Yahoo!広告、過去の違反実績をふまえた広告審査を2021年2月8日より開始へ

Yahoo!広告、過去の違反実績をふまえた広告審査を2021年2月8日より開始へ
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2021年1月7日(木)、Yahoo!広告より新たな広告審査の開始が発表され、2021年2月8日(月)より適用が開始されます。

参考:違反実績をふまえた広告審査開始のお知らせ(2021/2/8適用開始) - Yahoo!広告

どのような審査が始まるのか、広告運用者が知っておくべき注意事項と合わせて解説します。


違反実績のある商品は広告掲載が不可に

2021年2月8日(月)以降、広告審査で「重大な違反表現」と認定された場合、該当広告内で訴求された商品は広告の掲載ができなくなります。

一度認定されてしまうと、違反表現を訂正をした場合でも広告掲載ができなくなるため注意が必要です。

「重大な違反表現」とは

重大な違反表現と認定されるものは以下の通りです。

明らかな虚偽、誇大広告

【例1】塗るだけでシミが消える

【例2】世界が認めた技術を使用
※根拠となる調査データの記載なし

【例1】の場合、使用するユーザーによって効果が異なるにも関わらず、断定表現を用いているため虚偽広告と判断されます。また【例2】の場合は、客観的な調査データの記載がないにも関わらず、商品を優良に魅せる表現をしているため誇大広告と判断されてしまいます。いずれもユーザーにとって不利益な広告と判断され、重大な違反表現と認定される可能性が高いです。

重大な健康被害の恐れのあるもの

重大な健康被害のある広告表現と判断された場合も、違反となります。しかし、具体的にどのような広告表現が違反対象となるかは現時点では開示されていません。

食品や医薬品など、人体に直接影響のある商品が該当すると考えられるため、このような商品の広告を扱う場合は今後の広告審査の動向を確認しましょう。

「Yahoo! JAPAN 広告掲載基準」の違反となるもの

Yahoo!広告の公式ガイドラインである「Yahoo! JAPAN 広告掲載基準」に違反する表現にも注意が必要です。こちらでは、業種ごとの広告掲載基準が紹介されています。

記載された基準のうち、具体的にどの項目が重大な違反と認定されるかは開示されていませんが、いずれにしても広告表現は守るようにしましょう。広告掲載の停止を未然に防ぐためにも、今一度ご確認ください。

広告の品質に関わるガイドラインはより厳格化

近年Yahoo!JAPANは広告サービスの品質向上のために、広告表現の規制を強めています。実際、2020年度上半期(4月~9月)には2019年度下半期(10月~3月)の128%増となる約1億1千万件の広告素材を非承認にしています。

参考:「広告サービス品質に関する透明性レポート 2020年12月リリース版」公開のお知らせ - Yahoo! JAPANの最新マーケティング情報

とくにYahoo!JAPANは日本最大級のメディアを運営する会社でもあります。広告の品質が低ければ広告主以前にユーザーも離れていきメディアの価値にも大きな影響が出てしまいます。ユーザー、広告主、広告媒体の三方良しを目指して広告サービスが運営されることは非常に有意義なことですね。

広告運用者のひとりとしても「広告主やユーザー、メディアにとって不利益な広告は作らない」ことを心がけましょう。

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