2016年5月現在、Facebook広告(Instagram広告)において、Facebookピクセルと呼ばれる1種の広告タグ設置によって、オーディエンスリスト作成からコンバージョン計測までが可能です。今回は、新設されたカスタムコンバージョンの活用方法についてご紹介します。
※本記事の内容は2016年5月時点での仕様を元にしているため、仕様変更により内容が異なる可能性があることをご了承ください。
※2015年以前までのコンバージョン計測手段の1つであったコンバージョントラッキングピクセルについては、2016年下旬に廃止予定であるため、早いタイミングでFacebookピクセルへの利用切り替えをおすすめします。
カスタムコンバージョンとは?
カスタムコンバージョンとは、Facebookピクセル(旧カスタムオーディエンスピクセル)の設置によって、URL指定でコンバージョン設定とその成果確認が容易にでき、広告セットの最適化目標としても利用ができるものです。
Facebookのカスタムコンバージョンを使うと、Facebookピクセルのベースコードに何も追加しなくても、アクションに合わせた最適化や追跡を行うことができます。
引用元:カスタムコンバージョンとは何ですか。どのように使うのですか。
上記にあるように、基本的には全ページに同一のFacebookピクセルを設置することで利用できます。しかし、コンバージョン計測のために標準イベントコードを別途組み込む必要があるページ条件下の場合や、ダイナミックプロダクト広告を運用する場合などには、Facebookピクセルのベースコードに編集を加える必要があります。
カスタムコンバージョンを作成するための準備
カスタムコンバージョンの利用にあたり、Facebookピクセル(2015年以前のカスタムオーディエンスピクセル)のWEBサイトへ設置が必要です。以下にFacebook広告アカウントでのFacebookピクセル発行手順を記載します。
広告アカウント内の①「ツール」タブ内の「ピクセル」をクリックし、「アクション」内の②「ピクセルコードを表示」をクリックします。
表示されるポップアップ内、上図赤枠部のFacebookピクセルを対象のWEBサイトへ設置します。
カスタムコンバージョンの作成方法
次に、カスタムコンバージョンの作成手順について解説します。
①「ツール」タブ内の「カスタムコンバージョン」をクリックし、②「カスタムコンバージョンを作成」をクリックすると、カスタムコンバージョンの作成画面が表示されます。③でコンバージョンルールを指定しますが、URL指定またはイベント指定のいずれかを選択します。(前述の標準イベントコードによるトラッキングを利用していなければ、URL指定を用います)URL指定の場合、③'「と」をクリックすることでAND条件で指定可能です。④でコンバージョンに最も適したカテゴリを選択します。最後に⑤「次へ」をクリックし、次の画面にてカスタムコンバージョン名とコンバージョン値を入力することで作成が完了します。
カスタムコンバージョンをレポート画面で確認するには?
作成したカスタムコンバージョンデータを広告アカウントのレポート画面で確認するためには、表示設定が必要です。
広告アカウント内の「カスタム」→「列をカスタマイズ」の順にクリックします。
左カラム「ウェブサイト」をクリックすることで、作成済みのカスタムコンバージョン指標を手っ取り早く見つけることができます。(「Cost Per ~」の指標も下方に同じく生成されています。 )レポート表示したいものを選択することでレポート表示が可能です。
その他 補足・注意点など
カスタムコンバージョンの利用にあたり、いくつか補足と注意点があります。
・カスタムコンバージョンはオーディエンスリストの扱いではない
そのため、広告セットのカスタムオーディエンスとしての指定(除外指定含む)や、類似オーディエンスのソースオーディエンスとしての指定ができません。コンバージョン者のターゲティング除外や類似オーディエンス作成をする場合には、別途該当の条件でカスタムオーディエンスリストを作成する必要があります。
・広告単位でコンバージョントラッキング設定がされていないと、コンバージョン計測がされない
広告の編集画面にある「ピクセルトラッキング」の項目で、「Facebookピクセルで全てのコンバージョンをトラッキング」を指定することで、作成済みのカスタムコンバージョン計測がされますので確認が必要です。(特定のカスタムコンバージョンのみ計測、といった設定はできません。)
※以下記事にてコンバージョン計測の詳細についても紹介しています。
参考:Facebook広告のコンバージョン計測の仕組みについて
まとめ
カスタムコンバージョンの導入によって、複数のコンバージョン計測や確認・最適化の指定が、従来の手法と比べて本当に柔軟かつ容易になりました。コンバージョンポイントの新たな設定や、最適化対象の変更のハードルも低くなっていますので、ぜひご活用して広告運用にお役立てくださいませ。