セグメント配信に新たな機能が追加
運用型広告において重要な役割を果たしているリターゲティング機能ですが、それはLINE Ads Platformにおいても同様です。LINE Ads Platformで「セグメント配信」と名付けられているリターゲティング機能に、今回新たな機能が追加されました。
リーセンシーの設定が可能に
運用型広告のリターゲティング機能は、いまや当たり前のように普及し、日数別にユーザーを切り分けて配信することが成果を上げる有効的な手段であることは周知の事実です。しかし、LINE Ads Platformではリターゲティング機能は存在こそしていたものの、クッキーの有効保持期間が指定できず一律180日となっていたため、サイト訪問後の経過日数別にユーザーを切り分けることが出来ない仕様となっていました。
この、最終接触から経過した時間のことを「リーセンシー」と言ったりするのですが、それが今回LINE Ads Platformにも導入されました。この機能が新しく使えるようになったことで、サイト訪問後の経過日数でユーザーを切り分けられるようになり、訪問後のユーザーのモチベーションに応じて広告配信の強弱がつけられるなど、セグメント配信における柔軟性がグッと向上したことを意味します。
なお、リスティング広告のユーザーリスト作成機能にはあって、LINE Ads Platformのセグメントにはないものもあります。
例えばGoogle アドワーズでは、[訪問直後~14日]と[訪問後15日~30日]に分けてリストを管理したい場合は、それぞれ単一のリスト内で条件を組み合わせて[訪問直後~14日のリスト]、[訪問後15日~30日のリスト]というように独立させたリストとして作成できますが、LINE Ads Platformでは独立したリストとしては作成できません。
広告グループの設定から「セグメント配信」にて、「入札セグメント」と「除外セグメント」を使ってセグメントを組み合わせることで同様ができます。
★配信したいユーザー:訪問後15日から30日以内のユーザー
入札セグメント:訪問後30日以内のユーザー
除外セグメント:訪問後14日以内のユーザー
検討期間が短く、短期間だけリターゲティング広告の配信を行いたいビジネスやリーセンシーによって入札価格を変更したい場合に非常に有効ですね。
設定方法と注意点
具体的な設定方法としては、管理画面にログイン後「セグメント」→「セグメントの新規登録」から、「有効期間」を1日から180日の間で任意の日数を入力します。
作成したユーザーリストを広告グループ作成の際に選択すればリーセンシーを効かせたセグメント配信を行うことが可能です。セグメント具体的にどのような日数でユーザーを切り分ければよいか分からない場合は、下記の記事をご参考にしてみてください。
参考:リマーケティング、サイトリターゲティングの仕組みと設定、考え方までのスベテ
セグメント配信を行う上での注意点ですが、ユーザーリストの切り分けは20個が上限です。また、一度作成したセグメントは削除できないため、リスト作成の際は事前設計をしっかりと行いましょう。また、過去に作成したユーザーリストはデフォルトで180日の設定となっていますので、今一度確認することをオススメいたします。
最後に
今回のアップデートではリターゲティング機能の向上でしたが、今後もLINE Ads Platformはどんどん新機能がリリースされるようです。運用型広告の担当者としては、今後も目が離せませんね!