2023年、Google Merchant Center 商品データ仕様の変更点とそのポイント

2023年、Google Merchant Center 商品データ仕様の変更点とそのポイント
この記事は最終更新日から約1年が経過しています。

Googleは、Web上で商品を探しているユーザーの利便性を向上させるために、Google Merchant Centerの商品データの仕様を毎年更新しています。

2023年6月15日(木)、商品データの仕様変更について今年も発表がありましたので、変更点とそのポイントについて解説します。

参考:2023 年 Merchant Center 商品データ仕様の更新のお知らせ - Google Merchant Center ヘルプ

すでに適用された変更点

まずは、Google Merchant Center 商品データに2023年6月15日(木)から適用された変更点を解説します。

ローカル在庫広告および無料ローカルリスティングにて、在庫の設定が大幅緩和。在庫数 [quantity] 属性が任意になって在庫状況 [availability] 属性が必須に

ローカル在庫広告および無料ローカルリスティングでは、これまで設定必須だった商品の在庫数を定義する在庫数 [quantity] 属性が任意となり、在庫状況 [availability] 属性が必須の設定となりました。

在庫状況 [availability] 属性では、次の値で在庫状況を定義します。

    • 在庫あり [in_stock]
    • 在庫なし [out_of_stock]
    • 予約 [preorder]
    • 入荷待ち [backorder]

在庫数 [quantity] 属性を使って在庫数を数値で指定する必要がなくなって、在庫の設定が簡単になったのはうれしいですね。

在庫状況 [availability] 属性の設定がない商品アイテムには警告が表示されます。早めに対応しておきたいですね。

ランディングページでの複数の価格表記に関するガイダンスを更新

ランディングページのガイダンスに、通常価格や会員限定価格など、複数の価格の表記に関する内容が更新されました。

ランディング ページでは商品の価格を明確に表示します。価格は簡単に確認できるように表示し、商品データと一致させてください。ランディング ページに複数の価格(他のバリエーション、元の通貨、プロモーション価格など)が表示される場合は、他の価格と広告の基本価格を明確に区別する必要があります。

引用元:ランディング ページの要件について - Google Merchant Center ヘルプ

これまでも1つの商品ページに複数の価格が表記されていると、Googleが誤って検知して審査不承認になってしまうということがありました。

今回改めて、通常価格や会員限定価格、元の通貨での価格など、ランディング ページに複数の価格が表記されている場合は、価格 [price] 属性に設定した価格(通常価格)と他の価格をユーザーが明確に判別できるよう表記することが明示された形になります。

ランディングページの要件を守らないと商品アイテムが不承認となります。ランディングページが要件を満たしているかどうか、この機会に改めて確認することをおすすめします。

参考:ランディング ページの要件について - Google Merchant Center ヘルプ

省エネ性能などを示す認証 [certification] 属性が新たに追加

EUのエネルギー効率に関する規則改正に伴い、省エネ性能などを示すための認証 [certification] 属性が新たに追加されました。認証 [certification] 属性は、「エネルギーラベル」などの商品に関する認証を表すために使用します。

2023年6月時点、認証 [certification] 属性に登録可能な認証は「エネルギーラベル」のみとなり、EUまたはEFTA加盟国、あるいはイギリスを対象とした商品を取り扱う場合に対応が必要です。そのため、今のところ日本向けの商品では、基本的に利用することのない属性です。

「エネルギーラベル」とは、消費者に向けて商品のエネルギー消費効率などを示す情報です。EU規則改正後(2021年3月1日)より、EUまたはEFTA加盟国、あるいはイギリスを対象とした製品(以下、EU市場の製品)は、EUのエネルギー効率に関する規則に準拠するにあたり「エネルギーラベル」の表示が義務付けられています。

参考:Press corner | European Commission

たとえば、以下は「エネルギーラベル」の対象となる商品がある製品ジャンルです。

  • 冷蔵庫、冷凍庫
  • 食器洗い機
  • テレビおよびその他の外部モニター
  • 家庭用洗濯機と洗濯乾燥機
  • 直接販売機能が付いた冷蔵機器
  • 光源

参考:認証 [certification] 属性 - Google Merchant Center ヘルプ

認証 [certification] 属性を設定することで、改正後の「エネルギーラベル」に関する最新規則の遵守が可能になります。そのためには、認証 [certification] 属性の次の3つのサブ属性の設定が必須です。

サブ属性内容と値
認証機関 [certification_authority]認証の発行元機関

・EC
・European_Commission
名称 [certification_name]認証の名称

・EPREL
コード [certification_code]認証コード

例)EPRELの場合製品ページのURL「https://eprel.ec.europa.eu/screen/product/dishwashers2019/123456」の末尾「123456」が認証コードになります

2023年6月時点、登録可能な認証は「エネルギーラベル」の発行元「EPREL」のみです。

EU市場の製品は、EU規則により、EPREL(European Registry for Energy Labeling)と呼ばれるデータベースへの登録が義務付けられており、「エネルギーラベル」のQRコードはEPRELのデータベースとリンクされているため、コード [certification_code]属性はEPRELの認証コードと一致している必要があります。

サブ属性の入力情報からEPRELのデータベースで該当の製品をGoogleが参照し、適切な省エネ性能をショッピング広告と無料リスティングに画像形式で表示する仕組みになっています。設定内容が誤っていたり、設定漏れがあると商品アイテムが不承認となります。

また、商品の省エネ性能を引き続きテキスト形式で表示させたい場合は、引き続き既存の省エネ性能 [energy_efficiency_class] 属性を使って指定します。

今のところ日本向けの商品では利用することのない属性ですが、クライアントに聞かれた際に答えられるようにはしておきたいですね。

送料設定が必須の国が追加

送料設定が必須の国が新たに追加されました。

Google Merchant Centerでは、国や配送地域、価格、発送準備時間、お届け日数などの配送条件を、送料 [shipping] 属性またはアカウントの送料設定で定義できます。

これまでショッピング広告と無料リスティングで送料の設定が必須なのは、日本含めて次の国だけでした。

  • オーストラリア
  • オーストリア
  • ベルギー
  • カナダ
  • チェコ
  • フランス
  • ドイツ
  • アイルランド
  • イスラエル
  • イタリア
  • 日本
  • オランダ
  • ポーランド
  • 韓国
  • スペイン
  • スイス
  • 英国
  • 米国

2023年6月15日(木)より、送料の設定が必須となる国に、新たにEEA(欧州経済領域)の国が追加されました。

送料が設定されていない場合、商品アイテムが不承認に


  • デンマーク
  • ポルトガル
  • スウェーデン
  • フィンランド
  • ノルウェー
  • スロバキア
  • ギリシャ
  • ハンガリー
  • ルーマニア

送料が設定されていない場合、警告が出る


  • ブラジル
  • インド
  • ニュージーランド

広告に送料を表示できるように設定しておけば、取引の透明性を高めることができ、ユーザーに信頼してもらえる可能性があります。たとえ送料が表示されていなかったとしても、購入者が送料を支払うことには変わりはなく、もし送料が購入のしきい値をあげるのであれば、広告をクリックされる前に提示しておくのがお互いに良いのではないでしょうか。

2023年7月18日以降に適用される変更点

2023年7月18日(火)以降、商品データに適用される変更点を紹介します。

クロールにもとづき商品アイテムの有効期限を自動で更新

2023年7月18日(火)以降、ウェブサイトのクロールでランディングページが有効と検出されると、自動で商品アイテムのステータスが「有効」に更新されます。

商品アイテムの有効期限を自動更新したくない場合は、有効期限 [expiration date] 属性を使用すると、指定日に商品アイテムの広告掲載を終了できます。

これまでは商品データの更新タイミングで有効期限が設定されていたため、スケジュール設定を忘れると30日後に有効期限切れになってしまい、いつの間にか広告が非表示になっているといったトラブルが起こっていました。

2023年7月18日(火)以降は、有効期限をクロールベースで更新してくれるようになるため、スケジュール設定をし忘れても、Googleがページをクロールすることさえできれば意図しない有効期限切れを防げるようになりますね。

2023年9月1日以降に適用される変更点

2023年9月1日(金)以降、商品データに適用される変更点を紹介します。

在庫があるのに在庫なし [out_of_stock] としている場合は不承認に

2023年9月1日(金)以降、ランディングページに在庫があるにもかかわらず、在庫状況 [availability] 属性で「在庫なし(out_of_stock)」を指定している商品アイテムは不承認となります。

2022年4月27日に一時停止 [pause] 属性が導入されてからは、「在庫状況 [availability] 属性に正しくない値を指定すると商品アイテムが不承認になる場合もある」とされていたものが、今回改めて「不承認になる」と名言化されました。

商品アイテムの広告掲載を一時的(14日間以内)に停止したい場合は、一時停止 [pause] 属性を使用します。15日間以上停止したい場合は、非掲載先 [excluded_destination] 属性で指定します。また、一時停止 [pause] 属性は無料リスティングなどの有料広告以外の掲載先に対応していないため、その場合も非掲載先 [excluded_destination] 属性を使用します。

まとめ

送料や在庫状況の設定、ランディングページ、EU規則改正に伴う変更まで、今年も様々な変更がありました。

なかには日本ではあまり関係ない変更点もあります。特に日本で気をつけたいのは、次の4つです。

既に適用された変更点


  • 在庫数 [quantity] 属性が任意になって在庫状況 [availability] 属性が必須に
  • ランディングページでの複数の価格表記に関するガイダンスを更新

7/18以降に適用される変更点


  • クロールにもとづき商品アイテムの有効期限を自動で更新

9/1以降に適用される変更点


  • 在庫があるのに在庫なし [out_of_stock] としている場合は不承認に

ひとつひとつは手間に見えても、ユーザーの利便性や取引の透明性を高めるには必要な変更です。まずはGoogle Merchant Centerを開いて、警告や不承認になっている商品アイテムがあれば、漏れなく更新対応をしていきたいですね。

関連記事

Google、商品構造化データの利用範囲を拡大。Merchant Center 無しでも Google 検索でリッチな商品表示が提供できるように
Google、商品構造化データの利用範囲を拡大。Merchant Center 無しでも Google 検索でリッチな商品表示が提供できるように
続きを見る
Google Merchant Centerの始め方|商品登録の方法やGoogle 広告とのリンクまで分かりやすく解説
Google Merchant Centerの始め方|商品登録の方法やGoogle 広告とのリンクまで分かりやすく解説
続きを見る
【わかりやすい】Google ショッピング広告とは?概要と掲載方法を解説
【わかりやすい】Google ショッピング広告とは?概要と掲載方法を解説
続きを見る