Google は2017 年 5 月 15 日より、クロスデバイス・リマーケティングの機能をGoogle アナリティクス リマーケティングリストでも利用可能とすると、メールやGoogle アナリティクスの管理画面などで通知を行っています。
画像引用元:Inside AdWords: New digital innovations to close the loop for advertisers
これにより、Google アナリティクスで作成したリマーケティングリストのユーザーに向けて、Google アカウントにログインしている場合にデバイスをまたいだ広告配信が可能となります。
クロスデバイス リマーケティングのこれまで
2016年9月末には、Google ディスプレイネットワークとDoubleClick Bid Manager にクロスデバイス リマーケティングを導入が発表され、その直後にはRLSA(検索広告向けリマーケティングリスト)へも導入を発表していました。
参考:Google アドワーズ、RLSAのさらなる機能向上を発表。クロスデバイス対応、有効期間の拡大、キャンペーン単位での設定が可能に。
本機能を利用するために、広告主側で必要となる対応は特になく、自動的に有効となるとのことです。また、Google アナリティクスのデータへも影響はありません。
ただし、ウェブサイトにアクセスした記録に基づいて広告を提供する機能以前のcookie 単位(ブラウザ単位)であるという認識であるユーザーもまだまだ多くいることが予想されますので、サイトなどに記載しているプライバシー ポリシーは、変更や修正が必要となる可能性がありますので、いま一度確認するとよいでしょう。
参考:リマーケティングに関するプライバシー ポリシー - AdWords ヘルプ
また、Google アナリティクスへの通知の中では、「インターネット ユーザーの 10 人中 6 人は、オンライン ショッピングを始めてからデバイスを切り替えてショッピングを継続したり商品を購入したことがある。」という調査結果も紹介されています。今後もさらにクロスデバイス化が進んでいくことことは間違いないですね。
参考:How Mobile Has Redefined the Consumer Decision Journey for Shoppers – Think with Google
クロスデバイスを前提とした広告配信を
2017年3月より、検索キャンペーンとショッピング キャンペーンでは、デバイスをまたいだコンバージョンが自動的に [コンバージョン] 列に含まれるようになりました。
参考:AdWords の「デバイスをまたいだコンバージョン」がデフォルトで「コンバージョン」に | Unyoo.jp
公式ヘルプによると、ディスプレイ キャンペーンも2017年後半にはデフォルトでデバイスをまたいだコンバージョンが [コンバージョン] 列に含まれるようになる旨がアナウンスされています。
参考:デバイスをまたいだコンバージョンを [コンバージョン] 列の数値に含める - AdWords ヘルプ
今回のアップデートは、今までGoogle アナリティクスのリマーケティングリストを活用していたアカウントにとって現状のユーザーリストで補足できるユーザーが増えるのは朗報ですね。また、利用していなかった場合には、これを機にクロスデバイスを前提とした広告配信を再考し、Google アナリティクス リマーケティングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。