Facebook広告「配信ビュー」で適切な打ち手を見極めよう

Facebook広告「配信ビュー」で適切な打ち手を見極めよう

Facebook広告で使用できる「配信ビュー」機能をご存知でしょうか。配信ビューでは広告セットの主要な指標の推移や広告セットを編集してからの変化をグラフで確認できるほか、オークションの状況や累計リーチ数など通常のレポートでは見落としがちなデータとコンバージョン単価の関係の確認にも役立つツールです。

配信ビューを利用するのに特別な設定などは必要ありませんが、気が付きにくい場所にあります。今回は知っていると少し便利な配信ビューを紹介します。

配信ビューの概要

配信ビューは広告マネージャから、確認したい広告セットにマウスポインタを乗せると表示される「確認」ボタンをクリックするか、広告セットのサイドペインにある虫眼鏡のアイコンをクリックすると確認できます。

現状では以下のキャンペーンタイプのみサポートされています。

  • トラフィック
  • アプリのインストール
  • リード獲得
  • コンバージョン

参考:広告マネージャの配信ビューの仕様

配信ビューでは上図のようにコンバージョン(広告セットに設定している最適化対象のイベント)の数や単価、初回インプレッション率やオークション重複などターゲットユーザーに関する情報が確認できます。

また、広告セットに「大幅な編集」を加えるとグラフ上部にアイコンが追加され、情報収集期間中はグラフの背景に色が付きます。広告セットにいつ何をして、それによってどのように変化したのかがビジュアルで直感的に分かり、管理画面の数字だけで追うよりも把握しやすくなるでしょう。

大幅な編集とはターゲットや入札など、配信内容に大きな影響を与える要素の変更を指しています。大幅な編集を加えてからしばらくは情報収集期間に入り、新たな設定で広告パフォーマンスを安定させるためのテスト期間が必要になります。

参考:大幅な編集と情報収集期間

配信ビューで確認できる情報

配信ビューで確認できる指標の中には、コンバージョン数やコンバージョン単価だけでなく「ターゲットリーチ率」や「オークション競争度」などあまり聞き慣れないものがあります。個別に解説していきます。

ターゲット飽和

ターゲット飽和では以下4つの指標と、コンバージョン単価の推移を比較できます。

  • フリークエンシー(通算)
  • 初回インプレッション率
  • リーチ(通算)
  • ターゲットリーチ率

ターゲットが広告を見飽きていたりターゲティングしているユーザーに広告が行き渡っているかの確認と、それに伴うコンバージョン単価の変動を把握できます。パフォーマンスの悪化と関連している要素が見つかった場合はターゲットの拡大やクリエイティブの変更を行いましょう。

参考:配信インサイトについて: ターゲット飽和の解釈

フリークエンシー(通算)


対象の広告セットでユーザーが広告を見た平均回数です。あくまで広告セットに対しての通算フリークエンシーのため、この数値を下げるためには広告セットのターゲット人数を広げる必要があり、パフォーマンスにも大きな影響を与えます。いわゆる広告疲れを懸念しての施策であれば、まずは広告セット内の広告クリエイティブの変更から試していき、ターゲットの拡張は後述する指標とも合わせて判断すると良いでしょう。

初回インプレッション率


対象の広告セットの広告を初めて見た人から得られたインプレッションの割合が確認できます。この値が低いほどターゲットが飽和しているといえます。

リーチ(通算)


対象の広告セットの広告を一回以上見た人の累計人数で、基本的には右肩上がりで増えていきます。グラフの傾斜が緩やかになった場合は新たにリーチできている人数が減っていることを意味します。入札を引き上げたり、より安価にリーチできるユーザーへターゲットを広げるなどの対策を検討してください。

ターゲットリーチ率


対象の広告セットの潜在リーチとリーチ(通算)から割り出した累計のリーチ率です。100%に近づくほど、その広告セットでターゲットしているユーザーに広告が行き渡ったことを意味します。

オークション競争度


オークション競争度は、その日の落札必要入札価格と 過去3日間の平均落札必要入札価格の差が確認できます。+10%であれば過去3日間よりも落札に必要な価格が10%高かったことを表しています。Facebookによれば±20%以内の変動であればオークションの競争状況は安定しているとのことです。

コンバージョン単価やコンバージョン数の変動がオークション競争度が影響していないか、配信ビューから確認すると良いでしょう。

参考:オークション競争度の変化

オークションの重複


オークションの重複では、同じ広告アカウントで同じオークションに参加した頻度を確認できます。インプレッションが思うように増加しない広告セットで、オークションの重複が高いものがあれば、自社の広告アカウントの他の広告セットにオークションで負けていると判断できます。

そのような場合は、広告セット間でのターゲット重複を避けて広告アカウントを設計するか、広告セットを統合することを検討してください。

配信ビューを活用して次の一手を決めていこう

コンバージョン単価が原因も分からずに高騰し続けていれば、焦って何らか手を加えたくなる気持ちになるかと思います。しかしパフォーマンス変動の原因が把握できていない状態で行った施策で継続的に成果を安定させることは難しいでしょう。

配信ビューは入札、ターゲティング、クリエイティブのどの要素に変更を加えるのが適切なのかの判断と、施策の影響の確認に役立つツールです。これひとつで成果が劇的に変わるわけではありませんが、知らないままにしておくにはもったいないツールだと感じます。

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Yuta Semba

Yuta Semba

アナグラム株式会社 クルー。前職ではECサイトコンサルサービスで、デザイン制作からHTML・CSSでの実装、Googleアナリティクスでの解析やスケジュール管理などのディレクションも兼務。広告がきっかけでクリエイターを志した経験から、自分が作ったもので世の中に良い変化を生んでいきたいという気持ちでアナグラムに参画。

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