Facebook、オーディエンスネットワークをはじめとするニュースフィード以外の広告配信先を事前開示など管理機能を強化へ

広告配信に関する透明性の向上

Facebook広告の高精度なターゲティングの元にリーチをFacebookニュースフィードの外まで拡大できるプレースメントであるオーディエンスネットワーク、インスタント記事、インストリーム広告。更なる広告効果を追求できる一方で、どこに・どんな風に広告が掲載されているかの詳細を広告主側では把握することができないのがネックでした。この問題に対しては既に出会い系やギャンブルなどのカテゴリ単位でのブロックや、特定のドメインまたはアプリを指定してブロックする機能が提供されていましたが、事前に配信先を把握することはできず、どのような箇所に表示されているかの把握も困難でした。

参考:Facebook広告で指定できるカテゴリブロック設定が全プラットフォーム共通に

この度、これらに加え、ニュースフィード以外の広告配信先を事前に開示する管理機能の強化が2017年6月15日に発表されました。今後数ヶ月のうちに導入予定とのことです。

参考:広告主のAudience Network、インスタント記事、インストリーム広告コントロールを強化 | Facebook for Business



広告配信先の事前開示を開始

Facebookニュースフィード以外の広告配信先、オーディエンスネットワーク、インスタント記事、およびFacebook上インストリーム広告において、広告が配信される可能性のある場所のリストをキャンペーン開始前に見ることができるようになります。現在は一部の広告主に限定してテスト中で、全ての広告アカウントへの実装は2017年内を見込んでいるようです。

配信先はこれまで一切開示されていなかった情報であり、ブランド保護の観点だけでなく広告パフォーマンスを事前に把握するのにも役立つのではないかと期待しています。ただしあくまで「事前開示」としか書かれていないため、Google アドワーズのコンテンツ向け広告の広告レポートで普段確認するような配信先ごとのパフォーマンスを確認できるものではない可能性もあります。

ブロックリストを広告アカウント単位で設定可能に

ブロックリストを適用する場合、これまでは広告セットごとに設定が必要でしたが、今後は広告アカウントに対して設定することで広告アカウント内のすべてのキャンペーンに適用できるようになります。これにより多数のキャンペーンを管理している場合でも設定漏れのリスク軽減が期待できますね。もし広告セットごとに適用するブロックリストが異なる場合は引き続き広告セットごとに設定を行いましょう。

この機能は2017年7月からオーディエンスネットワークおよびインスタント記事を対象に導入作業が開始され、年内にはFacebookのインストリーム広告にも対応される予定です。

オーディエンスネットワークにおける動画配置の指定

今後は動画広告の配信タイプ(インストリーム、ネイティブ、インタースティシャルなど)を指定して配信できるようになります。オーディエンスネットワークではどのようなコンテンツに広告が配信されるかについてはカテゴリやブロックリストである程度コントロールできましたが、広告の表示形式までは指定することは出来ませんでした。その結果、インタースティシャル広告(ページ訪問時やアプリの使用中などに全画面を覆うように表示される広告)のようにコンテンツ内容に関係なくユーザー体験を損なうような掲載のされ方をしていた可能性がありますが、今後は広告の掲載のされ方も指定可能になります。

最後に

広告主にとって、広告が掲載される場所は非常に気になる大きなトピックのひとつです。不適切なコンテンツを掲載するメディアの面への配信除外はFacebookでも出来る限り行っておきたいところです。また、配信先や広告の配置、フォーマットなどによってもそのパフォーマンスは大幅に変化しますので、開示される情報を今後のプランニングにも活かしていきたいですね。どのような形式で確認できるのかは現時点では明らかにされていませんが、広告の管理性・透明性の向上にはFacebookも注力していることは明らかですので、配信先が不明なことが理由でニュースフィード以外への広告配信を行えなかった広告主にとっても期待できるアップデートです。

Yuta Semba

Yuta Semba

アナグラム株式会社 クルー。前職ではECサイトコンサルサービスで、デザイン制作からHTML・CSSでの実装、Googleアナリティクスでの解析やスケジュール管理などのディレクションも兼務。広告がきっかけでクリエイターを志した経験から、自分が作ったもので世の中に良い変化を生んでいきたいという気持ちでアナグラムに参画。