
運用型広告では、日々多くの新機能やアップデートがありますが、運用型広告に関する知識やスキルがどのくらい身についているのか、今知っている情報が最新なのかどうかとふと不安に思うことはないでしょうか。
運用型広告の知識やスキルを確認するための方法の1つにGoogle 広告の認定資格と理解度テストがあります。本記事では、Google 広告認定資格と理解度テストの概要から学習・受験方法まで解説していきます。


目次
Google 広告の認定資格とは?
Google 広告の認定資格とは、Google 広告やGoogleの各種ツールの活用スキル向上を目的としたオンラインの学習プログラム「スキルショップ(旧称 Academy for Ads)」で受験して取得できる個人資格です。資格取得により、Googleの提供するオンライン広告に関する専門知識を備えていることをGoogleに認定されます。
参考:Google 広告の認定資格について – Google 広告 ヘルプ
また、Google 広告を管理する広告代理店には運用スキルと専門知識の証明として「Google Partners」 というプログラムが提供されており、Google 広告の認定資格を保持しているメンバーが1人以上所属していることがGoogle 認定パートナーとなる要件の1つでもあります。
Google 認定パートナーとなる要件は他にもありますので、詳細は次のページを参考にしてください。
参考:Google Partners プログラムについて – Google 広告 ヘルプ
ちなみに、Google 認定パートナーとして認められるとGoogle Partner バッジが付与されます。本ページのフッターにも設置があるのでご覧ください。
参考:Google Partner または Premier Partner になる方法 – Google 広告 ヘルプ
Google 広告の認定資格を受験するメリット
Google 広告認定資格を受験することで、次のようなメリットがあります。
- Google 広告の体系的な知識を得ることができる
- 知識やスキルがどの程度身についているかを確認できる
- 専門的な知識やスキルを持っていることを示せる
- Google 認定パートナーとなるための要件のひとつを満たせる
- (継続して資格を更新すると)古くなった知識をアップデートできる
運用型広告をこれから始める方や始めて間もない方は知識やスキルを身につけるためにはもちろんのこと、運用型広告は扱わないけれどウェブ広告に携わっている人やテレビや新聞、ラジオや交通のオフラインの広告に携わっている人にも、運用型広告がどういう特性を持っている広告なのかを知るために受けるのをオススメします。
また、運用型広告を代理店にお願いしているWeb広告の担当者もスムーズな意見交換を行うために受けていても良いかもしれません。
運用型広告をすでに極めていると思っている方も、是非受けてみてください。細かい設定を見落としていたり機能がアップデートされていたことに改めて気づくはずです。
Google 広告の認定資格の取得方法
Google 広告の認定資格を取得するためには、Google 広告の認定資格・理解度テスト(以下、理解度テスト)に合格する必要があります。理解度テストとは、Google 広告の知識やスキルをどこまで理解しているかを確認できるテストで、Google 広告の認定資格はGoogleが提供しているスキルショップより受講できます。
理解度テストの種類
理解度テストは全部で6種類あります。
理解度テスト | 出題範囲 | 制限時間 | 問題数 | 合格基準 (正答率) |
---|---|---|---|---|
検索広告 | 検索ネットワークで配信する検索広告キャンペーンの作成、管理、測定、最適化に関する効果的な設定方法などが含まれ、基礎と高度な知識が試されます | 75分 | 50問 | 80%以上 |
ディスプレイ広告 | ディスプレイ キャンペーンの作成、管理、測定、最適化に関する効果的な設定方法などが含まれ、高度な知識が試されます | 75分 | 49問 | 80%以上 |
動画広告 | YouTubeやウェブに配信する動画広告キャンペーンの作成、管理、測定、最適化に関する効果的な設定方法などが含まれ、基礎と高度な知識が試されます | 75分 | 50問 | 80%以上 |
ショッピング広告 | Merchant Center アカウントと商品データフィードの作成、ショッピング キャンペーンの作成と管理などが含まれ、基礎と高度な知識が試されます | 75分 | 46問 | 80%以上 |
測定 | トラッキングを設定やビジネス目標に適切なアトリビューション モデルを選択などが含まれ、基礎と高度な知識が試されます | 75分 | 50問 | 80%以上 |
アプリ広告 | 特定のマーケティング目標に合うアプリキャンペーンの作成・パフォーマンスの向上が含まれ、基礎と高度な知識が試されます | 75分 | 49問 | 70%以上 |
Google 広告の認定資格は、「検索広告」「ディスプレイ広告」などの分野ごとに与えられます。認定資格を取得するためには、それぞれの分野で理解度テストに合格する必要があります。また、各分野によって出題される問題数と制限時間は異なりますが、合格ラインはすべて80%以上の正解となっています。
認定資格の受験方法
Google 広告の認定資格はスキルショップで受講することで取得できます。スキルショップへはこちらからアクセスします。
また、受講にあたりGoogleアカウントが必要です。Googleアカウントがない場合は用意しましょう。
次より、スキルショップでGoogle 広告の認定資格を受験する方法を説明していきます。
スキルショップにログインする
まずは、スキルショップへのログイン方法を解説します。
スキルショップのトップページ右上の「Sign in」をクリック
スキルショップで使用したいGoogle アカウントを選択する
Goolge Partners の情報の表示を「許可」をクリックしてログイン完了です。
Google 広告の認定資格を受験する方法
Google 広告の認定資格を取得するためには理解度テストに合格する必要があります。ここでは、理解度テストの受験方法を紹介します。
スキルショップを開き、画面左上のタブから「一覧」を選択する
トピック一覧から「Google 広告」を選択する
「Google 広告の認定資格」を選択する
資格一覧画面に移るので受験したい資格を選ぶ
今回は例として、「Gooogle 広告『検索広告』の認定資格」を選択する
「Google 広告『検索広告』理解度チェック」を選択する
「開始する」ボタンを選択すると、理解度テストが開始します。
認定資格取得のための学習方法
Google 広告の認定資格を取得するためには、どのような学習方法があるのかを紹介します。
上図は、Google 広告「検索広告」の認定資格のe ラーニング コースです。
各分野ごとにe ラーニング コースが用意されており、e ラーニング コースの内容をすべて理解すれば理解度テストに合格できます。
運用型広告の経験者の方は、検索広告とディスプレイ広告はe ラーニング コースを読まなくてもおそらく合格はできるでしょう。しかし、アプリ広告や動画広告、ショッピング広告、測定はどうでしょうか。SDKやYouTubeアナリティクス、データフィードなどの運用型広告以外の知識も必要になってきます。運用型広告の経験者の方でも不安な方は、理解度テストの受験前に、e ラーニング コースで事前学習しておきましょう。
また、理解度テストは受験後すぐに合否がでます。もし落ちてしまった場合は、理解が浅いところや初めて聞いた単語などをe ラーニング コースで復習しましょう。理解度テストをもう一度受けたい場合は、再受験できるのは24時間後となるため、計画的に学習し受験することをオススメします。
ヘルプページは教科書、疑問が出たらすぐ確認
運用型広告の知識やスキルを身につけるために、最新トレンドから情報収集をするのはもちろんですが、過去に得た知識やスキルを自分自身の中でアップデートすることも重要ですので、この機会に一度受けてみてはいかがでしょうか。
各媒体はアップデートした機能や更新したヘルプを全て通知してくれるわけではないので、Googleでは理解度テストを受けたり、ふと疑問に思ったことが出てきたら今一度ヘルプを確認することを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
仕組みやルールを知るのが第一歩
オンライン広告の知識がない状態でとりあえず広告の運用を始めて、もしかしたらそれなりの成果は得られるかもしれません。しかし、さらに成果を伸ばしたり、継続的に成果を出し続けるのは難しいでしょう。なぜなら、仕組みやルールを知らないままでは、どうしてその結果になったかが分からず、再現性がないからです。
失敗のリスクを減らすためにも最低限の知識やスキルを身につけられるGoogle 広告の認定資格・理解度テストの受験からはじめてみるのはオススメです。
なお、認定資格には1年間の有効期限があり、有効期限をすぎると失効します。1年の間にはさまざまなアップデートがあり、次々に新しい機能が出てきますよね。変化の激しい運用型広告で成果を出し続けるためには、学習し続けることがもっとも大事なことだと考えています。
またスキルショップでは認定資格は無いですが、プライバシーに関する規制の学習やP-MAXの活用方法などを学ぶことも可能です。Cookieの規制などプライバシー保護が進んでいるなかでの対応策や、新しい配信手法を学ぶためにも、是非一度受講してみてはいかがでしょうか。