2018年2月22日にLINE Ads Platformにて新メニュー「LINE Ads Platform CPF (Cost Per Friend)」がリリースされました。
今までのLINE Ads Platformの広告掲載フォーマットは「WEB AD」(サイト集客)と「VIDEO AD」(動画広告)、「APP AD」(アプリのダウンロード促進)の3種類でしたが、今回の追加された「CPF AD」により、「友だち追加」を目的として広告配信をすることが、可能となりました。
最近ではユーザー自らがLINE公式アカウントやLINE@から情報を受け取ることも定着してきていて、LINE公式アカウント数も増加傾向です。友だちに追加することでユーザーは企業から有益な情報を受け取ることができ、企業はユーザーとのコミュニケーション機会の増加が図れます。
今回はLINE Ads Platform CPFの概要から使用時の注意点までを解説します。LINE公式アカウントやLINE@を既に運営中、また今後検討している方は是非チェックしてみて下さい。
広告配信面や使用可能なクリエイティブフォーマット
LINE Ads Platform CPFで配信可能な掲載面は、2018年3月時点ではタイムラインのみで、ユーザーは広告からスムーズに友だち追加を行えます。配信可能なクリエイティブは静止画のみ、サイズはタイムライン配信で使用できるCard(1200×628)とSpuare(1080×1080)です。
アクションボタンは通常配信の場合は「詳細はこちら」、「購入する」、「ダウンロード」などから選択できますがLINE Ads Platform CPFでは「友だち追加」のみとなります。そのため既に友だち追加しているユーザーに配信された場合は「友だち追加済み」と表示されます。
LINE Ads Platform CPFで配信する場合の課金方法は「友だち追加課金」となり、「友だち」登録された時のみ費用が発生します。
LINE Ads Platform CPFの設定方法
設定方法もLINE Ads Platformの管理画面から新規キャンペーン作成より、簡単に作成できます。
配信タイプに新たに追加された「CPF AD」を選択します。
また「CPF AD」でも既存掲載フォーマットの「ベーシック」配信タイプと同様に自動最適化の活用や月次予算や日次予算の制限キャップは使用可能です。自動最適化を利用すると上限CPFの最低金額は \75からとなり、自動最適化利用しない場合は最低金額は\50となります。
広告グループの作成では、ベーシック配信と変わらず、OS(iOSとAndroid)や性別・年齢・エリア・興味関心・セグメントは使用可能です。
LINE@ダミーアカウントはNG
画像引用元:LINE Ads Platform 基本媒体資料(2017年10-12月)P.66 より抜粋※PDF直リンク
自社の公式アカウントやLINE@アカウントを持っておらず、LINE Ads Platformをすでに利用中の場合は、LINE@ダミーアカウントを作成し配信スタートしているかと思います。
現状の仕様では、LINE@ダミーアカウントでもキャンペーン作成などは可能となってしまっていますがダミーアカウントで友だち追加されても、あたりまえですが特に活用はできません。そのため、LINE Ads Platform CPFを実施する場合にはLINE@アカウントが必須です。
LINE Ads Platform CPFのリリースをきっかけにダミーアカウントからLINE@アカウントへの移行をお考えの場合は、ダミーアカウントからLINE@への昇格手続きが可能です。詳細は広告運用を担っている広告代理店を通して、媒体担当窓口へご確認ください。
企業とユーザーのお互いに価値のあるコミュニケーションを
LINEアカウントの友だち追加を促すための施策としては「友だち追加をするとLINEスタンプが獲得できる」といったインセンティブを前提とする方法などがありますが、インセンティブ目的で獲得したユーザーは、その後のブロック率が高い傾向がありました。
今回のLINE Ads Platform CPFではLINE Ads Platformのターゲティングを活用して柔軟にターゲットユーザーにアプローチでき、ノンインセンティブで友だち追加を促進できるため、訴求したいサービスや商材に、より興味・関心の高いであろう友だちの獲得が見込めます。
友だち追加してもらったとしても、頻繁にメッセージが送られてきたり、有益な情報がなければ肝心のLINE@の運用がおざなりでは、ユーザーは離れていってしまいます。企業とユーザーのお互いに価値のあるコミュニケーションの場のひとつとして、活用していきたいですね。