Google アドワーズ、「Ads Added by AdWords」(Googleによる広告文の自動追加)をテスト中

Google アドワーズ、「Ads Added by AdWords」(Googleによる広告文の自動追加)をテスト中

1月31日より、拡張テキスト広告が主流となり従来の標準テキスト広告が幕を閉じたわけですが、それとほとんど時を同じくして、新しい広告形式のテストが開始されています。その名は「Ads Added by AdWords」。 Search Engine Landの記事によると、現在おおよそ2,000の(製薬業界以外の)アカウントを対象にテストが行われているようです。

参考:Google launches Ads Added by AdWords pilot: What we know so far


Ads Added by AdWordsとは

さて、この「Ads Added by AdWords」とは何かというと、文字通りGoogleにより追加された広告文のことです。しかも最も特徴的なのは、「既存の広告文」「入札しているキーワード」や「ランディングページ」などの要素を基に、いくつか見出し1・2と説明文の入れ替えたバリエーションが生成されることだと言えます。

Search Engine Landの記事では、現時点ではこれらの広告が「人」によって作成されたものであることが強調されておりました。

We’re told that for the test, the ads were generated by people (as opposed to auto-generated) based on the existing ads in the account and the landing page content. The ads went through review by the product team, among others, for quality assurance. The sales teams were also involved in creative review and account selection for the pilot.

このテストでは、アカウント内の既存の広告とリンク先ページのコンテンツに基づいて(自動生成とは対照的に)人々によって広告が生成されたとのことです。広告は、品質保証のために、特に製品チームによるレビューを経ています。セールスチームは、クリエイティブレビューと試験対象のアカウント選択にも携わっていました。

作成方法について公式に名言はされておりませんが、導入対象がさらに拡大した場合に、すべてを人が行うということは現実的とは考えづらく、自動入札をはじめGoogleの機械学習のテクノロジーが用いられていることを考えると、今後の方向性としては自動的に広告作成が行われることは十分に考えられます。


画像引用元:Take advantage of Ads Added by AdWords – AdWords ヘルプ 

対象アカウントに追加された場合、該当の広告文に「Added by AdWords」という専用ラベルが付与され、普段の広告と区別できます。また、テスト対象に選ばれた場合には、Googleからの通知メールが届くようです。しかし、テストに選ばれたアカウントは強制的に参加しなければいけないという訳でもなく、参加を希望しない場合には、オプトアウトフォームも設けられています。

また、Googleのプロダクトベータやテストが頻繁に目にかかりますが、今回のテストがいつもと少し違うのは、噂されて間もなくヘルプページが既に存在していることですね。
参考:Take advantage of Ads Added by AdWords – AdWords ヘルプ

それを加味すれば、比較的早いうちに公式ロールアウトされる可能性も推測できます。Googleのヘルプページによると「Ads Added by AdWordsの広告が追加された広告グループの掲載結果が5〜15%向上すると考えています」とも述べられており、テスト段階での効果の高さもある程度見えているようです。アドワーズヘルプが英語のみであることから察して、今の段階では恐らくアメリカ(または英語圏)限定に思われます。とにかく日本ではまだ、この広告形式は未確認のようです。

最後に

Googleによるとテキスト広告作成のベストプラクティスは、広告グループ 1 つにつき 3~5 種類の広告を用意することを推奨しています。今回のテストが実施されるに至った理由としては、広告のバリエーションが十分でないケースが多分にあり、そこにパフォーマンス向上の大きな可能性があることを示すものではないかと思います。

参考:Google の運用ガイド: 効果的なテキスト広告を作成する – AdWords ヘルプ

「リスティング広告と自動化」はよく人間と機械の陣取りゲームのように語られる方向性があると思います。今まで上がっている多くの情報でも、「オプトアウト」という単語の頻出や、「Ads Added by AdWords」を狙ってつまみ出すスクリプトさえも作られていることからとにかく防御的な姿勢が見てとれます。

参考:Ads Added by Adwords – Opt Out or Lose Control | SEOM

今回のテストは確かに「自動化」と広告運用者のコントロールできる範囲の境界線が引き直される兆しとして解釈できなくもないです。しかし、だからと言って広告を人が書かなくなる日が近いかというと、そうとは思えません。

理由は沢山ありますが、製薬業界がテストの対象外となったことが良い例かもしれません。つまり法律上取り締まりが厳しい商材やデリケートな商材は、どのコピーを使うかは人間の判断に任せた方が良いということです。ただし他業界においても同じことが言えます。登録商標や競合他社名はもちろん、クライアントサイドの厳格な広告コピーの要件など、様々ポリシーが原因でNGとされる表現があるからです。

とはいえ、上記以外にも懸念点がありつつも、興味深いテストだと思います。つまりGoogleにより生成された広告を使うか否かを事前に決めつけずに、活用できそうな場面があれば、まずテストするに越したことはないと思います。

※自動化との付き合い方については、こちらの記事もご参考いただけるとうれしいです。
参考:リスティング広告運用者の「自動化」との付き合い方について

Jan Hugendick

Jan Hugendick

アナグラム株式会社 運用型広告エキスパート(海外・国内部門)。 ドイツの出版社で マーケティングやSEOに携わることをきっかけにリスティング広告に興味を持ち、 ドイツの某メディア大企業直属のWeb広告代理店に転職。そこで5年間、多国・多業界 のアカウントを担当することを経て、2016年にアナグラムに参画。広告運用の他、ブログ執筆と編集を行っています。

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