Googleアドワーズのレスポンシブ広告で「行動を促すフレーズのテキスト」の追加、色やフォーマットの選択が可能に

Googleアドワーズのレスポンシブ広告で「行動を促すフレーズのテキスト」の追加、色やフォーマットの選択が可能に
この記事は最終更新日から約4年が経過しています。

Googleの広告APIの新しいバージョン(v201708)の提供についてのアナウンスがデベロッパー向けの公式ブログでなされました。

参考:Google Ads Developer Blog: Announcing v201708 of the AdWords API

このバージョンにはレスポンシブ広告のアップデート機能への対応が含まれており、「行動を促すフレーズのテキスト」の追加が可能となります。また、この他に現在は一部のアカウントでのみ提供をしている2つの機能「広告で使用するフォーマットの選択」および「色の選択」についてもAdWords API デベロッパー向けサイトで確認できました。
参考:Responsive Ads for Display  |  AdWords API  |  Google Developers

今回は、既に一部アカウントにて設定がおこなえるようになっている、これらのレスポンシブ広告の追加機能についてご紹介します。


行動を促すフレーズのテキストが指定可能に


レスポンシブ広告作成画面の「その他のオプション」から設定可能な項目に「行動を促すフレーズのテキスト」の選択肢が追加されています。


今までは一部のフォーマットで自動で選択されていたCall to Actionボタン内のテキストを、あらかじめいくつかの選択肢から選んでおくことができます。ユーザーにとってほしいアクションが明確な場合は設定しておくのが良さそうです。

広告で使用するフォーマットの選択が可能に

レスポンシブ広告のフォーマットを以下の3つから選択可能となっています。

  • すべてのフォーマット
  • 非ネイティブのみ(イメージおよびテキストフォーマット)
  • ネイティブのみ(ネイティブ フォーマット)

レスポンシブ広告作成画面で「⋮」(縦の三点リーダ)をクリックし、「広告設定」選ぶことで設定が可能となります。

「ネイティブのみ」を選択すると「このオプションを使用すると、広告のリーチが制限されます。」とアラートが表示されますので、基本は「すべてのフォーマット」が推奨設定とされているようです。

色の選択が可能に


レスポンシブ広告内のメインの色とアクセントカラーを、カラーコードを入力することで自由に設定できるようになっております。レスポンシブ広告作成画面の「その他のオプション」から設定可能です。


あくまでプレビュー上ですが、それぞれの色の対応箇所は上記の対応となっているようです。

また広告配信先には、サイトの運営者が指定した色が優先されるプレースメントがあります。それらの広告枠に広告を表示するかどうかを選択できようになっています。上記で設定した、”メインの色”や”アクセントカラー”で必ず広告を表示させたい場合は、こちらのチェックボタンを外します。

ただし、これらのプレースメントへの広告配信を無効にしてしまうと、「広告のリーチと効果が大幅に縮小、減少する可能性があります。」とのアラートが出ることからも分かる通り、設定は慎重に検討することをおすすめします。

広告フォーマット・色の選択は、現状は一部のアカウントのみが対象


冒頭に述べたとおり「行動を促すフレーズのテキスト」以外の機能は、現状は一部のアカウントの管理画面で設定が可能となっておりますが、、2017年6月29日(木)(US時間)にアップデートされたAdWords Editorバージョン12では、レスポンシブ広告の「詳細タブ」にこれらの項目が用意されています。こちらでも一部のアカウントのみといった内容の注意文言が記載されておりますので、ゆくゆくは全アカウントに対し実装されるものと予想しています

参考:AdWords Editor バージョン12 にアップデート、送信前にルールへの違反を通知できる「カスタムルール」機能を追加

何を重視するか見極めて活用を

レスポンシブ広告は、いくつかの要素を入稿するだけで多種多様なプレースメントに合わせて広告クリエイティブを調整してくれて便利な反面、どういった形式で掲載されるのかがコントロールしにくい面もあります。今回のアップデートでは、ブランドセーフティーといった観点から色やフォーマットをコントロールしたい広告主には、良い機能かと思います。

ただし、管理画面のアラートからも分かる通り、それらの要素を制限してしまうのは、レスポンシブ広告の利点を活かしきれず、リーチや効果といった点ではパフォーマンスが落ちてしまう可能性が高いと考えられます。広告主の目的に合わせ、色やフォーマットをコントロールしていくべきなのか、パフォーマンス重視で最適化エンジンに任せていくべきなのか、しっかり見極めて活用していきましょう。

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