Facebook、コンバージョン最適化による配信不足を解消するオプションを追加

Facebook、コンバージョン最適化による配信不足を解消するオプションを追加

ウェブサイトでのコンバージョン獲得を目的としたFacebook広告では「広告配信の最適化」設定を広告セット毎に指定します。これは広告をどの指標に対して最適化して配信するのか指示するための設定です。

これまで、コンバージョンに対して配信を最適化する際、十分なコンバージョン数が得られない場合には、広告セットが停止されてしまうことがありましたが、いったん最適化対象をリンクのクリックにして配信を行うオプションが追加されました。

筆者の環境ではすでに設定できるアカウントを確認できましたが、今年の6月中に全ての広告アカウントで利用可能になる予定です。

参考:コンバージョンに最適化した新しい広告セットの配信不足を改善


データ不足による配信不足

ウェブサイトでのコンバージョン獲得を目的としたキャンペーンで広告配信を行う場合、一見すると広告配信の最適化対象も「コンバージョン」を使用しない理由がないように思えます。Facebookとしてもコンバージョンに設定することを推奨していますが、コンバージョンに最適化した配信は最低でも15~25件のコンバージョンが毎週・継続的に発生している必要があるとされ、それに満たない場合は配信自体が止まってしまう可能性があります。

例えば、新しい広告セットで広告配信をはじめる場合などには、コンバージョンに合わせて最適化を行うのに十分なデータが得られる前に最適化が行われてしまい広告が停止してしまう場合もあります。このような場合、十分なコンバージョンが得られるまでは「リンクのクリック」で配信を行い、そのデータをもとに広告配信の最適化対象を「コンバージョン」に切り替えて調整をしていく、というように利用されます。

データ不足を解消するオプションが追加

今回、広告配信の最適化対象を「コンバージョン」にて十分なコンバージョンが得られるまでは最適化の対象を自動的に「リンクのクリック」とするオプションが追加されました。「制限(標準)」と「拡大」の2種類が用意されています。

制限(標準)

リンククリックへの最適化がなされなくなるタイミングは以下に制限されます。

  • コンバージョンを15~25件獲得
  • 1,000件のリンククリックを獲得または7日間が経過 (いずれか早い方)

これらの条件を満たすとコンバージョンにのみ最適化されるようになりますが、前述の通り、十分なコンバージョンデータが得られていなければ広告セットが配信停止されるため、注意が必要です。

※なお、6月20日現在では「制限」ではなく「標準」と表記されています。

拡大

制限(標準)と異なり、コンバージョンを15~25件獲得するまで、「リンクとクリック」に最適化されます。十分なコンバージョンデータが得られない場合でも1,000件のリンククリックや7日間の経過によって「リンクとクリック」への最適化が終了することはありません。

これにより十分なコンバージョンデータが得られるまで、広告の配信を行うことができます。裏を返せばコンバージョンが少ない場合でも広告セットが停止されること無く、延々と配信し続けるということです。決してチェックを怠らず、広告配信を継続すべきか否かはあくまで運用者のジャッジが必要です。

なお、このオプションついては継続的に機能の向上が図られているため、これらの条件は変化する可能性があります。

注意事項

コンバージョンを拡大する機能ではない

まず気をつけたいのが、このオプションはコンバージョンに最適化した広告セットで十分なコンバージョンや配信数が得られている状況をさらに改善するためのものではないということです。リンクのクリックに最適化すれば多くの場合コンバージョン単価は高騰します。それを承知のうえで、配信ボリュームそのものが低下している状況を打破するための機能であることを理解しましょう。

リンククリックへの入札時には自動入札が適用される

入札額は自動入札の他、手動で金額を設定することもできますが、このオプションを利用している場合、リンククリックへの入札時には自動入札が適用されることに注意が必要です。

むやみに設定して意図せず費用を使いすぎてしまったり、コンバージョン単価を高騰させてしまうようなことにしないよう、注意しましょう。

設定方法

広告マネージャまたはパワーエディタの広告セット編集画面より設定可能です。

最後に

今回追加されたオプションに限らず自動的な処理や最適化オプションを使用する場合、仕様や推奨事項を正しく理解しているかどうかでパフォーマンスが大きく変化します。新しい機能を積極的に試すことは大切ですが、どのような挙動になるのか正しく理解したうえで設定することが大切です。

また、Facebook広告の優秀な最適化機能を効率よく活用するためには、最適化対象となるデータを十分与えられるような事前のアカウント設計も重要です。今回のように最適化に必要なコンバージョンデータが不足している場合、例えば広告の目的の直前のステップ(マイクロコンバージョン)などを広告セットのコンバージョンにベントに選択することも含めて考えておきましょう。

Yuta Semba

Yuta Semba

アナグラム株式会社 クルー。前職ではECサイトコンサルサービスで、デザイン制作からHTML・CSSでの実装、Googleアナリティクスでの解析やスケジュール管理などのディレクションも兼務。広告がきっかけでクリエイターを志した経験から、自分が作ったもので世の中に良い変化を生んでいきたいという気持ちでアナグラムに参画。

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