WWFジャパン(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン)

WWFジャパン(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン)
地球の自然環境の悪化を食い止め、人類が自然と調和して生きられる未来を築くために、様々な環境保全活動や動物保護活動に取り組まれているWWFジャパン様(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン)。WWFジャパン様の活動内容を多くの人に適切なメッセージで届けるためのお手伝いをアナグラムは行っています。

今回お話を伺う、三間さんと河村さんはWWFジャパンが発信する情報の統括を手掛けており、今起きている環境問題や野生生物の保護について、多くの人に正しく知ってもらうための活動をされています。その中で特にアナグラムがかかわりのある取り組みについてお話を伺いました。

話し手:WWFジャパン
三間淳吉さま
河村翔さま

聞き手:アナグラム株式会社
田中広樹
古田のどか(筆者)

※このインタビューは2016年6月に行われました。

お仕事内容について

古田:三間さん、河村さん、本日はよろしくお願いいたします。まずはお二人のお仕事内容についてお聞かせください。

三間:私たちの部署は情報発信を主管しながら、一般の方々からのご支援を受け付ける業務を行なっています。私が主にやっているのは、メディアやオンラインでの情報発信などになります。

河村:私の方は、活動を支える寄付金などのご支援をいただくことが仕事です。今の環境が抱える危機、たとえば地球温暖化などについて、正しく理解していただき、多くの方に共感してもらうことがミッションです。「大変なことが起きているんだ、なんとかしなきゃ」と思っていただき、そのお気持ちとしてご支援を賜る、それが仕事の内容になっています。

お取引のきっかけ

古田:お取引のきっかけはどのようなものでしたか。

三間:ウェブサイトのリニューアルを検討していた時にa2i(アナリティクスアソシエーション、旧:アクセス解析イニシアチブ)のセミナーに参加して、そこで阿部さんと初めてお会いしました。最初にお願いしたお仕事は、Googleが提供している、Ad Grants(検索連動型広告)というサービスの活用でした。

このAd Grantsは、Googleが私たちのような民間の公益法人を支援するために、広告費で月間1万ドル分を、無料でリスティング広告として掲載できるサービスです。私たちも早くからこれを利用していたのですが、自分たちで一生懸命使ってみてはいたものの、思ったようにクリックもアクセスも増えず…困っていました。そこでセミナーでお会いした阿部さんがプロフェッショナルだとお聞きして、Google Ad Grantsの運用改善をお願いしたのです。

田中:当時はGoogle Ad Grants自体もまだ日本では知られておらず、分からない点も多くありましたよね。

三間:そうですね。最近は日本でもGoogleさんがNGO向けにセミナーなどを開催してくれていますが、当時はまだ頭を悩ませることも多く、阿部さんのようなプロフェッショナルの方にみてもらうプロセスは必須だったと思っています。

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古田:その後、Google Ad Grants以外の有料広告をご依頼いただくようになりましたが、それにはどのようなきっかけがあったのですか。

三間:私たちの方で、オンラインで広く支援を募ろう、という方針を立てことがきっかけでした。Google Ad Grantsは活動のことを広く報せ、サイトへのトラフィックを取るということを目的に実施していましたが、有料広告は寄付金を広く募ることを目的に運用を開始したのです。

私たちの活動は、全てたくさんの方々からの寄付や募金で支えられていますから、そうした資金を広告費用に充てるということには、抵抗もありました。ですが、より広く、環境問題のことと活動のメッセージを伝えるための手段だと捉えて実施することにしました。これは我々としては大きな決断だったので、Google Ad Grantsでしっかりと実績を上げてくれたアナグラムさんにお願いしようと思いました。

今までのプロモーションと方法

古田:今まで、どのような取り組みをされてきましたか?

河村:1年間に1回~2回ほど、ご支援を募るキャンペーンをしてきています。それぞれ、「地球一個分の暮らしをしよう」だったり「消えゆくネコ科動物を守ろう!」といったテーマをそれぞれ設定し、プロモーションを実行しています。キャンペーン自体は2009年ころからやっていましたが、アナグラムさんにはそのたびにリスティング広告をはじめ、Yahoo!、Googleのディスプレイ広告などの運用をお願いしてきました。最近はTrueView動画広告もお願いするようになりました。

古田:キャンペーンの中で最も反響が多かったものはなんでしたか。

河村:消えゆくネコ科動物を守ろう!」が大きな反響をいただきました。今、地球上では野生のネコ科動物のおよそ半分が絶滅の危機にあります。他の動物を襲って食べる肉食のネコ科動物は、生態系ピラミッドの1番上にいる存在なので、この動物を守ることは、その地域の生態系を正しいバランスで守ることにつながります。ネコ科動物の保護は、ネコ科動物だけでなく、他の動物や地域の自然を守ること。それを多くの人に知ってもらい、ご支援を募るキャンペーンでした。

こうした呼びかけや取り組みに注目くださる方の例として、猫が好きな方々などを主な配信の対象としたことも、大きなチャレンジでした。おかげで多くの方に共感していただき、目標を大きく上回るご支援を募ることができましたね。

田中:YoutubeのTrueView動画広告もとても良い反響がありましたね。

三間:初めての試みでしたが、実施したらとても良い反響をいただきました。その時は実際運用してくださっていたアナグラムさんも驚くほどでした。(笑)

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田中:我々も想像以上の反応に驚きましたが、WWFさんの作ってくださった動画コンテンツが良かったことと、選定したターゲット像がマッチして、届けたい人にメッセージを見ていただけたので大きな反響が得られたのだと思います。

河村:配信先の設定は、アナグラムさんにお願いしたバナー広告の検証結果と、私たちが持っていた認識を元に決めていきました。そのキャンペーンでは私達の伝えたいメッセージがしっかりと伝えられたと思います。伝え方自体もいくつか試しましたが、そのパターンごとに反応が異なったので、それがわかったことが大きかったですね。

ただ、今までのこの方法は、配信の対象が限られてしまうので、持続的にアピールを行なっていくのは難しいと考えています。徐々に新しいことチャレンジしていくということがこれからのフェーズですね。メッセージを届ける対象も、これまでとは違った考え方や視点を持つことが今後の課題だと思っています。

やり取りの中で印象的なことは?

古田:今までのお取り組みの中で印象的だったことはどのようなことでしたか。

河村:そうですね、いろいろありますが(笑) 阿部さんと50分間位組織論について話をしたり、ざっくばらんにいろいろな話をさせていただき、そこからアイディアが生まれることもありました。広告の話だけでないところがいいですね。

田中:レポートの報告はもちろん大事なのですが、色んな話をしていくうちに新しい発見があったりするのでそういう場がすごく印象的ですね。

河村:それが御社の強みでもあるかなと思っています。リスティング広告の数字の話だけでなく、色々なお話ができることが良いとこだなと。

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三間:以前、ウェブの担当が私一人だった頃にも、本当に助けていただきました。素人の私にもすごく丁寧に説明してくれたことや、自分で追いかけているだけでは見つけられない情報、先を読んだトレンドの話を、いつも聞かせてくださったことが印象に残っています。お願いしている広告の管理はもちろんですが、取り組みを進めていく上ですごく素敵なアドバイザーであり、師匠であるということですかね(笑)我々自身を育てていただいているという感じで、とても感謝しています。

田中さん初め皆様には、企業と大きく異なる、我々のような団体の活動や趣旨を深くご理解をいただていること、また判断に困った時、いつもいいアドバイスをくださることに感謝しています。

アナグラムに期待すること

三間:ネットの世界はすごく変化が激しい業界ですので、我々だけで新しい、有効な情報やトレンドをキャッチアップしていくのはすごく難しいと思うんですね。そういう中で、我々としてもいい形でアウトリーチを広げられるように、アドバイスをいただければと思っています。いただいた寄付金で活動しているので、たとえ10円であっても、無駄にしたくはない。予算や人や時間が限られる中で、なにが最適な方法なのかを一緒に考えていきながら新しいチャレンジが出来ると良いなと思っています。

河村:WWFの活動に関心を持ち、支援してくれる可能性がある人たちに、どうやってアプローチするのか、ウェブの空間の中だけでもいろいろな方法があると思います。1つの方法だけではなく、常に全体を見渡した上で、最適な配信をするにはどうするべきなのか。一緒に試行錯誤ができればと思っています。「全体感の中でどうやったほうがいいのか」、これにより期待をしていきたいところですね。

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普段から三間さま・河村さまと忌憚なく意見を交換したり議論をしたりできる関係性を構築させていただいており、リスティング広告運用に関しては信頼してすべてお任せいただいています。これまでリスティング広告にかけていた時間が1歩先の施策を検討する時間に割けるようになったことが、弊社がWWFジャパン様のお役に立てた最大の理由だと思います。

三間さん、河村さんお話ありがとうございました!