Yahoo!広告、「ユーザーからの意見に基づく広告掲載停止」の取り組みを開始へ

Yahoo!広告、「ユーザーからの意見に基づく広告掲載停止」の取り組みを開始へ
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2021年1月12日(火)、ユーザーからの意見に基づく広告掲載停止の運用開始がリリースされました。適用開始は2021年1月25日(月)を予定しています。

参考:ユーザーからの意見に基づく広告掲載停止の運用開始のお知らせ

先日リリースされた「過去の違反実績をもとにした広告審査」と同じく、広告の品質向上を図る取り組みの一貫だと考えられます。

Yahoo!広告、過去の違反実績をふまえた広告審査を2021年2月8日より開始へ

これに伴い、いままで配信できていた広告でも今後掲載停止となる可能性もありますので、リリース内容や注意点などを解説していきます。


ユーザーからの意見に基づく広告掲載停止

今回の新たな取り組みでは、ユーザーからの意見数などの複数の要素を加味して算出した閾値が一定の値を超えた場合、その広告の掲載ができなくなります。

まずはユーザーからのネガティブな意見が多いとされるPC版ブランドパネルから適用されます。2021年4月以降にその他のディスプレイ広告へ順次適用されていく予定です。

なお、ディスプレイ広告(予約型)の商品については、一定の閾値を超えた場合でも、掲載期間中の途中停止はされないものの、以降の同一のクリエイティブは掲載ができなくなる可能性があるとのことです。

今までポリシーに準拠していて配信ができていた場合でも、ユーザーの意見などに応じて広告停止となるため、なぜ停止になったのかと思うことが今後あるかもしれません。

今回の取り組みのポイント

今回の取り組みでは、週ごとにユーザーからの意見などの要素を集計し、翌週の月曜日以降に広告ごとに停止されます。そのため毎週広告管理ツールで広告が停止になっていないか、確認していきましょう。

適用される広告掲載基準および掲載停止理由

今回、適用される広告掲載基準および掲載停止理由は、以下の通りです。

その他ユーザーに不快感・嫌悪感を与えるおそれのある表現

参考:Yahoo! JAPAN広告掲載基準(PDF)

具体的に明記されているわけではないですが、チカチカしたり視覚的に負担となるものやコンプレックスや人の不安感を刺激するような多くのユーザーが嫌だなと感じる広告から、少数だとしても特定のユーザーが好まない表現についてもより配慮していく必要がありますよね。

掲載停止となる基準は非公開

今回、ユーザーからの意見数等の複数の要素を加味して算出した閾値が一定の値を超えた場合に掲載停止となりますが、その閾値の基準自体は公開されません。

現在もイメージ広告などに表示される「!」マークをクリックすることで、広告に対する意見や感想を送ることが可能です。これまでもユーザーから寄せられる意見や感想を広告の品質向上に役立てていたかと思いますが、今回の取り組みにより広告掲載停止という形でより具体的にユーザーの声が反映されていきます。

いずれにしても、広告ポリシーに加えて、ユーザーにネガティブな印象を与える広告表現は避けるようにしましょう。

まとめ

広告の品質を高めるべく、広告の表現やポリシーの内容についてどんどん厳格化してきています。

商品やサービスをユーザーに知ってほしいあまりに、恐怖感や不安感などネガティブな印象を与えてしまう表現に走ってしまうケースも少なくありません。広告は、広告主の声を届けられる方法ではありますが、ユーザーのためのものであることを再度理解して取り組んでいきたいですね。

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