2020年6月1日、Googleはキーワードプランナーに不必要なキーワードを除外する新機能を追加したことをアナウンスしました。
参考:不必要なキーワードの除外機能で、関連性の高いキーワードをより早く簡単に探せます
一見、どのように利用すればいいのか迷ってしまうこの機能の使い方を解説します。
不必要なキーワードの除外機能とは
不必要なキーワードの除外機能は、Google 広告のキーワードプランナーで新しいキーワードを探す際に役立つ機能のひとつです。膨大な「キーワードの候補」から、必要のないキーワードを取捨選択する際に利用できます。
キーワードの候補を調べると、他社のブランド名や商品名を含んだ膨大なキーワードの候補が、バラバラな状態で出てきます。
今まではキャンペーンにキーワードを追加しようと思っても、ビジネスと関連性が薄くて費用対効果が合わなそうだったり、他の広告主の社名が入っていて入稿ができなかったりするキーワードは、一つひとつ目視で選択して除外する必要がありました。
これらのキーワードをジャンル毎にGoogleが自動的に仕分け、一括で入稿するキーワードの候補から外すことができるのが、不必要なキーワードの除外機能です。
具体的に「カレー」というキーワード候補を見ていきましょう。
これをキャンペーンに反映しようとした場合、以下のような膨大なキーワードの候補が提案されます。不必要なキーワードの除外機能は、こうしたバラバラで膨大な量のキーワードをテーマごとに自動的に仕分けしてくれます。
デフォルトで入っている、チェックボックスのチェックを外すだけで、候補から除外ができます。一つ一つチェックを外すこともできますし、まとめられた項目ごとに外すことも可能です。
たとえば「他社のブランド関係のキーワードを一括で除外する」、「他社のブランド関係のキーワードは商品を卸している小売業者に限定する」といったように活用が可能でしょう。
今まではこれを全て目視で確認し、カテゴライズもしながら取捨選択することが必要だったことを考えると、大きく手間を減らせると言えるでしょう。
他社のビジネスの名前や商品名は商標があったり、紳士協定を結んでいることが多いことや費用対効果、ユーザビリティの観点からキーワードの入稿から外すケースが多いです。
入稿における、こうした取捨選別の手間を減らしてくれる機能と言えるでしょう。
キーワードプランナーの除外機能の使い方
キーワードプランナーの除外機能は、キーワードプランナーから操作できます。
1.Google 広告管理画面の「ツールと設定」、「キーワードプランナー」「新しいキーワードを見つける」の項目をクリックします。
2.ビジネスに密接に関連している商品やサービスを入力します。
3.キーワード候補の横に、除外するキーワードが表示されます。
デフォルトですべての項目にチェックが入っているので、除外したいキーワードはチェックボックスを外せば設定が完了となります。
なお、キーワードをテーマごとの自動的仕分けは100%正確ではない、という点には注意が必要です。ブランドによっては自動的に仕分けられず、除外機能の選択肢の中に含まれない場合があります。大まかに除外機能で除外したあと、最終的には目視での確認をおすすめします。
キーワードプランナー除外機能の各指標
キーワードプランナーの「新しいキーワードを見つける」を選択すると、デフォルトですべてのチェックリストにチェックが入っています。まとめられた項目ごとに外すことも可能です。
それぞれの項目は以下のようになっています。
ブランド関連またはそれ以外 | このチェックを外すと、自分が入力したキーワードのみを残せます。 |
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非ブランド | このチェックを外すと、ブランド名を含むキーワードに限定されます。逆に他のチェックを外してこの項目のみを残すことで、ブランド関連を除く、いわゆる一般キーワードと呼ばれる語句のみを表示できます。 |
その他の指標 | 非ブランドと同様に、このチェックを外すとこの指標を含むキーワードに限定されます。 |
この他、キーワードにあわせて「小売業者」や「金融機関」、「年」など多様な項目を選択できます。
まとめ
キーワード選びは検索広告の成果を大きく左右する要素のひとつです。ただ、いくらキーワード選びに時間をかけようとも、出稿を開始しないことには成果につながることはないため、効率的にキーワードを選定・整理したいものです。
まずは広告配信のスタートラインにいち早くたどり着けるよう、今回ご紹介した不必要なキーワードの除外機能を活用していてください。