LINE広告の自動入札で使える入札戦略の種類と設定のポイント

LINE広告の自動入札で使える入札戦略の種類と設定のポイント

運用型広告における入札の調整はいまや自動で行うのが主流となっています。さまざまな機能が追加され、発展目覚ましいLINE広告においても、入札の自動設定(以下、自動入札)を利用することが可能です。

今回は、LINE広告で使える自動入札の種類や、設定する際に気をつけておきたいポイントを分かりやすく解説していきます。

LINE広告の自動入札によるメリット

LINE広告では自動入札の利用が推奨されていますが、導入することで次の2つのメリットがあります。

  • 配信精度を上げることができる
  • 入札にかかる手間を削減できる

性別や年齢、地域やOSなど、手動で入札を調整する際にはさまざまなターゲットごとの数字を確認することが不可欠です。一方で、細かく調整しようと思うと広告グループをターゲットごとに分ける必要があり、手間も時間も掛かってしまいます。また、配信面や時間帯など、手動では管理が難しい条件も少なくありません。

自動入札では、配信実績をもとに目的に応じて入札調整が行われるため、広告グループを細分化する必要もありません。また、広告が表示されるごとに調整が行われるため、人の手で行う以上に細やかな調整が可能となります。

広告運用の手間を減らしつつ、より精度の高い広告配信が可能となるため、自動入札を活用しない手はありません。

LINE広告の自動入札で使える4つの入札戦略

自動入札を行う際、いくつかの入札タイプが用意されており、これらは「入札戦略」と呼ばれています。

ここでは4つの入札戦略の違いやどんなときに利用するのが向いているのかをご紹介します。

1.イベント単価の上限を設定


この入札戦略では、設定したイベント単価が上限を超えないように調整しながら、目標とするコンバージョンを最大化します。

できるだけ1日の予算とイベント単価を守りながらコンバージョンを最大化したい方におすすめです。

2.イベント単価の⽬標を設定


⼊⼒したイベント単価の⽬標値の前後10%の単価を維持しながら、⽬標コンバージョンを最⼤化させる⼊札戦略です。
1日の予算を使い切ることよりも、イベント単価を⼀定に維持することを優先したい場合におすすめです。

3.入札額の上限を設定


この入札戦略は設定したイベント単価が上限を超えないことを優先して調整します。

イベント単価を守ることを最も優先するため、保守的な運用が可能です。
一方で、設定価格より高い入札が必要なオークションには参加しないため、機会損失のリスクもあります。

イベント単価の目標が明確で、これを最も守りたい場合におすすめです。

4.単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化

この入札戦略は、設定した1日の予算を使用し切ることを最優先し、その中で設定したコンバージョンの獲得を最大化するよう入札単価が調整されます。

イベント単価が高くとも、1日の予算の中で最大限の獲得を目指す場合に向いている入札戦略です。

なお、この入札戦略では予算の使用を優先し、オークションで優位に立てる単価で入札されるため、オーディエンスのターゲット層が狭い場合などでは、他の入札戦略と比べて単価が高くなる可能性がある点に注意が必要です。


これらの入札戦略を達成したい目標に応じて適切に選択できることが、自動入札をうまく活用するための第一歩です。それぞれの違いや特徴を正しく理解してきたいですね。

LINE広告の自動入札の仕組み

LINE広告の自動入札はどのような仕組みで成り立っているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

学習に使われるデータ

LINE広告はコンバージョンやクリック、インストールなどのデータを元にを利用して学習します。コンバージョン数が少ない場合は、広告グループが所属している広告アカウント内の情報、類似した他の広告情報をコンバージョンデータも学習の対象になります。

推奨コンバージョン数

LINE広告には学習に最低限必要なイベント数(コンバージョン数)があります。広告グループ単位で累計約40件です。

学習に必要なコンバージョンの獲得期間に定めはありませんが、データが十分でない期間は自動入札が働きません。2-3週間で十分なデータが集まるよう、アカウント設計を考えることをおすすめします。


自動入札を設定すると、管理画面の広告グループに「学習中」の表示がでます。

この表示がされている最中は学習を行っているため、頻繁な変更を行わないようにしましょう。

参考:広告を作成して「学習中」と表示されるようになってから、1ヶ月ほど経ちますが終わりません。の紹介ページ|LINE for Business

LINE広告の自動入札の導入方法

それでは実際にどのように設定するか、みていきましょう。

1.広告グループを作成


2.「最適化と入札の入札戦略」に必要事項を入力


3.保存して広告を作成

なお、LINE広告では設定しているキャンペーン目的に応じて、入札方法や課金タイプの選択できる内容が異なります。目的に応じて選択するようにしてください。

自動入札を活用するためのポイント

では自動入札を選択する際、どのようなことに気をつけるべきでしょうか?設定のポイントを見ていきましょう。

広告グループにデータが蓄積されやすいアカウント設計を

たとえば広告グループが細分化されすぎている場合、広告グループ単位でコンバージョンを40件獲得し学習が完了するまで長い時間がかかり、成果が安定しない状態が続いてしまいます。

まとめられる広告グループはまとめて、広告グループ単位でコンバージョンが蓄積されやすいアカウント設計を試みることが大切です。

なお、イベント数自体が少ない場合には次のような選択肢も検討に入れておくのがおすすめです。

  • 狭すぎるターゲティングを見直して表示回数を増やす
  • コンバージョンポイントをマイクロコンバージョンに変更する

【よくわかる】マイクロコンバージョンとは?:失敗しない設定方法

余裕を持った予算設定をすること

日予算が制限されている場合、1日をかけて予算を消化できるよう、広告の掲載頻度が抑制されます。このため設定されたターゲティング方法で表示が可能な場合でも広告が表示されず、機会損失になってしまう可能性があります。

この場合、学習に必要なデータが十分に取得できない可能性があるため、余裕を持った予算設定をすることが大切です。
最後に
どの入札戦略が最適かは、アカウントの目標や、予算に対するレギュレーションによって変わります。

予算を使い切る必要があるのか、イベント単価重視で運用したいのか、どんどんコンバージョンを伸ばしていきたいのか。

もし入札戦略の選択に迷ったら基本に立ち返って、今一度何を優先すべきなのかを考えてみるといいでしょう。

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Shoji Yamashita

Shoji Yamashita

アナグラム株式会社 クルー。大手メディアグループの広告関連会社で広告プランニング、経営企画、新規事業立ち上げ、営業を担当。何も無いところから自分の頭ひとつで「儲かる仕組み」を作れる運用型広告に無限の自由と可能性を感じ、2018年よりアナグラムに参画。

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