Facebook、Messenger広告の全世界への提供開始を発表

Facebook、Messenger広告の全世界への提供開始を発表
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Messenger広告を全世界へ提供開始

Facebookは、これまでオーストラリアとタイでベータ版としてテストを実施していたMessenger広告を、すべての国と地域で順次提供を開始することを7月11日(米国時間)に発表しました。一部の広告主から今後数週間をかけて徐々に反映していくものと思われます。

参考:Messenger広告が世界中で利用可能に | Facebook for Business

Messenger広告の詳細

Messenger広告は、Messengerモバイルアプリのホーム画面に表示がされます。

ユーザーの直近のやりとりの次に表示されますが、通常のスレッドと見た目の異なる広告フォーマットであるため、ひと目で広告とわかりますね。


広告をタップすると、作成した広告で指定したリンク先へMessengerブラウザ内で遷移します。またはMessengerを選択し、Messengerで送信されるコンテンツを設定することも可能です。

見たくない特定の広告のみを非表示にしたり、スパムの報告などをフィードバックするが可能になっていますが、現時点ではすべて表示されないような設定はできません。

なお、公式ページにも記載がありますが、「Messenger広告で広告のターゲットを設定する際に、Messengerの会話データが使用されることはありません。」とのことです。あくまで通常のFacebook広告のターゲティングと同様ですね。

画像引用元:Messenger Ads | Facebookヘルプセンター

Messenger広告の設定方法

1.「広告の目的」が[トラフィック]または[コンバージョン]のキャンペーンで利用が可能です。

2. 必要に応じて配置を編集します。

[配置を編集]で配置を選択する場合。Messengerのホームへ広告配信を行うには、Facebookのフィードが含まれている必要があります。Messenger広告単体での配信は行えません。基本的にはパフォーマンスによって配置が自動的に最適化される[自動配置]が推奨されています。

Audience Network同様にFacebookでのパフォーマンスを元にさらに拡大する配信先という位置づけですね。

3.ターゲット、予算、掲載期間を編集して[次へ]をクリックします。
※ターゲットはFacebookと同様の設定が可能となります。

4.広告フォーマットを選択します。
※現状では単一の画像とカルーセルのフォーマットに対応しています。

5.[リンク先]を入力します。


「ウェブサイトのURL」または「Messenger」を選択できます。

「Messenger」はすでに提供されている「Messenger誘導広告」と同様にMessenger上のスレッドでメッセージとしてコンテンツを表示することができます。詳しくは以下の公式ページをご参照ください。

参考:Messenger誘導広告 Facebookヘルプセンター

[注文を確定する]をクリックして完了です。

Facebook広告のリーチをさらに拡げる

日常的にコミュニケーションが行われている場所であるMessengerへの広告配信は、場合によってはユーザー体験を悪化させてしまう可能性も考えられますが、ベータ版を経て良好な結果が得られた上での全世界への展開だと思われます。広告フォーマットをみても、通常のメッセージのスレッドと紛らわしいような体裁は取っておらず、ユーザーにとって価値のある広告表示がなされるFacebook広告のターゲティング精度高さが伺えます。Audience Networkと同様に配信のメインであるFacebookフィードなどでの自動最適化が進んでいるタイミングで、リーチをさらに拡大する配信先の一つとして加えていく運用が有効そうです。

不用意な配信を行い、成果の悪い配置だと早期に見限ってしまわないよう、仕様やできることを十分に理解してチャレンジしてみるのが良さそうですね。

参考:Messenger Ads | Facebookヘルプセンター

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