「子供を持つ女性向けの商材を扱っている」
「家族向けにWeb広告でアプローチしたい」
このように考えている方におすすめな運用型広告のひとつがTimeTree Adsです。
TimeTree Adsとは、2,500万人が利用するカレンダーシェアアプリTimeTree(タイムツリー)内に広告が出せるプロダクトです。
TimeTreeは家族で利用している方や子供を抱える方が多く、冒頭で述べた方々を対象に扱っているのであれば、親和性が高い媒体です。
今回は、TimeTree Adsの特徴や機能について解説していきます。
目次
TimeTreeとは?ユーザー層は?
TimeTreeとは、カレンダーシェアアプリです。家族や恋人、職場の同僚などと予定をTimeTree上で共有し編集や作成ができます。2020年10月12日付けのメディアガイドによれば、登録ユーザー数が2500万で、20代~30代女性にとくによく利用されているカレンダーアプリとなっています。
※本記事内の資料は媒体資料より引用させていただいております
ユーザー層の特徴としては以下の3点です
- 家族での利用者が多い
- 子供のいる家庭が多い
- 共働き率が高く、世帯年収500万円以上が7割、そのうち4割が700万以上
予定を共有するというアプリの特徴もあり、ライフイベントも多く活発的な世代に多く利用されているサービスです。
TimeTree Adsのメリット
ここからはTimeTree Ads利用のメリットを紹介していきます。
未来にターゲティングできる「予定ターゲティング」
TimeTree Adsの一番の特徴といっても過言ではないのが予定ターゲティング。
予定ターゲティングとは、TimeTree上に登録している予定をもとにカテゴライズされたユーザーに対して広告を出せるターゲティングです。
例えば、幼稚園・保育園などの予定であれば「育児関連予定」、誕生日などであれば「記念日関連予定」といったカテゴリが14種類の中から選択可能です。
ユーザーの普段の行動は検索行動などには表れづらいですよね。また、予定を入れる日程だけが先に決まり、必要なものごとを調べるのは予定が近づいてきたら……ということも少なくありません。
このように、「予定」という未来の行動に対して、他の広告手法に先駆けてアプローチできるのが予定ターゲティングです。
また、広告が表示されるのも予定の登録や編集を行うタイミング、あるいは予定が近づいたタイミング中心に配信されるため、よりそのイベントに対する意識が高いときにアプローチできるのも大きな特徴のひとつです。
なお、予定ターゲティングと次のデモグラフィックをかけ合わせてターゲティングすることも可能です。
年齢 | 18~24、25~34、35~44、45~54、55~64。各年代ごとの分類ごとにターゲティングできる |
---|---|
性別 | 男性、女性 |
婚歴 | 既婚、未婚 |
利用用途 | 家族、カップル、仕事、その他 |
子供 | あり、無し |
地域 | 県単位で選択可能 |
デモグラフィックの情報はアプリ上に任意で登録している情報をもとにしています。性別や結婚、子供の有無などは未登録の場合も考えられますので、セグメントを細かくし過ぎるのは避けるのがおすすめです。
TimeTree Adsの概要
ここからはTimeTree Adsの仕様や運用してみての所感をお伝えします。
キャンペーンの目的は3つ
Web | Webページに遷移を目的。コンバージョンの測定も可能。 |
---|---|
App | アプリをインストールしてもらうことを目的とする。 |
予定作成型 | ユーザーのカレンダーに予定を登録してもらうことを目的とする。 |
Webページ上でのアクションやとアプリのインストールといった目的には馴染みがありますが、「予定作成型」はTimeTree Adsならではの目的です。
予定作成型キャンペーンで作成された広告をクリックすると、予定作成画面が立ち上がり、予定登録がされます。
そのため、実際には後日行動を起こしてもらう必要のある、セミナーへの参加者獲得やセールのお知らせといった目的に活用できます。
TimeTree Adsの配信面
TimeTree Adsの配信面はフィードとデイリーの2つになります。
①のフィードはTimeTreeを開き、下にスクロールすると出てくる広告です。共有しているユーザーが予定の作成や編集を行ったり、自身で予定を作成した場合などに更新される、更新履歴の下に広告が掲載されます。
②が1日の予定を表示している画面の下に出てくるのがデイリー面です。TimeTreeの1日の予定の詳細を確認する際や登録・修正を行う際に開く画面で、下にスクロールすると広告が表示される仕様です。
利用できる広告フォーマット
それぞれの広告フォーマットで利用できるピクセルおよびアスペクト比の要件は以下です。
広告フォーマット | 画像、動画のピクセルおよびアスペクト比の要件 | 容量 | メインテキスト文字数 | タイトル文字数 |
---|---|---|---|---|
予定作成型タイプ | 1200 × 628 | ( jpg/png 容量:500KB以下) | 全角75文字以内 |
文字数制限なし ※全角20文字を超える場合は複数行で表示 ※場所表示がある場合は全角20文字以内 |
TimeTree Originalタイプ | 1200 × 844 | ( jpg/png 容量:500KB以下) | 全角75文字以内 | 無し |
Basic (CTA) タイプ | 1200 × 628 | ( jpg/png 容量:500KB以下) | 全角75文字以内 | 全角50文字以内 |
動画タイプ | 640x360(アスペクト比16:9) | 20MB、MP4(最大:120秒、最小: 5秒) | 無し | 無し |
Basic (CTA) タイプは、Google 広告のレスポンシブディスプレイ広告やSNS広告でよく使われているサイズの画像を利用したフォーマットです。他の媒体で利用している画像を使えば新たに画像を用意する必要もなく、すぐに始められるのでBasic (CTA) タイプから配信してみるのがおすすめです。また、配信面もoriginalタイプと変わりません。
予定作成型
TimeTree Originalタイプ
Basic (CTA) タイプ
動画タイプ
TimeTree Adsの運用時の注意点
ここからはTimeTree Adsを運用してみての所感や注意点を紹介していきます。
ターゲティングを絞りすぎない
ターゲットを絞りすぎると配信ボリュームが減り、CPMが高騰する可能性が高くなります。そのため、あまり細かくターゲティングを絞りすぎないようにしましょう。
例えば、女性×25~34歳×既婚だとかなり狭くなりCPMが高くなるので、女性×子持ち、あるいは女性のみくらいまでのターゲティングにしましょう。TimeTree Ads側の推奨としては多くとも2つのセグメントまでと推奨されています。
特に予定ターゲティングを実施する場合は、他のセグメントを追加すると十分なimpが出なくなると言われています。
一つのキャンペーンでiOSとAndroid両方への配信ができない
アプリ内広告なので起きている仕様だと思いますが、一つのキャンペーンでiosとandroid両方に配信することができないため、キャンペーンを分ける必要があります。また、一つのターゲティングに対して1キャンペーンになるので、ターゲティングを分けたい場合もキャンペーンを複数作る必要があります。
一つのキャンペーンにリンク先URLは一つまで
一つのキャンペーンに対して複数のリンク先を使い分けることができません。同じターゲティングに対して、リンク先をテストしたい場合はキャンペーンを分ける必要があります。
総じてTimeTree Adsを運用する場合の注意点としては、OS、ターゲティング、リンク先などの兼ね合いで、複数のキャンペーンを作成する必要があるので、管理の工数が増える傾向にあります。
入札方式はCPM課金
TimeTree AdsはCPM課金による手動入札です。他のSNS広告やニュースアプリ広告と違い、自動入札や最適化機能がないので、結果を見ながら手動で合わせていく形になります。
また、CPM課金でクリック率が低ければ低いほど、コストがかかってしまうため、CTRの高いクリエイティブを作成することが重要です。
クリエイティブにおいてテキスト占有率の制限がある
TimeTree Adsでは、クリエイティブを10×10のブロックで分割した際にテキストに含まれるブロックを40個以内にする必要があります。
まとめ
予定を軸にターゲティングが出来る珍しい媒体なので広告運用者としては、他の媒体にない発想力を試されるのではないでしょうか。また、世帯年収の高いユーザーが多く、子持ちの母親、20代~30代女性も多く、このようなユーザーをターゲティングにしている商材をお持ちの方はぜひ、チャレンジしてみてください。