RTB Houseってどういう媒体?という大枠からご紹介してきましたが、今回は導入後にどういったクリエイティブの改善ができるのか?というところについてお話していけたらと思います。
意外と知られていない?!クリエイティブのカスタマイズが豊富
RTB Houseは、まだ媒体の技術資料などが多く公開されておらず、特にクリエイティブに関してはどのような改善施策が打てるのか?という疑問を解決できていない方もいらっしゃると思います。
というのも、できないと思っていたけれど、お客様からのリクエストに応じてRTB House社の技術担当と相談したら実はできたというケースも少なくありません。
実際に、弊社から「他媒体ではこういうクリエイティブできますが、RTB Hosueでは配信可能ですか?」というような質問をRTB House社にさせていただいたところ数日後には、「配信OKでした!」なんて回答をもらったことも多々ありました。
そこで、今回はRTB Houseで適用可能なクリエイティブの施策をまとめてご紹介したいと思います。
バナー編
クリエイティブといえば、インパクトの大きいのがバナーです。まずはバナーのカスタマイズについてご紹介します。
グリッドバナーの特徴
- 配信面によってサイズを自動で変更するため配信可能な面が増加
- 一つのバナーに表示できる商品点数が従来と比較して多い
- ユーザーごとに価格表記の有無やアニメーションなど自動調整が可能
見た目としてはRTB Houseの従来のダイナミックバナーとあまり変わりませんが、いくつかのキャンペーンでグリッドバナーの効果検証を行ったところ、従来のバナーと比較してCTR(クリック率)とCVR(コンバージョン率)が高いという結果が出ています。
新たにキャンペーンを作成したり、クリエイティブを用意するなどの準備は不要です。RTB House社に配信を依頼することで数営業日後には適用できるため、未導入のアカウントは導入検討を進めるのもいいかと思います。
CTAボタン
CTAボタンとは、下図で赤枠で囲んだ「詳細をみる」という箇所のことで、ユーザーのアクションを促す文言を表示させる機能です。CTAボタンがあることで、ここをクリックしたらより詳細な情報がみられるんだとユーザーに気づきを与えられます。
RTB Houseは、このCTAボタンの文言を指定できます。しかし、6文字を超えると文字サイズが小さくなり視認性が悪くなるので、長くとも5-6文字以内に収めましょう。
文字色/背景色/枠組みの色/フォント
文字色やバナーの背景色、枠組みの色、フォントも指定可能です。
RTB House社にデザイナーの方がいらっしゃるので、サイトのカラーや商品に合わせて構成してくれますが、ブランドとしてこだわりがある場合、指定カラーをリクエストできます。カラーコードでお伝えするとスムーズでしょう。
※フォントについてはGoogle Fontsで提供しているものは基本的に可
バッチの種類
バッチは、その商材のアピール部分になる特徴を目立たせられる機能のひとつです。ECサイトでいえば割引率、求人メディアであれば勤務地、不動産賃貸であれば駅近・トイレバス別などの情報を表示する場合が多くあります。
データフィードの情報から、アイテムごとに動的にバッチを出し分ける仕組みが主流です。(全アイテムに同一のバッチを表示させることも可能)
バッチにも種類がありますので、表示させたい内容によって使い分けていただけたらと思います。
ディスカウントバッチ
下図の青枠の箇所についている「-70%」という表示をディスカウントバッチと言います。名称の通り、割引率でや割引後の金額を表示させるバッチのことで、主にECサイトでよく使用されます。
設置方法:上図のように割引率を表示させたいときは、データフィードの「price(割引前価格)」と「sale_price(割引後価格)」のカラムにそれぞれ値を記載します。割引率を表示させたい旨をご連絡いただければ、「price(割引前価格)」と「sale_price(割引後価格)」の割引率を自動計算して表示できます。
スターレイティングバッチ
下図赤枠の☆による商品の評価をスターレイティングバッチと言います。、アイテムごとのユーザーの口コミや評価を☆の数に換算し、表示できます。
※画像はイメージです
設置方法:RTB Houseのデータフィードの仕様ではスターレイティングバッチというカラム名は存在していないので、データフィードで使用していないカラム(例:extra_textなど)をスターレイティングバッチ用のカラムとして代用し、該当カラム名をRTB House社へご連絡する必要があります。代用のカラムが決定したら、そのカラムに表示させたい星の数を0.5単位で記載します。広告バナー上に最大☆を何個表示させるか選択できますが、視認性の観点から最大5-6個が推奨です。
エキストラバッチ
下図赤枠の「NEW」や「残りわずか」といった表記をエキストラバッジと言います。アイテムごとの特徴やPRポイントを目立たせて表示できます。
たとえば、求人メディアであれば勤務地、不動産であれば駅近・トイレバス別などの情報をエキストラバッチで表示する場合が多いです。
※画像はイメージです
設置方法:フィードの「extra_badge」のカラムに、アイテムごとに表示させたい情報を記載し、エキストラバッチを適用したい旨をRTB House社にご連絡します。特に表示させたい内容が無い場合は「extra_badge」は空白で問題ないです。バッチ自体はRTB House社で作成が可能ですので、背景色/文字色/フォントなどご希望があればあわせて連絡してみてください。
画像バッチ(エキストラバッチの応用編)
下図赤枠のブランドロゴが表示されている箇所のことで、画像を表示できるバッチです。エキストラバッチの応用編で、ブランドロゴのようにフォントやデザインで視認されている場合に有効です。
※画像はイメージです
設置方法:スターレイティングバッチの場合と同様に、画像バッチ用のデータフィードのカラムは無いため、使用していないカラムを代用します。
代用するカラムが決まったら、画像に命名or採番をし、その命名or採番された番号をそれぞれのアイテムの代用カラムに記載します。その後、代用カラム名、画像と命名or採番をセットでRTB House社にご連絡します。
クーポン画像(プロモーションバナー)
セール情報など、サイトとして打ち出したい施策やコンテンツがある場合にバナーのロゴエリアに別途訴求画像を追加でき、ロゴ画像とローテーションで表示されます。商品エリアと異なり、常にサイトロゴと同様に表示することが可能なので、視認性も高く非常に有効な訴求手段です。クーポン画像をクリックした際の遷移先も画像ごとに設定可能です。サイズは「プロモボード(フルサイズクーポン)」と「プロモロゴ(ロゴサイズクーポン)」の2種類があります。
動的に表示されるアイテム画像と異なり、常にローテーションで表示されるクーポンは、とても目立ちます。気になる成果ですが、クリック数は商品から流入したクリック数と比較して少ないです。しかし、クーポン画像(プロモーションバナー)から流入したユーザーのCVRは、商品画像から流入したユーザーと比べ平均2倍近く高い傾向があります。
ECサイトであれば、セールのお知らせや売れ筋ランキング、不動産サイトであれば来店・ご成約キャンペーン、旅行サイトであれば、お得なツアーや宿泊プランなど、クーポンでの訴求を検討してみるといいでしょう。
最後に
RTB Houseは公式の資料がまだ多くはないため、どういう改善ができるの?という疑問をもっていた方も多いと思います。「こんなクリエイティブできる?」といった疑問があれば一度お問い合わせください。「他媒体でできることはやれるよう努力します!」というRTB Houseさんの姿勢は大変ありがたいと共にその姿勢は広告運用代理店としても見習いたい部分ですね。
先日ご紹介したように、どんどん新しいクリエイティブも増えてきて、進化が止まらないRTB House。またアップデート情報がありましたら、お知らせしていきます。