RTB House広告のデータフィード作成ガイド

RTB House広告のデータフィード作成ガイド
この記事は最終更新日から約2年が経過しています。

RTB Houseは、ディープラーニングを利用した新進気鋭のダイナミック広告媒体です。

本記事では、配信の準備を進める際に必要なRTB Houseの”データフィード”のフォーマットと仕様、作成時のポイントついて解説していきたいと思います。

※RTB Houseとは?という方は、まずはこちらをご覧ください



データフィードとは?

そもそもデータフィードとは?と初めてダイナミック広告を始められる際は、疑問に思うポイントの1つになるかと思います。

データフィードは、広告主が保有する商品データを各広告媒体用に変換したデータのことです。媒体によってそれぞれデータフィードの仕様があり、広告出稿をする際はその媒体の仕様にあわせたデータフィードを用意する必要があります。

まとめるとデータフィードとは、以下のようなものと理解しておくといいでしょう。

  • RTB Houseも含めダイナミック広告の配信に必要
  • サイトが保有する商品情報のデータのリストで、広告クリエイティブや媒体の機械学習に利用されている
  • 各広告媒体用に仕様が異なるため、仕様にあわせたデータフィードを用意する必要がある

データフィードの基本についてしっかりと押さえておきたい人は以下の記事をご覧ください。

RTB Houseのデータフィードの仕様

それではRTB Houseの配信に欠かせないデータフィードの仕様を確認していきましょう。

必要項目(カラム)と任意カラム

まず項目(カラム)は、必須の項目(カラム)と任意の項目(カラム)に分類されます。必須項目(カラム)を設定しないと広告の配信自体ができません。

また、項目(カラム)自体は用意していても、値を入れてないアイテムがある場合は、そのアイテムは配信対象から除外されてしまうので、注意が必要です。

任意カラムについては、入力をしなくとも配信自体は可能ですが、バナー(クリエイティブ)の表示や、エンジンの深層学習にて配信の最適化に使用される項目となりますので、情報があるものは極力入力しましょう。

項目名必須基本/オプション仕様項目説明入力例
id必須基本半角英数、ハイフンのみ​240文字以内 ※アンダーバー不可アイテムの固有のID。計測タグで取得するIDと同一であること(※)。各IDはデータフィード内で一意である必要があります(※1)。BR112233
name必須基本25文字以内​(全角半角問わず) 推奨は15文字以内アイテムの名称(商品タイトル)。完結で商品を正確に説明し、主観的なPR文言やどれがアイテム名なのか分からなくなる余計な言葉やキーワードは詰め込まないようにします。ブランド名【新色登場!】フレアシルエット アシンメトリー Tシャツ
producturl必須基本半角英数のみ​ 1024文字以内アイテムのランディングページのURL。ウェブサイトのドメインでホスティングされている必要があります。http://www.sampleadvertiser.com?productID=BR112233&utm_source=rtbhouse
bigimage必須基本画像URLアイテムのメイン画像のURL。画像サイズは600×600px以上http://www.sampleadvertiser.com/image_BR112233.jpg
description必須基本500文字以内​ (全角半角問わず) 推奨は50~75文字アイテム固有の特徴を入力し、画像やタイトルだけでは伝わらないアイテムの特徴や重要な情報を補足するようにします。過剰な句読点や記号は視認性が低くなるので避けましょう。大胆なアシンメトリーなデザインが目を惹くデザイントップス…
categoryid1必須基本500文字以内​ (全角半角問わず)アイテムのカテゴリ。計測タグの(categoryID)で取得する値と一致していることが望ましいが、必ずしも一致していなくても問題ないです。ブランド名|商品種類(シャツ、パンツ、靴、等)
price任意基本数字のみ、記号※アンダーバー不可アイテムの通常価格(数字のみ)記号不可。※ECサイト以外の価格がないサイトは空白で問題ないです。5000
sale_price任意基本数字のみ、記号※アンダーバー不可アイテムのセール価格(数字のみ)記号不可。※セールアイテムがないサイトは空白で問題ないです。(※2)4000
instock任意基本True / False,​または​ 1 / 0.アイテムの現在の在庫状況。ランディング ページや購入手続きページの在庫状況と一致するように、商品の在庫状況を正確に登録します。0
smallimage任意基本半角英数のみ​ 1024文字以内アイテムの追加画像のURL。複数枚ある場合はコンマで区切って指定します。※bigimageで入力したメイン画像以外にもアイテム画像がある場合に設定します。http://www.sampleadvertiser.com/image_AH859642.jpg
categoryid2任意オプション500文字以内​(全角半角問わず)※アンダーバー不可)categoryid1で設定したカテゴリ以外のカテゴリが存在し、計測タグの(categoryID)で取得する値と一致している場合に入力します。Woman
categoryid3任意オプション500文字以内​(全角半角問わず)※アンダーバー不可)categoryid1やcategoryid2で設定したカテゴリ以外のカテゴリが存在し、計測タグの(categoryID)で取得する値と一致している場合に入力します。outer
recommendable任意オプションTrue / False,​または​ 1 / 0.広告掲載可能なアイテムはTrueまたは1、広告掲載不可のアイテムはFalseまたは0で設定します。Instockの設定で在庫がある/なしに関わらず、recommendableでFalse/0で設定したアイテムは広告掲載されません。1
extra_bdg任意オプション画像URL,10文字以内「SALE」「NEW」などアイテムの特徴をバッジで表示させることができ、その特徴を10文字以内で記載します。バッジの画像がある場合は、その画像URLを入力。RTBに作成してもらうことも可能です(※3)。 
extra_star任意オプション05、15のように小数点を省いた2桁数字広告バナー上でユーザーの評価などを☆で表示させることができ、その☆の数をアイテムごとに入力します(※4)。 
extra_atp任意オプション推奨15文字以内(全角半角問わず) クリエイティブのpriceエリアに「price」項目より優先して表示される内容(文言可)。価格がないサイトでアイテムの特徴を表示する際などにも活用できます。未経験歓迎
deeplink_url_ios任意オプション半角英数のみ​1024文字以内アプリ広告を実施する際に入力。iOSディープリンクURLを記載します。sampleadvertiser.ios://view?productID=ABC123&utm_source=rtbhouse
deeplink_url_android任意オプション半角英数のみ​1024文字以内アプリ広告を実施する際に入力。AndroidディープリンクURLを記載します。sampleadvertiser.android://view?productID=ABC123&utm_source=rtbhouse

(※1)idの項目(カラム)で設定する値について

 idの項目(カラム)に設定するIDがRTB Houseの計測タグ「Product Page code」で取得するIDと完全に一致している必要があります。これにより、データフィード内のアイテムとウェブサイト上のアイテムが同じものであることが認識されます。

(※2)sale_priceの項目(カラム)使用について

このカラムを使用する際は、事前にRTB House社に使用することを連絡する必要があります。

表示形式についても、例えば下記のようにパターンが何種かあるため、確認が必要になります。

  • セールプライスの項目に値が入っているアイテムはセールプライスを表示させ、値が入っていないアイテムはpriceを表示
  • priceに取り消し線を入れ、sale_priceを表示させる

(※3)extra_bdgの項目(カラム)のバッジ設定について

extra_bdgで表示させたい画像を自社で用意し、入稿できます。(ファイル形式はai、psd、png)

RTB Houseにバッジ作成の依頼も可能で、その場合は、背景色・文字色などカラーコードを指定します。

(※4)extra_starの☆の変換表

※必須カラム以外の任意カラムを使用する際は、ヒアリングシートに記載し、RTB House社に連絡し取り込んでもらう必要があります。

RTB House社への連携・アップロード方法

データフィードの準備ができたら、媒体社に連絡をし、クリエイティブやエンジン学習に活用するカラムとして連携させる必要があります。その方法も各媒体社によってルールが様々ですので、ここではRTB Houseの場合の方法についてご紹介していきます。

①データフィードのアップロード

データフィードの作成が完了したら、サーバーにアップロードします。

データはデイリーで更新するよう設定しましょう。データフィードは在庫などの商品データが最新の状態であることが望ましいです。そのため、データフィードの更新(作成)時間は、サイトの基幹データや在庫データが更新された直後に設定することを推奨しています。

データフィードをアップロードするサーバは、自社サーバを利用するか、RTB House社のサーバを利用するか選択可能です。

RTB House社のサーバを利用する場合

RTB House社より共有されるサーバーURLへアップロードします。

自社サーバーを利用する場合

ヒアリングシート(後述)内の下記情報をRTB House社に連絡します。

➁RTB House社への連絡

ヒアリングシート(後述)内の下記情報をRTB House社に連絡します。

Google アナリティクスやAdobe Analyticsなど、計測ツールのパラメータについては、下記2つから選択できます。

  1. データフィードの「producturl」の末尾に付与する方法
  2. ヒアリングシートに記載をしてRTB House社に自動付与してもらう方法

1の場合は、アイテムIDごとにパラメーターを変えることが可能です。

⚠注意点

2の場合は、RTB Houseの広告キャンペーン単位でパラメーターを付与することになります。

基本的に配信の目的単位(リターゲティングでキャンペーン1つ、ブランディングでキャンペーン1つなど)でのキャンペーン分割になりますので、細かくパラメーターを分けたい場合には1の手法が推奨です。

⚠注意点

ヒアリングシートのパラメーターの欄に『?』や『&』は記載不要です。計測パラメーターのみ記載します。媒体社側でURLを確認し、動的に『?』か『&』を付与してくれます。

※計測パラメーターの付与方法に詳細についてはこちらの記事もご参考ください

ヒアリングシートについて

RTB House社への連携やアップロード時の連絡は、RTB House社より共有される「ヒアリングシート」を利用します。

ヒアリングシート内の下記項目についても併せて記載しておきましょう。

バナーの概要

ネイティブ広告

最後に

RTB Houseのデータフィードも、基本的に他のダイナミック広告の媒体フィードと類似した項目がほとんど。

しかし、文字数制限や入力値の細かいルールなど異なる部分も多々あるため、まずは正しい情報をチェックして、作成いただけたらと思います。

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