
※2018年9月より「キャンバス」は「インスタントエクスペリエンス」に名称を変更しました。
2016年9月にアナウンスされていた、Facebookのキャンバス広告用のテンプレートの提供が2017年の6月8日(US時間)より開始されました。同年の6月末には全ての広告アカウントでも利用可能になる予定です。これによりキャンバス広告が今まで以上に簡単に作成できるようになり、キャンバス広告は難しそうだと敬遠していた人にとっても更なる広告効果を追求しやすい環境になりました。今回は、提供されているテンプレートの種類とその内容を紹介します。
参考:Facebook、キャンバス広告の作成をより簡単にするテンプレートを提供へ


目次
提供されているテンプレートの種類
テンプレートは広告配信の目的に合わせて、下記の3種類が提供されています。
- 製品の販売 (※製品カタログを使用するものと、使用しないものの2パターンがあります。)
- ビジネスをアピール
- 新規カスタマー獲得
製品の販売(製品カタログを使用する)
製品カタログを使用した、ショッピングを促進するテンプレートです。キャンバスの最上部に画像または動画を設置し、それ以降は選択した製品カタログ・製品セットの商品(最大40件)が動的に並びます。製品カタログと1枚の画像だけで作成できるため、もし製品カタログが整っているのであれば非常に簡単にキャンバス広告を作ることができますね。
製品の販売(製品カタログを使用しない)
製品カタログが無い場合も、販売したい商品の画像やテキストを使用することでショッピングを促進するキャンバスを作成することができます。製品カタログを使用するテンプレートのように商品を2列で掲載することはできませんが、掲載する商品の数や写真の見せ方の柔軟さがあります。例えば商品の写真を複数紹介したければカルーセルを使用するといった具合です。
ビジネスをアピール
主にブランディングを目的としたテンプレートで、最上部には動画を使用することが推奨されています。他のテンプレートと比較してコンテンツの量が多いのも特徴です。しっかりとブランドを印象づけるためにはこのくらいのコンテンツ量が必要なのだとも受け取れますね。コンテンツの量が多くなっても、メッセージには一貫性を保つことが鍵とされています。
新規カスタマー獲得
オーディエンスをキャンバスから購読・登録などのページに誘導することを目的としたテンプレートで、コールトゥアクション(ボタン)が常に目に入るように設置されているのが特徴です。また、見た目では判別できませんがコールトゥアクションだけでなく全ての写真にリンク先URLが設定されています。キャンバスが閲覧されても肝心の登録ページまで誘導できなければ意味がありませんので、取りこぼしを最小限に抑えるためにそのような設定が推奨されていると考えられます。また、コンテンツ量を絞り込んでメッセージを簡潔に伝えるような構成になっています。
画像引用元:媒体管理画面より
テンプレートの使用方法
これらのテンプレートはファイルとしてダウンロードするわけではなく、広告マネージャやパワーエディタの広告編集画面もしくはキャンバスの制作画面から利用可能な形式で提供されています。使用したいテンプレートを選択し、写真やテキスト、リンク先などを自社の広告に合わせて変更することでキャンバス広告が完成します。
テンプレートの使用手順は2通りあり、手順によってテンプレート編集の自由度が異なりますので、それぞれ詳しく紹介していきます。
1.テンプレートの写真や文言だけを変更する場合
広告マネージャやパワーエディタの広告編集画面から、下記の手順でテンプレートを選択します。
この手順でテンプレートを使用する場合、写真やテキストはオリジナルのものに変更できますが、構成の変更はできません。例えば「写真の枚数を増やしたい」とか「ここのテキストは要らない」というような調整はできません。お手軽である反面、柔軟さには欠けてしまいます。
2.テンプレートを元に自由にカスタマイズしたい場合
テンプレートの構成も変更したい場合はこちらの手順でテンプレートを使用してください。より柔軟なカスタマイズが可能で、キャンバスの制作に慣れてきた場合はこちらがオススメです。
キャンバスビルダーが立ち上がったら、「レイアウトを見る」から希望のテンプレートにチェックを入れ、[レイアウトを使用]をクリックします。あとは、通常通りコンポーネントを追加したり、順番をドラッグ&ドロップで変更したり、テンプレートをベースにカスタマイズすることができます。
「製品の販売」テンプレートで製品カタログを使用しない場合はこちらの手順で作成することが可能です。
また、クリエイティブハブでキャンバスを制作する場合もこの形式でテンプレートが利用可能です。先日のアップデートにより、クリエイティブハブで制作したモックアップを直接広告配信できるようになりましたので、テンプレートを元に作成したキャンバスのモックアップもそのまま広告配信に利用することも。
参考:Facebookクリエイティブハブから直接モックアップを広告配信可能に、広告配信前のテスト機能も追加へ
まとめ
ローンチ当初想定されていたブランディングだけでなく、商品購入や会員登録といったダイレクトレスポンスにも効果を発揮しているキャンバス広告。その閲覧時間はローンチから約7ヶ月後の2016年9月時点で累計150年相当を超えていると発表されており、広告目的ごとのベストプラクティスを反映した今回のテンプレートは信頼できるデータ量に裏付けられたものだと思って良さそうです。
参考:キャンバス広告がより幅広いビジネス目標に対応、作成もより簡単に
キャンバス広告を作成したことがない人でも、今回のテンプレートに触れることで「このデザインにするならこんな設定にすれば良いのか」と理解が進むでしょう。テンプレートによるキャンバス広告制作に慣れたら、是非オリジナルのキャンバスにも挑戦してみてください。その際はこちらの記事がお役に立てるかと思います。