2017年3月1日(米国時間)に、Instagramにおいてインスタグラムストーリーズ(Instagram Stories)向けの広告を提供開始するとアナウンスがありました。
2017年1月(米国時間)にインスタグラム ストーリーズ広告のテストが発表され、一部の広告主のβ版試験運用が展開されるもローンチ日は長らく未定でした。今回のアナウンスにより、数週間以内にビジネスの規模・国を問わずに、この広告を利用することが出来るようになります。
参考:インスタグラム ストーリーズにおける広告、世界中のあらゆる規模のビジネス向けに提供開始
参考:Instagram Storiesにインサイトと広告機能を導入
「インスタグラム ストーリーズ」とは?
画像引用元:Instagram Storiesが登場 | Instagram for Business
2016年8月に追加されたInstagramの新しい投稿機能の一つです。大きな特徴として次の2つが挙げられます。
- 投稿した写真や動画は24時間後に消える
- 縦長のフルスクリーン動画形式/スライドショー形式が表示される
フィード画面上部にフォローしているアカウントのプロフィール画像が一覧で表示され、クリックすることでシェアされた投稿内容を視聴することができます。
インスタグラム ストーリーズは、スナップチャット(Snapchat)への対抗のプロダクトと見られていることもあり、その瞬間やストーリーを気軽にシェアできるという非常に近しい機能になっています。通常のフィードへの投稿と異なり24時間で消えますし、「いいね!」ボタンやコメント機能もありません。フルスクリーンで表示されることもあり、非常に高い訴求力があると考えられます。
今や1億5,000万人を超える利用者に日々使われています。[…] 実際に5件のストーリーのうち1件には、視聴者からダイレクトメッセージが寄せられています。[…]利用者の70%は何らかのビジネスをフォローしています。そのため最も閲覧されたストーリーの3分の1が、ビジネスが発信したストーリーで占められているのも意外なことではありません。
引用元:Instagram Storiesにインサイトと広告機能を導入 | Instagram for Business
また上記の通り、ビジネスに対しても非常に好意的な反応が多いことも、広告利用を前向きに検討できるよい材料ですね。
「リーチ」目的のキャンペーンで利用が可能に
インスタグラムストーリーズへは、まずは「リーチ」目的のキャンペーンでのみ出稿可能です。現時点ではまだ利用できないアカウントもあり、今後数週間以内にすべてのアカウントで利用可能となるとのことです。
パワーエディタ、広告マネージャで「広告セット」の「配置」で「Instagram」配下で「Stories」が選択が可能です。(上記はパワーエディタの場合です。)
今回のリリースではAirbnbの活用事例を挙げ、おもにブランディング面での有効な効果があったことを述べています。
このキャンペーンで広告想起率が2桁ポイント上昇したほか、旅行者が現地の観光ツアーやアクティビティを探したり予約したりするサービスを提供する企業を答える設問に対し、Airbnbを選んだ回答者の数に大きな上昇が見られました。
参考:インスタグラム ストーリーズにおける広告、世界中のあらゆる規模のビジネス向けに提供開始 | Facebookニュースルーム
「リーチ」目的のキャンペーンでのみ利用可能とのことで、現状はファンの獲得などおもにブランディング向きの施策に用途が制限されそうです。ただし、「今後数か月のうちには、ビジネスの目的にさらに活用できるよう、ダイレクトレスポンスオプションを追加する予定」とのことで、多くのビジネスで活用できることが期待されます。
最後に
インスタグラム ストーリーズが広告利用可能となったことで、これまでできなかったユーザーのさまざまな状況に合わせてパーソナライズした内容を配信する、ということが可能になります。他のプレースメントとは一味違った独自の特性は踏まえつつも、誰に何をどのように見せるかを考えることは運用型広告において普遍ですね!