Instagram ストーリーズ広告、キャンバスへの対応を含む3つのアップデートを発表

2017年9月12日(米国時間)、Instagram ストーリーズ広告に関する3つのアップデートが発表されました。これによりFacebookにしか配信できなかった「キャンバス」がInstagramにも配信可能になりました。さらにInstagram ストーリーズを含む広告配信の効率が向上するようなアップデートの追加も予告されており、より多くの企業がInstagram ストーリーズに広告を配信するきっかけになるでしょう。

Instagram ストーリーズについて振り返りつつ、今回のアップデートについて紹介していきます。

参考:インスタグラム ストーリーズ広告における3つのアップデートを発表



Instagram ストーリーズの使われ方


Instagram ストーリーズは投稿後24時間で自動的に削除され、いいね!や公開コメントをつける機能も持たないという特徴があります。それでは一体何のために投稿するのかと疑問に思う方もいるかもしれません。しかしInstagramでは投稿する写真の一つ一つに多くのリソースを費やし自身のアカウントを形成していくといった利用のされ方も多く、SNSの中では投稿のハードルが高いといえます。それに対しストーリーズは24時間で削除され、いいね!の数を気にする必要もないことから主に「フィードに投稿するほどではないけど見てほしい内容」を気軽にシェアするための場として利用されています。

広告については2017年3月にリーチを目的としたキャンペーンへの対応から始まり、同年5月にはコンバージョンやアプリインストールなどのダイレクトレスポンスを目的としたキャンペーンでも利用できるようになりました。Facebookではリーチが難しいターゲット層への配信で活用したいプレースメントですね。

参考:Instagram、インスタグラム ストーリーズ(Instagram Stories)向けの広告を提供開始へ

今回のアップデート内容

広告のリンク先としてキャンバスを指定可能に

今回発表されたアップデートの中でも特にインパクトが大きいのがこちらです。これまではFacebookのモバイルニュースフィードのみで提供されていたキャンバス広告がInstagram ストーリーズにも配信可能になりました。

設定方法は従来のキャンバス広告と同様に、広告編集画面で「フルスクリーンキャンバスの追加」にチェックを入れてリンク先のキャンバスを指定するだけです。今回のアップデートが適用されている広告アカウントのみ、このチェックボックスが表示されます。まだ表示されていない場合も今後徐々に適用されていくでしょう。

キャンバス自体の特徴についてはこのブログでも紹介していますので、あわせてご確認ください。

参考:元Webデザイナーが教える、Facebookキャンバス広告導入のメリットと制作のポイント

Instagram ストーリーズとキャンバスはどちらもモバイルの画面いっぱいに表示され、読み込み速度も早いため没入感が非常に高く、広告のメッセージをより効果的に伝えることができるでしょう。Instagramのビジネス向けブログにInstagram ストーリーズからキャンバスへの遷移イメージが動画で掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。

参考:Giving Advertisers More Flexibility in Instagram Stories

今回の発表ではInstagram ストーリーズのみですが、Instagram フィードへの配信も今後可能になることが期待されますね。

Instagram ストーリーズも配信先の最適化対象に

これまでInstagram ストーリーズへ広告を配信する場合は他のプレースメントを含めることができず、Instagram ストーリーズ専用の広告セットを作成する必要がありました。今回のアップデートにより配信先の最適化を選択した場合、Facebook ニュースフィード、Instagram フィード、インストリーム、オーディエンスネットワークにInstagram ストーリーズを加えることが可能になり、配信先を最大限に効率化することができるようになります。この機能は今後数週間で全世界に展開されるとのことです。

なお、Instagram ストーリーズはモバイル全画面(縦長)で表示される配信面であるためクリエイティブもそれに合わせて用意する必要があると考えられます。Instagram ストーリーズ広告のクリエイティブ要件は下記の通りです。

・比率:横9:縦16
・推奨サイズ: 横1080ピクセル x 縦1920ピクセル
・最小サイズ: 横600ピクセル x 縦1067ピクセル
・拡張子:mp4またはmov (動画)、jpgまたはpng (写真)
・最大ファイルサイズ:4GB (動画)、30MB (写真)
・再生時間:最長: 15秒(動画) ※写真は5秒

参考:Instagram広告のデザイン上の推奨事項と要件を教えてください。

オーガニックのInstagram ストーリーズ投稿を広告利用可能に

Instagram ストーリーズでは、投稿する画像に落書きやスタンプなどの加工を施す機能が提供されています。今回のアップデートにより、Instagram ストーリーズでの加工を保持した状態で広告マネージャに保存され、そのまま広告利用できるようになります。普段からInstagram ストーリーズを活用している企業アカウントにとっては利便性が高まる嬉しいアップデートですね。

Instagram ストーリーズで加工した画像がそのまま広告素材として利用できるようになる

最後に

ソーシャルメディアの流行やトレンドは目まぐるしく変化しています。Instagram ストーリーズも2016年8月に登場してから僅か半年後の2017年4月には利用者が2億人を突破するなど急速に成長しています。

参考:Instagram Storiesの利用者が2億人を突破

アプリのインターフェースも繰り返し利用することを前提としているためかミニマル化が進み、使ったことがない、あるいは使い慣れていないと、どうやって使っていいか分からないこともあるでしょう。

企業のSNS活用においては通常の投稿・広告ともにユーザーのプライベートにお邪魔しているという意識を忘れてはならず、クリエイティブもその場の文化に合わせたものにしていくことが重要です。今回紹介したInstagram ストーリーズ広告も、普段から利用していなければ自社の広告がどのようなユーザー体験の中で見られているのか想像することはできないでしょう。SNS広告を配信する立場であれば多少無理をしてでも広告掲載先の媒体へ飛び込み、その文化や空気を肌で感じることも成果をあげるうえでは大切です。

今回のアップデートによってInstagram ストーリーズ広告の利用の幅は広がります。もしあなたがInstagramをあまり活用していないのであれば、この機会にInstagramをアクティブに利用しているユーザーをフォローして、Instagram ストーリーズがどのように利用されているのか実感してみることをお勧めします。

Yuta Semba

Yuta Semba

アナグラム株式会社 クルー。前職ではECサイトコンサルサービスで、デザイン制作からHTML・CSSでの実装、Googleアナリティクスでの解析やスケジュール管理などのディレクションも兼務。広告がきっかけでクリエイターを志した経験から、自分が作ったもので世の中に良い変化を生んでいきたいという気持ちでアナグラムに参画。