2023年4月12日(水)、LINE広告の「友だち追加広告」で次の2つのアップデートが行われました。
- 広告フォーマットに動画が追加
- 手動入札でCPM課金の設定が可能に
友だち追加広告とは、LINEアプリ内にLINE公式アカウントの友だち追加を促す広告を出せるメニューです。LINE広告のターゲティング機能を用いることで、企業のサービスにより関心度の高い友だちを獲得できる可能性があるため、LINEを活用したマーケティングを実施するうえで効果的なメニューの一つといえるでしょう。
しかし、これまでは友だち追加広告に使用できるのが画像フォーマットのみだったため、ブランドや商品の魅力が上手く伝わらず、友だち追加するメリットを適切に訴求できないといった課題感を持つ企業も少なからずいたのではないでしょうか。
今回新たに動画フォーマットが追加できるようになったことで、動画を使って、友だち追加するメリットをより適切に伝えられるようになる企業も増えてきそうですね。
この記事では、友だち追加広告の動画フォーマットの概要と、併せて実装された手動入札で設定可能なCPM課金について紹介します。
友だち追加広告についておさらいしたい方は、こちらの記事をご覧ください。
広告フォーマットに動画が追加
これまで、友だち追加広告で使用可能な広告フォーマットは画像のみでしたが、今回新たに動画フォーマットが追加されました。
ブランドや商品によっては、画像フォーマットだと、画像サイズや広告文の文字数制限からブランドや商品の魅力が伝えきれず、友だち追加するメリットを適切に訴求できていないというケースもあったかもしれません。
しかし、新たに動画フォーマットが追加されたことで、ブランドや商品の魅力をストーリー仕立てで表現したり、友だちになってもらう複数のメリットを順序立てて明示したりと動画ならではの豊かな表現力によって、友だち追加するメリットをより適切に伝えられるようになりそうですね。
動画フォーマットの配信面
友だち追加広告は、LINEアプリ内のトークリスト、LINE NEWS、LINE VOOMに配信が可能です。また、LINEは配信面ごとに使用できる広告フォーマットが定められています。
4月12日時点、動画フォーマットの配信面は、LINE NEWSのみです。今後、配信面が増える可能性がありますので、制作前に確認することをおすすめします。
動画フォーマットの入稿規定
動画フォーマットの入稿規定は、下記となります。
項目 | 内容 |
---|---|
アスペクト比 | 16:9 (240×135~1920×1080) 1:1 (600×600~1280×1280) 9:16 (125×240~1080×1920) |
ファイル形式 | MP4、MOV |
ファイルサイズ | 最大1GB/動画 |
長さ | 最大600秒以内 |
LINE広告の動画フォーマットのすべてのサイズ(Card、Square、Vertical)に対応しているため、すでに動画フォーマットを使用した配信をしている場合は同じ動画素材を使ってすぐに始められます。
動画フォーマットの入稿手順
動画フォーマットは、管理画面またはバルクシートから可能です。
入稿したいキャンペーンや広告グループ、広告が少ない場合は管理画面から、多い場合はバルクシートから入稿するのが工数の観点から適しています。シーンに合わせた使い分けをおすすめします。
管理画面より入稿する
動画フォーマットは、広告作成画面の広告フォーマットから選択できます。従来の画像フォーマットと同様な方法ですので、複雑な工程はありません。
広告マネージャーの「広告を作成」画面を開き、広告フォーマットの「動画」を選択します。
「動画を選択」をクリックします。
「動画一覧」からアップロード済みの動画を選択、または[動画をアップロード]より新たに動画を上げて[OK]をクリックします。
右側のプレビューで選択した動画を確認できますので、設定したタイトル・ディスクリプションと合わせて、クリエイティブに問題がないか確認します。「広告を保存」をクリックして設定完了です。
バルクシートより入稿する
LINE広告では、「バルクシート」というファイルを広告管理画面からアップロードすることでキャンペーンの内容をまとめて設定できます。
入稿したいキャンペーンや広告グループ、広告が複数ある場合はバルクシートでの入稿がおすすめです。
では、バルクシートを使用して動画フォーマットを入稿する方法を紹介します。
動画フォーマットの入稿は、下記3つの手順で行います。
- 広告マネージャーで広告に使用する動画をアップロードしてVideo IDを発行する
- バルクシートの項目「Video ID」に発行したVideo IDを入力する
- バルクシートの項目「Ad format」に「Video」と入力する
Video IDの発行方法やバルクシートを使用した詳しい入稿方法は、こちらの記事をご覧ください。
手動入札でCPM課金の設定が可能に
2023年4月12日(水)、友だち追加広告で手動入札を使用している場合、新たに「CPM課金」を選択可能になりました。CPM課金とは、広告が1,000回表示されるごとに課金される形式です。
これまで友だち追加広告で使用可能な課金方法は、自動・手動の入札方法を問わず、友だち追加ごとに課金する「CPF課金」のみでした。
CPM課金は、設定した入札価格でインプレッション数を最大化するように配信されます。そのため、友だち追加を主な目的としながらも、リーチを増やして認知も高めたい場合に使用します。
入札方法 | 課金方法 |
---|---|
自動入札 | CPF課金 |
手動入札 | CPF課金 |
CPM課金 |
まとめ
たとえば、商品の良さを理解してもらうにはどうしても説明が複雑になってしまうケースなど、ブランドやサービスによっては画像フォーマットだけでは商品の魅力が上手く伝わらず、友だち追加広告の恩恵を受けられていなかった企業もいたかもしれません。
しかし、新たに動画フォーマットが追加されたことで、これまで友だち追加広告を配信していなかった企業もすでに配信している企業も、動画の表現力を用いて友だち追加するメリットをより適切に伝えられるようになりそうですよね。
また、手動入札でのCPM課金により、友だち追加を主な目的としながらも、インプレッションを増やして認知を高めることも可能になりました。広告フォーマットと課金形態の追加は広告成果に大きく影響するため、目的と用途に応じた適切な設定を心がけたいですね。