Google、検索広告向けのスマート自動入札をよりシンプルな構成へ

Google、検索広告向けのスマート自動入札をよりシンプルな構成へ
この記事は最終更新日から約2年が経過しています。

スマート自動入札はコンバージョン数やコンバージョン値に応じて自動で入札価格を調整できる、いまの広告運用にはなくてはならない機能です。

一方で、スマート自動入札と呼ばれる入札戦略は4種類ですが、ビジネスに最も合ったものを選ぶ際に、判断に迷うという声もありました。

これに対し今回、検索キャンペーン向けのスマート自動入札の構成が、目的に応じて選択しやすいようシンプルなものへ変更されると、Googleよりアナウンスがありましたので紹介していきます。

参考:スマート自動入札戦略の構成に関する変更 - Google 広告 ヘルプ


2つ指標に応じて選択しやすくシンプル化

  • コンバージョン数
  • コンバージョン値

スマート自動入札で最適化できる指標はこの2つですが、現状は4つのスマート自動入札から選択ができるようになっており、一見どれを選んでいいか分からない場合があります。

そこで今回、最適化できる2つの指標に基づいて、スマート自動入札が選択しやすくなるように構成が変更されます。

コンバージョン数に応じた2つのスマート自動入札は「コンバージョン数の最大化」として統合され、「目標コンバージョン単価」コンバージョン数を重視した入札を行う際にコンバージョン単価の目標を設定できるオプション機能としての位置づけになります。

コンバージョン値についても同様です。

現在も、新規キャンペーン作成時には重視している指標を選んだあとに、目標値の設定がオプションとして提示される形式となっていますが、今回の変更が反映されると、より入札戦略の選択がシンプルになりそうです。

構成の変更のみで、入札動作には影響なし

一見すると、目標の設定ができなくなってしまったと思われるかもしれませんが、あくまで構成の変更であり、オプション機能を設定すれば目標設定は引き続き利用可能です。

今後しばらくは、「目標コンバージョン単価」と「目標広告費用対効果」の入札戦略は引き続き新規に作成できますが、今年中には新しい構成の選択肢のみが表示されるとのことです。

なお、この変更は今後数か月以内に広告アカウントへ反映していく見込みです。既存の「目標コンバージョン単価」と「目標広告費用対効果」の入札戦略は自動的に切り替わるため、とくに変更などは必要がありません。

広告配信設定の入力値はよりシンプルに

先日も絞り込み部分一致の廃止がアナウンスされるなど、広告管理画面で行う設定の入力が今後ますますシンプルになることは想像に難くありません。

Google 広告「フレーズ一致」などの仕様変更、「絞り込み部分一致」は廃止へ

こうした広告管理画面のシンプル化からも、入札設定の細かな部分を考えるよりも、誰に対してどんな広告クリエイティブを表示させたいのかなど、広告運用の力点の変化を感じ取ることができます。

現在の変更の方向性も考えつつ、広告運用者として今後どこにもっとも力を注いでいくべきかは常に考えていきたいですね。

関連記事

広告運用者がチェックしている公式情報まとめ|よりスムーズに一次情報を収集しよう
広告運用者がチェックしている公式情報まとめ|よりスムーズに一次情報を収集しよう
続きを見る
Google 広告、2021年の主要アップデートまとめ
Google 広告、2021年の主要アップデートまとめ
続きを見る
LINE広告、広告アカウントカテゴリーの新設や広告審査時間の短縮などの6つのアップデート
LINE広告、広告アカウントカテゴリーの新設や広告審査時間の短縮などの6つのアップデート
続きを見る