TikTok広告のダイナミック広告、「コレクション広告」「ダイナミックショーケース広告(DSA)」をご紹介

TikTok広告のダイナミック広告、「コレクション広告」「ダイナミックショーケース広告(DSA)」をご紹介
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10代の若者中心に利用されてきたTikTokは、利用ユーザーが拡大し全世代で利用されていることはご存知でしょうか。

日経トレンディが特集した「2021年ヒット商品ベスト30」では第一位に「TikTok売れ」が表彰されました。コロナによる生活様式の変化やTikTokの利用ユーザーの増加により、TikTok動画の視聴をきっかけに商品を購入するといった新たな購買行動が生まれました。

業種を問わず、低価格帯から高価格帯の商品がTikTok売れしており、いま注目の広告媒体です。

参考:TikTok動画がきっかけでモノが売れる現象「TikTok売れ」を徹底解説!

TikTok広告を利用してオンラインで商品を販売する際に利用を検討していきたい広告フォーマットのひとつが「ダイナミック広告」です。

今回はTikTokで配信できる「コレクション広告」と「ダイナミックショーケース広告(DSA)」について、わかりやすくご紹介します。

ダイナミック広告とは?という方はまずこちらをチェックしてみてください。



TikTokのダイナミック広告とは

モバイル向けショートムービープラットフォームのTikTokは、短尺・縦長動画に音楽をのせた投稿が特徴で、これらの投稿に対しシェア・いいね・コメントができます。TikTokではアパレルやビューティー系の投稿も多く、動画内で商品RPポイントや着心地を伝えることができるため、TikTokと相性が良い業種といえます。

また、Cookie規制の影響が大きくなっている中、TikTokはiOSユーザーを中心に訴求できることからも注目されています。(※2020年6月時点  TikTokのOS比率:iOS75%・Android25%)

そんなTikTokからダイナミック広告の「コレクション広告」と「ダイナミックショーケース広告(DSA)」の配信ができます。

いずれもデータフィードを活用してユーザーごとにパーソナライズされた最適なクリエイティブで訴求が可能です。

画像引用元:TikTok媒体資料


また、「コレクション広告」や「ダイナミックショーケース広告(DSA)」は、ブランド認知目的だけでなく、個別の商品の認知から購入までをカバーできます。

コレクション広告及びダイナミックショーケース広告(DSA)は、個人の興味関心に基づいて動画がレコメンドされる”おすすめ投稿”上に配信され、オーガニック投稿の間に表示されます。

それぞれ、どのような広告フォーマットで掲載され、どのようなメリットがあるのか見てきましょう。

コレクション広告

TikTokコレクション広告 画面遷移イメージ ※画像引用元:TikTok媒体資料

コレクション広告は、動画エリアとカードエリアからなるリッチなクリエイティブで構成されており、ブランド訴求から購入促進までをワンストップで導くことができます。

画像引用元:TikTok媒体資料

コレクション広告には、大きく2種類のフォーマットがあります。

カードエリアにデータフィードから選択された商品カードが表示するパターン(左)と、セール情報などの訴求を打ち出すイメージカードのパターン(右)です。

通常配信、セール・キャンペーンの告知など用途によって使い分けるのがオススメです。

 

コレクション広告のメリット

コレクション広告はカードエリアからダイレクトに商品ページに繋がるため、サイトの訪問数の増加が図れるメリットの他に、次のようなメリットがあります。

リッチな表現で情報を届けられる

動画だけではなく個別の商品やキャンペーンを同時に訴求ができるため、よりユーザーに届けられる情報量が充実します。

通常のインフィード広告と比較した際のクリック率が約2割の向上、商品詳細ページ訪問数は約3倍に上がった事例※もあります。※TikTok媒体資料より

Spark Adsとの掛け合わせも

またSpark Adsという手法で、クリエイターや公式アカウントの投稿を動画エリアに入稿し広告として配信することも可能です。

オーガニック投稿を広告利用するSpark Adsと、コレクション広告のリッチな表現と細かなターゲティングを掛け合わせることで、広告色を出さずにオーガニック投稿の視聴数や商品購入の機会を増やすことができます。

ダイナミックショーケース広告(DSA)

ダイナミックショーケース広告(DSA)は、商品カタログの登録とテンプレート選択でユーザーに最も関連性の⾼い商品を動画広告として⾃動表⽰します。

商品ごとに広告を作る必要がないため、動画制作の工数をかけることなく精度の高い広告が作成可能です。

ダイナミックショーケース広告(DSA)のメリット

ダイナミックショーケース広告(DSA)には次のようなメリットがあります。

パーソナライズ配信

ユーザーイベントデータや、TikTok内のユーザー行動データをもとにパーソナライズされた商品の動画広告をユーザーに届けることができます。

ユーザーに関心が高い商品を動画広告で訴求できるため、広告パフォーマンスおよびROI の向上につながる傾向にあります。

リターゲティング配信が可能

現状新規向けの配信となりリターゲティング配信には制限がありますが、ダイナミックショーケース広告(DSA)のアプリプロモーション広告であれば新規に加えてリターゲティング配信も可能です。

TikTokダイナミックショーケース広告(DSA)アプリダウンロードから商品購入までのフロー   ※画像引用元:TikTok媒体資料

ウェブ広告も可能(β版)

アプリ広告だけでなく、現在β版で遷移先をウェブページにした広告配信も可能です。

コレクション広告の場合、一度インスタントフロントページを挟み商品詳細ページに遷移となりますが、DSAの場合一般的なダイナミック広告のように詳細ページにダイレクトに遷移させ購入購入を促すことができます。

TikTokのダイナミック広告配信に必要なもの

TikTokでダイナミック広告を配信するには「データフィード」「タグ」が必要となります。

データフィード(カタログ)が必要

コレクション広告やダイナミックショーケース広告(DSA)では、広告で訴求したい商品のデータフィード(カタログ)が必要になります。ただし、商品数が少ない場合はカタログがなくても商品データを直接アップロードすることも可能です。

TikTok広告のデータフィードには、9つの必須項目と27つの任意項目があります。

カラム概要
SKU IdSKUなど、商品のユニークIDを入力します。同じIDが複数ある場合、それらは無効となります。日本語(アルファベット)100文字以下
Title商品のタイトル。最大 日本語 150文字以下(アルファベット 150文字以下)ディスプレイに収まりきるためには、空欄を含めて20文字未満(日本語)での記載する必要があります。
Description商品の簡単な説明となります。ディスプレイに収まりきるためには、空欄を含めて20文字未満(日本語)で記載する必要があります。
Availability商品の在庫有無を記載して下さい。商品の在庫があることを確認してください。
Condition商品の状態について記載して下さい。「new」「refurbished」「used」の3パターンのみ記載可能。例、新品。
Price価格について記載して下さい。形式は以下の通りになります。通貨コード+価格。例、$9.99。
Link商品を購入できるウェブサイトのURLを入力してください。例.https://www.tiktok.com/tiktok_t_shirt
Image_link広告で使用されている画像のURLを入力してください。​画像サイズ:600x600ピクセル以上(アスペクト比:1:1)例.https://www.tiktok.com/t_shirt_image_001.jpg 
Brand商品のブランドをご入力ください。

任意のカラムやデータフィード詳細についてはこちらをご確認ください。

タグ

TikTok広告マネージャーで広告の成果を計測するためには、以下の2つを正常に動作させることが必要です。

ピクセル = 計測タグ(又はトラッキングコード)

イベント = ユーザーの特定アクション

TikTok広告のピクセル(又はトラッキングコード)の設定方法は標準モードと開発者モードの2種類があります。

標準モード
  • TikTok広告における基本の設定。
  • 計測タグを計測希望ページに実装し、広告マネージャーでイベントルールを設定する。
開発者モード
  • ベースコード、イベントコードの2種類の計測タグを実装し、Custom Java Scriptを使用しイベントによって異なるパラメータをポストバックすることによりイベント計測する方法。
  • 商品ID、価格、個数などの詳細な情報まで取得できるようになるためECサイトでの計測はこちらがオススメ。

開発者モードを入れた場合、Advanced matching(以下AM)という機能を導入できます。

AMはサイト訪問者がログイン時やフォームに個人情報を入力した際に、タグで電話番号またはメールアドレス(または両方)を取得→ハッシュ化し、TikTok広告アカウントに送信する処理を行う事です。

まとめ

同じダイナミック広告ではあるものの、コレクション広告はブランディングとプロダクト訴求を同時におこなうことができる一方で、DSA広告はユーザーに関心が高い商品を動画広告で訴求できるためより集客の効率化も期待できます。特性やメリットも変わります。

それぞれの特徴を理解し、広告配信の目的に応じて使い分けることがおすすめです。

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