告のクリック、動画広告の視聴など)し、その後で広告主様にとって価値ある特定の行動(サイトでの商品購入や、携帯電話での問い合わせなど)に至ることを、コンバージョンと呼びます。

クリック単価制の広告であれば、広告に対するユーザーの操作はクリックですが、ライトボックス広告の場合はエンゲージメントが広告への操作となるため、コンバージョンがどうカウントされるかは、広告を展開したかどうか次第となります。

上記の例では②のパターンはサイトへ訪れるために広告をクリックはしていないものの、広告を展開する操作は行なっているため、コンバージョン数は1件とカウントされます。通常のクリック課金型の広告と並べて同じ評価をしてしまうと、思わぬ落とし穴にハマってしまいますので注意しましょう。

ストーリーボードリストで広告を操作したユーザーへ再アプローチ

ライトボックス広告では、広告を展開したことのあるユーザーを集めたストーリーボードリストを使用することができます。ストーリーボードリストを利用して対象のユーザーに再び広告を配信することが可能です。

たとえば、ストーリーボードリストへサイト訪問者を除けば、広告は展開したけれど何らかの理由でサイトへは訪問しなかったユーザーへリマーケティング広告を配信できます。ホテルの部屋の画像で作成したライトボックス広告を展開したユーザーへ、今度は食事のメニューをアピールしたり、キャンペーンをお知らせする通常のバナー広告を展開したりと、使い方次第でユーザーへさまざまなアプローチの方法を検討できます。

ストーリーボードリマーケティングのリストは、次の手順で確認します。

①管理画面の右上にある「ツール」をクリックし、「オーディエンスマネージャー」を選択します。


②オーディエンスリストの中に「Storyboarding list~」というリストがあります。このリストが、クリック、タップなどの操作をしたユーザーを集めたリストです。このリストを設定することでストーリーボードリマーケティングの配信ができます。

エンゲージメントはユーザーの関心を示す指標のひとつ

通常のクリック課金型の広告では、広告が表示された時点でのユーザーの行動を知るすべはありません。ディスプレイ広告において閲覧中のサイトから離れて広告主のサイトへ訪れるハードルが高いのは、クリック率をみても明らかではないでしょうか?

広告をクリックする前の段階で、サービスや商材の魅力を伝えられる要素を多く提供することで、関心を示してくれるユーザーをより多く捉えられる可能性が高まります。SNSでは比較的重視されるエンゲージメントという指標ですが、ユーザーからの関心を可視化し、新しい顧客との繋がりを得る方法のひとつとして、ライトボックス広告を検討してみましょう。

Yurika Inomata

Yurika Inomata

アナグラム株式会社 クルー。システム開発業に携わる中でリスティング広告に魅力を感じ、広告代理店を経て2015年よりアナグラムへ参画。現在、リスティング広告やFacebook広告の運用を中心に行っている。最近は社内の部活動に参加して、脱インドア派を目指し中。

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