Yahoo!検索広告に新しい自動入札タイプ「ページ最上部掲載」が追加、設定条件の変更も

Yahoo!検索広告に新しい自動入札タイプ「ページ最上部掲載」が追加、設定条件の変更も
この記事は最終更新日から約3年が経過しています。

2021年4月7日に、Yahoo!広告 検索広告(以下、Yahoo!検索広告)の自動入札機能に2点アップデートがありました。

  • 「ページ最上部掲載」という新しい自動入札タイプが追加
  • 「広告費用対効果の目標値」における設定条件の変更

今回は自動入札に関わる2つのアップデートを、それぞれ紹介していきます。

参考:【検索広告】自動入札タイプの追加など機能改善のお知らせ - Yahoo!広告



自動入札タイプに「ページ最上部掲載」が追加

Yahoo!検索広告において新しい自動入札タイプ「ページ最上部掲載」が追加されました。これによりYahoo!検索広告で利用可能な自動入札タイプは全6種類、提供されています。

  • コンバージョン数の最大化
  • コンバージョン単価の目標値
  • 広告費用対効果の目標値
  • クリック数の最大化
  • 拡張クリック単価
  • ページ最上部掲載 NEW

今回追加された「ページ最上部掲載」では、目標とする割合で検索結果のページ最上部に広告が表示されるよう、自動的に入札価格が調整されます。

検索ユーザーの目に留まりやすいページ最上部に広告を掲載したいときに活用できる自動入札タイプです。ページ最上部以外に「ページ上部」や「任意の位置」の選択も可能です。

参考:ページ上部とページ最上部への広告掲載について - ヘルプ - Yahoo!広告

「ページ最上部掲載」のメリット

「ページ最上部掲載」ではページ最上部でのインプレッションシェアを増やし、自社サイトへの流入を増やすことが期待できます。

たとえば、水道修理や鍵開けなど、検討期間が短く緊急性が高いためサービスや商品の比較対象が少ない商材やビジネスでは、検索結果で一番に目にしてもらえる可能性の高いページ最上部に広告を掲載する重要性が高まります。

また現在では、スマートフォンで検索結果を閲覧する機会が非常に多く、狭い画面内では、ページ最上部の1位に掲載されている広告とその他の位置ではパフォーマンスに大きな違いが出ることも少なくありません。たとえ1位でもページの下部に表示されていては、広告を見てもらえないことすらありますよね。

検索広告を配信しているけれど、なかなかクリックしてもらえない場合などに利用を検討するのがおすすめです。

インプレッションシェアの確認方法

表示>表示項目の編集>「インプレッションシェアにおけるページ最上部の割合」を選択

なお、ページの最上部にどれくらいの割合で表示されているかは、広告管理画面から確認できます。

もしページ最上部にほとんど表示されていないとすれば、ユーザーに十分にアピールできていないかもしれません。その場合には自動入札による「ページ最上部掲載」を検討してみることをおすすめします。

「ページ最上部掲載」の設定方法

①適用するキャンペーンにチェックをいれて、編集から「入札方法を変更」を選択

②入札方法から「自動入札:ページ最上部掲載」を選択
③必須の入力項目(掲載位置、目標のインプレッションシェア、入札価格の上限)を設定し、「適用」をクリックして設定完了です。

「広告費用対効果の目標値」とは

「広告費用対効果の目標値」は、目標とするROAS[広告経由の売上÷広告費用×100(%)]を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョンを獲得できるように入札価格が自動的に調整される機能です。

多品目のECサイトなど、価格が異なる複数の商品を扱っている場合は目標とする顧客獲得単価がそれぞれ異なりますよね。そのような場合はROASの目標値を定めることが重要です。「広告費用対効果の目標値」では目標値を設定することによって、その数値の達成を目指して自動的に入札価格が調整されます。

「広告費用対効果の目標値」の利用要件

これまで「広告費用対効果の目標値」を利用するためには以下の条件を満たしている必要がありました。

  • キャンペーンの入札方法が「個別クリック単価」または「個別クリック単価(拡張クリック単価)」のいずれか
  • キャンペーンの配信設定がオン
  • (アプリダウンロードキャンペーンの場合は)OSの設定がAndroid
  • 設定するキャンペーンにおいて過去30日間にコンバージョン数が15件以上

今回のアップデートにより、「設定するキャンペーンにおいて過去30日間にコンバージョン数が15件以上」を満たしていない状態でも設定が可能となりました。

ただし、コンバージョンに関する条件を満たさない場合、自動入札は有効に働かず、「手動入札:個別クリック単価」での入札となるため注意が必要です。また、設定完了後にコンバージョン数の条件を満たさなくなった場合も同様に「手動入札:個別クリック単価」へと変更が行われます。これにより、十分なデータが溜まってから「広告費用対効果の目標値」を利用しようと考えていて、いざそのときには設定が必要だったことを忘れてしまうというケースが防げますね。

なお、自動入札をうまく機能させるためには「過去30日間にコンバージョン数が50件以上」であることが推奨されています。まずはできる限りこの条件にあわせたアカウント設計を行いましょう。

「広告費用対効果の目標値」の設定方法

適用するキャンペーンにチェックを入れて「編集」から「入札方法を変更」を選択します。

①入札方法から「自動入札:広告費用対効果の目標値」を選択>②「広告費用対効果の目標値」の割合(%)を入力して「適用」をクリックで設定完了です。

最後に

自動入札を導入するうえで大切なことは、設定したあと意図通り機能が動作しているかを確認することです。

導入後にインプレッションシェアやROASが改善していればそのまま継続する判断ができますが、意図どおりにいかなかった場合は何が原因か突き止めましょう。

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