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2021年9月、Google 広告より検索キャンペーンと動的検索広告キャンペーンの検索語句レポートについて下記2つのアップデートが発表されました。
- 2021年9月9日より、プライバシー基準を満たすより多くの検索語句が検索語句レポートに表示されるように
- 2022年2月1日より、現在の検索語句レポートのプライバシー基準を満たしていない2020年9月1日より前に収集された検索語句のデータはレポートに表示されなくなる
参考：ユーザーのプライバシーを保護しながら、検索語句レポートを改善 - Google 広告 ヘルプ
本記事ではこれらのアップデートの背景と詳細について解説します。
プライバシー保護と情報開示の両立を目指して
昨年の9月、Google 広告について下記のアナウンスがありました。
2020 年 9 月より、クリックを獲得している語句がある場合でも、多くのユーザーが検索した語句のみが検索語句レポートに表示されるようになります。そのため、レポートに表示される語句が少なくなることがあります。
引用元：検索語句レポートを表示する - Google 広告 ヘルプ
ユーザーの匿名性の確保を目的とした変更とはいえ、課金対象のクリックであったとしても、「多くの」ユーザーによって検索された語句のみがレポートに表示されるという内容だったため、国内外の広告主や広告運用者の間で大きな反響を呼ぶアップデートとなりました。
アカウントや商材によって多少の違いはあるものの、検索連動型広告の広告費がどのような検索語句によって発生しているのかが見えづらくなっていることへの影響は比較的大きく、Googleには多くの広告主より検索語句レポートに表示するデータの増加を求めるフィードバックが寄せられたそうです。
こうした背景から、本アップデートはGoogleがプライバシーを保護しつつも、より多くの分析情報を提供できるようこれら広告主の要望に応えた結果といえます。
より多くの検索語句がプライバシー基準を満たすように
2021年10月現在、検索語句レポートでは、2021年2月以降のプライバシー基準を満たす検索語句がより多く表示されるようになっています。
Google 広告のプロダクト担当者のツイートによれば、平均で6.5倍もの検索語句が確認できるようになったそうです。また、Googleはプライバシーを保護しつつ検索語句のテーマを表示できるよう準備を進めており、近いうちに分析情報ページから詳細を確認できるようになるそうです。
プライバシー基準を満たしていれば、「多くの」ユーザーによって検索された語句でなくとも、課金対象のクリックにつながった検索語句も特定できるようになるため、関連性の高いキーワードを追加したり、広告文やランディングページの改善が図りやすくなったりしますね。
2020年9月1日より前のプライバシー基準を満たしていない検索語句は削除へ
2020年9月1日より前に収集されたプライバシー基準を満たさない検索語句が2022年2月1日から確認できなくなるという内容も発表されました。
幸いにもこれらの検索語句データの提供終了までは半年の猶予が設けられているため、2020年9月1日より前のデータに遡り詳細な分析を行いたい場合は、2022年1月31日までに必要な検索語句レポートをダウンロードしておくことを強くおすすめします。
まとめ
数ヶ月以内には分析情報ページ（ベータ版）で、検索語句レポートに表示されない検索語句も含めて掲載結果の向上に繋がった「検索語句のテーマ」を確認できるようになります。Googleは、ユーザー側のプライバシーを保護しつつも広告主側の利便性を大きく損ねることがないように機能を拡充していく見込みだとアナウンスしています。
参考：ユーザーのプライバシーを保護しながら、検索語句レポートを改善 - Google 広告 ヘルプ
広告運用者としては、確認できる検索語句データが増えるのは嬉しいですね。また、近々閲覧ができなくなってしまう過去の検索語句に関しては、今後の分析にも活かせるように前もって対応をしておきたいですね。
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アナグラムのクルー
アナグラム株式会社のクルーです。広告運用のコンサルティングを手掛ける傍ら、リスティング広告やMeta広告などの運用型広告ネタの記事を執筆しています。より良い、正しい記事を運用型広告運用者へ素早く届ける！事がモットーです。
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