2021年4月14日、Twitterより「Twitter広告プロダクトのリブランディング」のアナウンスがありました。
参考:Twitter広告プロダクトのリブランディングのお知らせ
今回のリブランディングでは、各広告プロダクトの仕様変更こそありませんが、22種類以上ある広告フォーマットがカテゴリーによって分類され、合わせて一部の広告プロダクトの名称変更が行われています。
この記事では、Twitter広告プロダクトの全体像がつかめるように、リブランディングによる変更内容から、整理された各カテゴリーおよび各広告フォーマットの概要まで、まとめました。
Twitter広告をよりシンプルに分かりやすく
今回のリブランディングでは大きく以下の2点が変更となっています。
- カテゴリーによる分類
- 一部名称の変更
それでは、それぞれどんな変更が行われているか見ていきましょう。
目次
広告フォーマットのカテゴリーによる分類
Twitter広告には多くの広告プロダクトがあり、目的によってどれを選んだらいいのか迷うことも少なくありませんでした。
今回のリブランディングでは、広告フォーマットがカテゴリーにより分類され、目的に応じて広告プロダクトを選択しやすくなっています。
カテゴリーは以下の5つです。
- プロモ広告
- フォロワー獲得広告
- Twitter Amplify
- Twitter テイクオーバー
- Twitter ライブ
各カテゴリーと各カテゴリーに紐づく広告フォーマットについて、簡単に解説をしていきます。
プロモ広告
プロモ広告は、広告費を支払うことでターゲットに設定した幅広い利用者層にリーチできる広告です。主にウェブサイトやアプリへの誘導を目的とします。
「プロモーション」というラベルが明示される以外は、通常のツイートと体裁は同じです。「いいね」や「コメント」「リツイート」もできます。
プロモ広告はさらに下記の5つの広告フォーマットに細分化されています。
画像広告 | 画像付きのツイートの体裁の広告。画像によって文字情報だけでは適わない訴求ができます。 |
---|---|
動画広告 | 動画付きのツイートの体裁の広告。動画でストーリーなどを表現できます。 |
カルーセル広告 | ユーザーが横にスワイプすることで、複数のクリエイティブを見せられるので一度に様々な訴求をすることができます。動画クリエイティブを含めることも可能。 |
モーメント広告 | 一連のツイートをまとめた「モーメント」の体裁の広告。 |
テキスト広告 | テキストだけのシンプルなツイートの体裁の広告。 |
フォロワー獲得広告
フォロワー獲得広告は、ウェブサイトやアプリへの誘導ではなく、Twitter上のフォロワー獲得を目的とした広告を指します。
タイムラインだけではなく、「おすすめユーザー」の項目にも表示されることがあります。
ちなみに、フォロワー獲得広告では画像・動画クリエイティブの使用はできません。テキストのみが作成可能です。
Twitter広告、フォロワー獲得広告(旧:プロモアカウント)の仕組みと設定、考え方までの基本
Twitter Amplify
Twitter Amplifyは、報道機関など200社を超えるTwitterのコンテンツパートナー(パブリッシャー)が配信する動画の冒頭に表示できる動画広告です。
Twitter Amplifyは配信面の選び方によって、「Amlifyプレロール」「Amplifyスポンサーシップ」の2種類に分類されます。
Amplifyプレロール | Amlifyプレロールでは「ニュース」「スポーツ」のように、広告を配信するコンテンツのカテゴリーを選択できます。デモグラフィックなど、その他のターゲティングと掛け合わせることもできます。 |
---|---|
Amplifyスポンサーシップ | 特定の報道機関など、コンテンツパートナー(パブリッシャー)をピンポイントで1社指定して、そのパートナーが配信する動画の冒頭に広告を挿入できます。 |
Twitterテイクオーバー
「タイムライン」や「話題を検索」の一等地に広告を配信することで、膨大なリーチにつなげられる広告カテゴリーです。
Twitterテイクオーバーは「トレンドテイクオーバー」「トレンドテイクオーバープラス」「タイムラインテイクオーバー」の3種類に分類できます。
トレンドテイクオーバー | トレンドテイクオーバーは「話題を検索」の最上部に掲載できる広告です。1日1社限定で24時間独占的に広告を掲載できるため、ユーザーの話題の中心になることが期待できます。 |
---|---|
トレンドテイクオーバープラス | トレンドテイクオーバープラスは、通常のトレンドテイクオーバーのうち、フルサイズ幅のクリエイティブを表示する広告を指します。Twitter社によると、トレンドテイクオーバープラスは、通常のトレンドテイクオーバーの3倍のクリック率が見込めるとのことです。 |
タイムラインテイクオーバー | タイムラインテイクオーバーは、ユーザーのその日最初のTwitterへのアクセス時に会話の一番上に表示される広告です。トレンドテイクオーバー・トレンドテイクオーバープラスと同様に、一日一社限定で独占的に広告掲載ができます。 |
参考:トレンドテイクオーバーとトレンドテイクオーバープラス
タイムラインテイクオーバー
Twitterライブ
Twitterライブは動画のライブ配信ができるカテゴリーです。
Twitterライブは「ライブ配信」と「イベントページ」の2つのフォーマットに分類されています。
ライブ配信 | 動画広告と同じような体裁でライブ配信ができます。イベント開催時にライブ配信をしてユーザーとリアルタイムでやりとりをする、などといった活用方法がが考えられます。 |
---|---|
イベントページ | 特定のトピックについて専用ページが用意されます。指定したハッシュタグを含むツイートなどをリアルタイムで表示し、ユーザーはライブ感を楽しめます。過去には「第63回 NHK紅白歌合戦」などのイベントページが公開されました。 |
参考:広告クリエイティブの仕様
第63回 NHK紅白歌合戦 をTwitterイベントページで楽しもう!
広告プロダクトの名称の変更
今回のリブランディングでは、Twitter広告プロダクトの一部名称の変更も実施されました。
リブランディングは「広告サービスの簡素化と明確化」を目的としており、新しい名称はどれもわかりやすいものになっています。
例えば、フォロワーを獲得することを目的とした広告の名称が「プロモアカウント」から「フォロワー獲得広告」に、動画による広告は「プロモビデオ」から「動画広告」に変更となるなど、直観的に理解しやすい名称になりました。
旧名称 | 新名称 |
---|---|
プロモアカウント | フォロワー獲得広告 |
プロモトレンド | トレンドテイクオーバー |
プロモトレンドスポットライト | トレンドテイクオーバープラス |
ファーストビュー | タイムラインテイクオーバー |
プロモビデオ | 動画広告 |
プロモライブビデオ | Twitterライブ |
イメージウェブサイトカード | 画像広告(ウェブサイト) |
ビデオウェブサイトカード | 動画広告(ウェブサイト) |
イメージアプリカード | 画像広告(アプリ) |
ビデオアプリカード | 動画広告(アプリ) |
カンバセーショナルカード | カンバセーションボタン |
まとめ
最適な打ち手を選択するためには、どのような広告が配信できるのかを整理された状態で把握しておくことが大切です。
リブランディングによって、Twitter広告プロダクトがカテゴリーによって体系的に整理され、直観的にわかりやすい名称に変更となったことで、目的に応じた広告プロダクトの選択がしやすくなったのではないでしょうか?なお、旧商品名から新商品名への移行は一挙には行われず、今後数か月にわたり段階的に実施されるとのことです。
クライアントや広告運用者間で認識の違いが生まれないよう、当面は旧名称と新名称の両方を覚えておければ理想的ですね。