海外のマーケティングカンファレンスに参加して感じた、参加者として必要な心得五か条

海外のマーケティングカンファレンスに参加して感じた、参加者として必要な心得五か条
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海外まで行ってカンファレンスに参加されるのであれば、その多くが複数日や終日開催される大規模、且つ高額のものかと思います。そんなカンファレンスに参加する際に意識しておくと役立つ5つのことを、筆者が先日アメリカのシアトルで行われたSocialPro 2016に参加したときの体験を交えてご紹介します。

※参考:海外ソーシャル先進事情に学ぶ!SocialPro 2016参加レポート


カンファレンス編

1. 情報が日本ですぐに活用できるか考えよう

海外のカンファレンスなので、情報や施策も海外特有な場合があります。たとえば、日本と海外では人口やサービスのユーザー数・言語圏のサイズが異なるので、当然施策の前提条件も変わってきます。そのため、カンファレンスの情報は日本国内で適用できるものなのか、そして担当案件では適用するには適切なのかを、常に念頭に置いて話を聞くのがよいでしょう。

弊社の場合は、カンファレンスの参加メンバーで当日中に情報の整理と日本での活用法を議論するようにしていました。記憶が新しいうちに認識をすり合わせることで、誤った理解を防ぐと同時に、複数人で議論することで施策への反映スピードと質を上げることができるからです。

2. Twitterを活用しよう

母国語でない言語でカンファレンスに参加すると、やはり不安なのが内容の理解です。自分の認識が果たして正しいかどうか、多くの方が不安に感じるかと思います。ここで、活用してほしいのがTwitterです。

Twitterでは、参加者、主催者の両者が重要な点や印象に残った言葉をツイートしています。また、ハッシュタグなどの活用も活発なので、「#カンファレンス名」や指定があればその#で検索をしてみましょう。聴き逃していた情報や、良い要約がタイムラインに流れているはずです。

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3. 相手の立場をチェックしよう

国内海外問わず、カンファレンス参加の目的はカンファレンス内容だけでなく、参加者同士での情報交換だと思います。そして、実際にコミュニケーションをとる上で注意したいのは、相手が代理店の所属か、それとも広告主なのかを確かめることです。代理店相手と広告主相手では、こちらが提供できる情報も得られる情報も全く違うからです。

当たり前と思うかもしれませんが、相手が海外の企業であれば企業名を知らないばかりに、自分も相手も所属をうやむやに進めてしまうことも少なくありません。

また、スピーカーの会社や立場も確認しておくと、内容が頭に入りやすくなるので、余裕がある方はそちらも調べておくのがオススメです

4. 質問事項は事前に準備しよう

現地で思いつく疑問を質問によって解消することは大事ですが、基本的に質問事項は予め準備しておくのがおすすめです。相手もこちらもカンファレンスの場では多くの人と会話をしたいと考えています。お互いの時間を効率的に使うためにも、有益な情報を持ち帰るためにも、質問事項は事前に準備、英語で即時に質問できるようにしておきましょう。

また、前述を参考に代理店と広告主それぞれに対して質問を用意しておくとよりスムーズに情報を手に入れやすくなるかもしれません。

5. カンファレンスの詳細を事前にチェックしておこう

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カンファレンスの内容やスケジュールなどは事前に細かく調べておくのがオススメです。たとえば、カンファレンスによっては当日のスライドが共有されることがあります。これを知らずに臨んでしまった場合、スライドの写真撮影やスライド内容のメモといったことに気を取られ、本来聞くべきスピーチ内容に集中できない可能性もあります。

更に、カンファレンスによっては朝食がふるまわれたり、ランチミーティング、ディナーパーティーが開かれたりと様々な場が用意されていることがあります。これを把握せずにカンファレンスのみに参加してしまうと、情報交換の機会を損失することにもなりかねません。多くの場合は現地で調整できるのですが、事前に予約が必要な場合もあるので、念の為にも行く前に詳細を把握しておくのがよいでしょう。

その他

海外旅行も含めたことですが、持ち物や事前準備を怠ると、現地での行動を制約することになりかねません。

持っていけばよかった…と現地で後悔しないように、現地へ持っていきたいものをご紹介します。

英語の名詞

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名刺の交換は日本ほど積極的には行われませんが、カンファレンスのチェックインの際や、会話が盛り上がった相手と交換する際など少なからず使用する機会があります。日本語の名刺で代用できないこともないですが、読めない名刺では価値が半減してしまうので、相手に寄り添った形式で用意していきましょう。

ポケットWi-Fi

ポケットWi-Fiは、海外でネット環境を確保するために最も有効な手段の一つです。そして、複数人で行く場合は、人数分のポケットWi-Fiを持ってことを忘れないようにしましょう。一つしかない場合、別行動ができなくなってしまいます。

参考:価格.com - 海外Wi-Fiレンタル比較

クレジットカード

海外旅行を経験されている方はよくご存知のことかと思いますが、欧米ではコンビニからスタバなどの少額決済もほとんどがクレジットカードで決済可能です。現金への換金を行うと手数料などで大きく損をすることも多いので、可能であればクレジットカードでの決済をおすすめします。

また、会社の経費などで行く際は利用明細を分割することが難しいので、経費専用のクレジットカードなどがあると非常に便利です。

アプリ類

欧米に行くのであれば、UBERと、トリップアドバイザーなどの位置情報と絡めて情報を提供してくれるアプリはとても便利です。特にUBERはタクシーと比べて費用も安く、迎車までの時間もほとんどかかりません。交通網も場所によっては整備されていないので、移動手段としてUBERの選択肢をもっておくと便利でしょう。

UBER

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Webサイトアプリ(Appliv経由)

トリップアドバイザー

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Webサイトアプリ(Appliv経由)

最後に

海外カンファレンスだからと言って、意識すべきところが国内カンファレンスと大きく変わる訳ではありません。しかし、日本では当たり前のようにしていたことが、場所が変わるだけで出来なくなることは珍しくないものです。慣れない環境なので、イレギュラーなトラブルも起きてしまうかもしれません。実際に、筆者も航空機のトラブルによって空港で寝泊まりをした経験があります。

参加できる機会も多くなく、高額な参加費を払ってまで参加したカンファレンスが、準備不足の影響で実りのないものに…なんてことになっては勿体ないです。カンファレンスの情報をしっかり吸収するためにも、参加前にはしっかりと準備をしておきましょう。

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