SmartNews Ads(スマートニュース広告)の始め方 ~アカウント開設から広告出稿方法までを解説~

SmartNews Ads(スマートニュース広告)の始め方 ~アカウント開設から広告出稿方法までを解説~

国内ニュースアプリの中では、日本最大規模を誇るSmartNews(スマートニュース)。掲載メディアの数と掲載記事数がモバイルニュースアプリでNo.1であり、総ダウンロード数は5,000万以上にものぼります。

参考:2021年 モバイルニュースアプリ市場動向調査|ICT総研【ICTマーケティング・コンサルティング・市場調査はICT総研】 

この記事では、SmartNews上に広告を掲載できる「SmartNews Ads」のアカウント開設方法から配信開始するまで解説します。

「SmartNews Adsってどんな広告媒体だろう?」 という方は以下の記事をご覧ください。


初期設定

まずSmartNews Adsのアカウント開設の手順について説明していきます。

アカウント開設

SmartNews Adsで広告配信するには、SmartNews Adsの取扱のある広告代理店から申込む、もしくは媒体のリクエストフォームからアカウントを開設することで広告配信ができます。

画像元:SmartNews Ads > リクエストを送信

インハウスでのアカウント開設を希望する場合は、企業アカウントの発行が必要です。(広告主によるアカウント開設可否の基準は非開示)

リクエストフォームより「新規契約・広告出稿に関するお問い合わせ」を選択の上、必須項目を入力し問い合わせして企業アカウントを発行しましょう。

アカウント開設のリクエストフォームを送ってから、アカウント開設完了まで3営業日ほどかかる場合があります。審査が通れば、フォーム送信時に入力したメールアドレス宛にアカウント開設完了の連絡が届きます。

無事審査が通ると、アカウント開設完了後に管理画面よりログインできるようになります。

予約型と運用型の2つの配信手法

SmartNews Adsには「予約型(SmartNews Premium Ads)」と「運用型(SmartNews Standard Ads / Standard Video Ads)」の2種類の配信方法があり、出稿までの設定方法が異なります。

予約型(SmartNews Premium Ads)

画像引用元:予約型広告(Premium Ads)の概要 | 予約型広告(Premium Ads)について|SmartNews Ads ヘルプセンター 

予約型の広告配信は、配信期間と出稿額をあらかじめ決めて配信する仕組みで、トップ面含む各チャンネルのファーストビューに広告を表示できます。

予約型の配信をする場合はリクエストフォームよりカテゴリーの中から「Premium Adsの申し込み/入稿に関するお問い合わせ」を選択の上、必須項目を入力し問い合わせしましょう。

画像引用元:予約型広告(Premium Ads)の配信までの一連の流れ | 予約型広告(Premium Ads)について|SmartNews Ads ヘルプセンター 

問い合わせ後、問題なければSmartNewsより受領のメールが届きます。その後、配信開始の5営業日前にクリエイティブを入稿し、審査通れば広告配信が開始できます。

運用型(SmartNews Standard Ads / Standard Video Ads)

画像引用元:運用型広告(Standard Ads)|配信場所/掲載イメージ/配信サイズ|SmartNews Ads ヘルプセンター 

運用型の広告配信は、予約型とは違い、入札戦略の設定や、広告を配信するオーディエンスを柔軟に選択できます。トップ面・各チャンネル面・記事面などSmartNews Adsのすべての配信面に広告を表示できます。

ここからは多くの企業で利用されている「運用型(SmartNews Standard Ads / Standard Video Ads)」の設定方法を説明していきます。

効果測定の準備

配信の結果が良し悪しを判断するためにも、どれだけコンバージョンやインストールへ繋がったのかを計測できるように準備しましょう。

Pixelタグの発行と設定

まず広告配信の成果を計測できるようタグを設定しましょう。Webサイトへの誘導を行う広告配信する場合はPixelタグの設定とコンバージョンタグの設定が必要です。

Pixelタグの発行と設定

Pixelタグはリターゲティング配信やWeb配信する上でキャンペーン設定前に、事前にタグを発行し、対象のサイトに設置しなければなりません。Pixelタグの発行は企業アカウント単位で行います。

ログイン後、SmartNews Adsの管理画面の右上のログインユーザー情報をクリックし、「ユーザー情報」を選択。ここには企業アカウントの情報が表示されています。

①「SmartNews Ads PIXEL」タブを選択。
②「新しい Pixel ID を発行する」を押すと新しいPixel IDが発行されます。
③「広告アカウントに割り当てる」から発行されたPixel IDを使用したい広告アカウントに紐づけます。
④「</> Pixel タグを取得」を選択し取得したコードをサイトの<head>〜</head>の配下に設置します。Googleタグマネージャーなどのタグ管理ツールを利用した設定も可能です。Googleタグマネージャーの場合は、「カスタムHTML」のタグの種類を選択し設定しましょう。

コンバージョン計測タグの設定

コンバージョンタグはPixelタグの設定とは違い、キャンペーン作成後に自動発行されます。(キャンペーン作成手順は後述)

広告主を選択後、キャンペーン設定から該当するキャンペーンの詳細画面へ。赤枠の「コンバージョンタグ取得」を押しコンバージョンタグをダウンロードします。ダウンロードしたタグを、商品購入完了などコンバージョンポイントとなるWebページに設置します。

コンバージョンタグのダウンロードは、それぞれのキャンペーンごとに存在しますが出力されるタグは広告アカウント単位で共通のタグとなります。

そのため、同じコンバージョンポイントのWeb配信では新たにキャンペーン作成した時に再度コンバージョンタグを設置する必要はありません。

※2024年中旬にコンバージョンタグは廃止される予定です

参照:Pixelタグを利用した複数コンバージョン機能(Multiple CV・MCV)の機能解放について|SmartNews Ads ヘルプセンター

画像引用元:Pixelを利用した複数コンバージョンについて(Multiple CV・MCV) | 広告出稿をサポート|SmartNews Ads ヘルプセンター

一方で、複数箇所のコンバージョンを別々に計測をする場合は、Pixelを利用したマルチプルコンバージョン(Multiple CV)の設定が必要になります。詳しい設定方法に関して以下のヘルプをご確認ください。

参考:Pixelを利用した複数コンバージョンについて(Multiple CV・MCV) | 広告出稿をサポート|SmartNews Ads ヘルプセンター 

アプリ配信について

SmartNews Adsのアプリ配信では、AAID(Google Advertising ID)/IDFA(Identifier for Advertisers)に基づいたコンバージョン計測ができ、対応可能なアプリ計測ツールは以下になります。

  • adbrix
  • Adjust
  • AppTizer
  • AppsFlyer
  • Apsalar
  • DoubleClick
  • F.O.X
  • GMO SmaAD
  • KING
  • KOCHAVA
  • MAT(Mobile App Tracking)※旧TUNE ※現Branch
  • YMI(Yahoo Mobile Insight)

アプリ配信をする場合は、上記のツール上で計測できるよう事前に準備をしておきましょう。

SmartNews Ads内での具体的な設定手順は後述します。

キャンペーン作成から配信開始まで

管理画面にログイン後、まず該当の広告主のアカウントを右上から選びます。検索バーからアカウント名を入力し、対象のアカウントを選択しましょう。

キャンペーン作成

続いて広告配信に必要なキャンペーンの作成方法です。

キャンペーン目的の選択

①管理画面上部にある「広告設定」から「キャンペーン設定」を選択後、②「新規キャンペーン」をクリック。

配信の目的と合致するキャンペーンを選びます。

  • App Installations:アプリのインストール数を増やす
  • App Engagement:アプリのエンゲージメント数を増やす
  • Web Conversions:ウェブサイトのコンバージョンを増やす

Web配信であれば「Website Conversions」を選択します。

アプリ配信の目的であれば、「App Installations」か「App Engagement」を選択しますが、OS別にキャンペーンを作る必要があるので注意が必要です。

キャンペーン目的がアプリ配信の場合は①「配信デバイス」のOSを選択後、②「App Store ID」を入力、「アプリ情報を取得」をクリックし次へ進みましょう。

オーディエンス設定

キャンペーンの目的を選択後は、オーディエンスの設定になります。オーディエンスの設定は「ユーザー定義オーディエンス」と「オーディエンス」に分かれています。

「ユーザー定義オーディエンス」では事前に上部の「オーディエンス設定」で登録したオーディエンスに対して配信および除外対象の設定ができます。

複数のオーディエンスを設定する場合は、AND条件(複数のオーディエンス条件を満たすユーザーにのみ配信)になります。もし、OR条件(選択したオーディエンスのどれかを満たしているユーザーに配信)で配信したい場合は、「オーディエンス設定」で結合オーディエンスを作成する必要があります。

「オーディエンス」では次のような設定ができます。

オーディエンス詳細
性別すべて / 男性 / 女性 / 不明
年齢すべて / 19歳以下~50歳以上(8個のカテゴリ)
SmartNews 面詳細指定すべて / フィード面(Channel View)に限定 / 記事面(Smart View)に限定
配信時間帯1時間単位で設定可能
地域都道府県、市区町村単位まで選択可能
フリークエンシー制御指定なし / オーディエンスに1日に1~15回まで配信 / オーディエンスに7日に1~15回まで配信
配信回線すべて / Wi-Fiに限定して配信
通信キャリアすべて / docomo / au / Softbank

キャンペーンの配信に合わせて選択して設定しましょう。

予算・入札方法の設定

次に予算や入札方法・配信スケジュールなどの設定です。

入札方法は「自動入札」と「手動入札(自分で設定)」の2つがあります。

自動入札であれば、優先目標を以下の中から選択しましょう。

  • コンバージョン数:
    設定した予算内でコンバージョン数を最大化するように入札単価が自動で調整
  • 目標CPA:
    設定したCPA内でコンバージョン数を最大化するように入札単価が自動で調整
  • クリック数:
    設定した予算内でクリック数を最大化するように入札単価が自動で調整
  • インプレッション数:
    設定した予算内でリーチ数を最大化するように入札単価が自動で調整

手動入札であれば、自身で「クリック単価」や「インプレッション単価」を設定します。

予算の入力箇所では「通算予算」「一日あたり予算」「掲載期間」に数値を入力します。

日予算調整方法では赤枠の「自動調整あり」にすると獲得効率を最大化するように日予算が自動調整されますが、設定した日予算以上に予算が使われる場合があるので注意が必要です。

最後にキャンペーン情報を入力すればキャンペーン設定は完了です。

クリエイティブの種類は「動画クリエイティブ」「画像クリエイティブ」から選択します。「画像クリエイティブ」を選択した場合はさらに「静止画(オフ)」「カルーセル(Story Creative オン)」の2種類から配信したいクリエイティブのタイプを選びます。SmartNews Adsは異なるクリエイティブの種類を入稿したい場合、キャンペーンを分けないと入稿できない媒体の仕様なので入稿時は注意してください。

アプリ配信の場合は、「コンバージョン計測ツール」「IDFAのないユーザーへの広告配信」「配信最適化オプション」も入力しましょう。

参考:キャンペーン情報の設定(アプリ案件) | キャンペーンを作成する|SmartNews Ads ヘルプセンター

クリエイティブ作成

次はクリエイティブの作成方法について解説します。クリエイティブを作成する方法は2パターンありますが、以下のパターンで設定するのがおすすめです。それぞれ解説していきます。

クリエイティブ設定からクリエイティブを作成

1つ目は、管理画面上部の「広告設定」>「クリエイティブ設定」からクリエイティブを作成する方法です。

クリエイティブ設定をクリック後、「クリエイティブ一覧」画面の右上で「新規クリエイティブ」を選択します。(今回は新規クリエイティブ(画像)を選択)

画像・見出し・説明など入稿のうえ「クリエイティブを保存する」をクリックします。

クリエイティブ素材のレギュレーション

静止画の場合は、2サイズか3サイズのいずれかを設定します。バナー(2サイズ)は用意するバナー数も少なく、他の広告媒体でも汎用的に使えるサイズなので、バナー(2サイズ)を準備すると良いでしょう。

項目規定
バナー(2サイズ)・サイズ①:横:300pixel × 縦:300pixel
・サイズ②:横:1200pixel × 縦:628pixel
・容量:いずれも500KB以内
・形式:gif / png / jpg
バナー(3サイズ)・サイズ①:横:300pixel × 縦:300pixel
・サイズ②:横:600pixel × 縦:500pixel
・サイズ③:横:1280pixel × 縦:720pixel
・容量:いずれも500KB以内
・形式:gif / png / jpg

動画やカルーセル広告の規定についてはこちらの記事で確認ください。

https://anagrams.jp/blog/smartnews-ads/

すると「クリエイティブ一覧」に未審査のステータスで保存されます。

最後にクリエイティブ一覧に保存したクリエイティブをキャンペーンに紐づけましょう。キャンペーンを選択後、キャンペーン詳細から右上の「新規クリエイティブを入稿する」をクリック。

「入稿済みクリエイティブを検索して入稿」を押します。「クリエイティブを選択」から保存したクリエイティブを検索し入稿したいクリエイティブを選び、保存すれば設定完了です。

キャンペーンからクリエイティブを作成する場合には注意が必要

クリエイティブの作成にはキャンペーン詳細からクリエイティブを直接入稿する方法もありますが、注意が必要です。

キャンペーンごとにクリエイティブ作成をしてしまうと、別のキャンペーンに同じクリエイティブを配信したい場合、クリエイティブ設定から作成したように紐付けなどはできないため、再度「見出し」や「説明」を入力する必要があるので注意しましょう。

キャンペーン詳細からクリエイティブを直接入稿する設定方法は以下です。

①クリエイティブを入稿したいキャンペーンを選択後、キャンペーン詳細から右上の「新規クリエイティブを入稿する」をクリック。
②「クリエイティブを直接入稿」からクリエイティブ(テキスト・画像・動画)を入稿。
③最後に「クリエイティブを保存する」を押すことでクリエイティブはキャンペーン内に保存されます。

配信開始まで

最後は、クリエイティブをキャンペーンに登録してから配信開始してみましょう。

クリエイティブ作成方法の【1】【2】どちらかの方法でクリエイティブをキャンペーンに保存します。

クリエイティブの審査が完了したらキャンペーン詳細内から「配信を開始する」をクリックすれば広告配信開始になります。

クリエイティブ審査の注意点

他の広告媒体では設定を行うと自動的に審査が行われるのが一般的なのに対し、SmartNews Adsは入稿しただけでは審査されません。そのため、キャンペーン詳細内の「審査申請」をクリックし広告審査をする必要がありますので、クリエイティブ保存後忘れずに審査申請をしましょう。

また、広告審査は通常1〜2営業日かかります。アカウント開設のリクエストフォーム送信から広告審査完了まで最短で5営業日ほどかかるので、配信開始まで余裕を持った準備が大切です。

まとめ

今回は、Smart News Adsの基本的な始め方について解説しました。

他の媒体とはクリエイティブの入稿方法や審査が異なるため、初めは戸惑うかもしれません。私は初めてSmartNews Adsでクリエイティブを入稿する際、【2】のパターンで入稿できることを知らず、キャンペーンごとにクリエイティブを作成し、それぞれのキャンペーンで見出しや説明の作成を行っていたので、非常に時間がかかりました。

細かなポイントではありますが、事前に知っていると効率化できることもありますので、この記事が少しでもSmartNews Adsをはじめる広告運用担当者の役に立てば嬉しいです。

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